【阪神JF2022】調教動画から診断! 最終追い切りの評価は?

Sporting News Japan Staff

【阪神JF2022】調教動画から診断! 最終追い切りの評価は? image

2022年12月11日、阪神競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ/芝1600m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。

新馬戦ではJRA史上最速の上がり3ハロン31.4秒という上がりを叩き出したリバティアイランドを筆頭に、前走・アルテミスステークス(GⅢ)を勝利したラヴェル、前走・札幌2歳ステークス(GⅢ)を勝利したドゥーラ、通算2戦2勝と未だ底を見せていないウンブライルやモリアーナらが出走を予定している。各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。

▶全問正解できたら本物のファン。サッカーにまつわるクイズに挑戦しよう

馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの一つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。

■最終追い切り動画

▼【リバティアイランド】 中内田充正厩舎

12月7日 栗東・Cウッドチップコース 良
6F82秒0 - 5F66秒5 - 4F51秒4 - 3F36秒3 - 1F11秒5
評価:D

併せ馬。調教助手が騎乗し、馬なりから終い重点の追い切りとなった。追われてからの反応鈍く、身体が重そうな印象だ。以前の追い切りと比較しても頭も高く気合い乗りも一息。

1週前追い切りには芝コースを使用するなど、追い切り過程にも不安が感じられた。状態面、精神面共に好調時と比較すると数枚劣る印象で、思わぬ凡走も考えられそうな仕上がりだ。

▼【ラヴェル】 矢作芳人厩舎

12月7日 栗東・坂路コース 良
4F54秒3 - 3F39秒3 - 2F25秒3 - 1F12秒3
評価:C

単走。坂井瑠星騎手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。気合い乗り良く精神面は良好。あらかた態勢は整っていると言えそうだ。

ただ前走と比較するとやや劣る印象。前走は強い競馬を見せ重賞勝ち。メンバーレベルが格段に上がる今回、現状でどれだけやれるか注目だ。

▼【ウンブライル】 木村哲也厩舎

12月7日 美浦・南ウッドチップコース 稍重
5F67秒3 - 4F52秒6 - 3F37秒7 - 1F11秒5
評価:B

3頭併せ馬。横山武史騎手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。追われてからの反応鋭く、楽に好タイムをマーク。状態は良さそうだ。

ただ馬体を見るとあまり成長が感じられないため、輸送があるのは課題だ。状態面は良好なだけに馬体重を少しでも維持できるかどうかがポイントとなるだろう。レース直前の馬体重をしっかりと確認した方が良さそうだ。

▼【ドゥーラ】 高橋康之厩舎

12月7日 栗東・坂路コース 良
4F55秒3 - 3F39秒5 - 2F25秒1 - 1F12秒1
評価:B+

単走。斎藤新騎手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。追われてからの反応が鋭く状態面は良好。前走からの上積みもありそうで3ヵ月の休み明けながら仕上がりも良さそうだ。

課題は初のマイル戦だろう。ここまでは1800mしか走ったことがないため、初のマイル戦でしっかりと追走し足を溜めることができるかどうかがポイントとなるだろう。状態面は良い分、距離をこなせれば馬券内に入ってくる可能性は高そうだ。

▼【モリアーナ】 武藤義則厩舎

12月7日 美浦・坂路コース 稍重
4F54秒4 - 3F40秒2 - 2F26秒3 - 1F13秒0
評価:B+

単走。調教助手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。追われてからの反応鋭く状態は良好。軽めの追い切りではあったが、1週前に攻めた追い切りを消化してきているので問題はないだろう。好調時と比較しても遜色無く仕上がりも良好だ。

輸送がある点は課題と言えるが前走からの成長分もありそうで、そこまで問題は無さそうか。メンバーレベルが格段に上がるが能力を充分に発揮できそうな仕上がりで非常に楽しみな1頭と言えそうだ。

■まとめ

今年も実力のある馬たちが、2歳女王をかけて競う阪神JF。実力が拮抗しているため、例年にも増して混戦を極める一戦となりそうだ。このレースを好走し、来年のクラシックへの飛躍を誓うのはどの馬か。

追い切りや過去のレースを見ても今年の2歳牝馬のレベルは非常に高いく、今後の競馬界を占う上でも非常に楽しみなレースとなりそうだ。

▶競馬を観るならDAZNで。スマホやTVでスポーツをいつでも楽しもう

Sporting News Japan Staff

Sporting News Japan Staff Photo

日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。