【阪神JF2022】枠順と出走馬が確定!過去の傾向は?データから考察

Sporting News Japan Staff

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2022年12月11日、阪神競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ/芝1600m)が行われる。JRAは開催に先立ち、出走馬と枠順を発表。リバティアイランド、ラヴェル、ウンブライル、ドゥーラ、モリアーナらの出走が確定した。

今回は発表された出走予定馬と枠順・馬番を確認していく。

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さらに過去10年の枠順データから、有利な枠、不利な枠の傾向を導き出していく。果たしていい枠を引いた馬は? 反対に枠順に恵まれなかった有力馬はいるのか?

■2022年:阪神JFの出走馬・枠順

※枠・馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 厩舎

1枠1番 サンティーテソーロ 牝2 ┃ 54kg 横山和生 (美)栗田徹
1枠2番 キタウイング 牝2 ┃ 54kg 和田竜二 (美)小島茂之
2枠3番 シンリョクカ 牝2 ┃ 54kg 木幡初也 (美)竹内正洋
2枠4番 アロマデローサ 牝2 ┃ 54kg D.イーガン (栗)池添学
3枠5番 モリアーナ 牝2 ┃ 54kg 武藤雅 (美)武藤善則
3枠6番 ミスヨコハマ 牝2 ┃ 54kg M.デムーロ (美)斎藤誠
4枠7番 ハウピア 牝2 ┃ 54kg 菱田裕二 (栗)岡田稲男
4枠8番 エイムインライフ 牝2 ┃ 54kg 酒井学 (栗)角田晃一
5枠9番 リバティアイランド 牝2 ┃ 54kg 川田将雅 (栗)中内田充正
5枠10番 ミシシッピテソーロ 牝2 ┃ 54kg 原優介 (美)畠山吉宏
6枠11番 イティネラートル 牝2 ┃ 54kg 岩田望来 (栗)長谷川浩大
6枠12番 リバーラ 牝2 ┃ 54kg 石橋脩 (美)高柳瑞樹
7枠13番 ドゥアイズ 牝2 ┃ 54kg 吉田隼人 (栗)庄野靖志
7枠14番 ブトンドール 牝2 ┃ 54kg 鮫島克駿 (栗)池添学
7枠15番 ムーンプローブ 牝2 ┃ 54kg 松山弘平 (栗)上村洋行
8枠16番 ドゥーラ 牝2 ┃ 54kg 斎藤新 (栗)高橋康之
8枠17番 ウンブライル 牝2 ┃ 54kg 横山武史 (美)木村哲也
8枠18番 ラヴェル 牝2 ┃ 54kg 坂井瑠星 (栗)矢作芳人

■過去の枠順傾向は?

枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:3- 0- 0-17/20|15.0% 15.0% 15.0%
2枠:1- 0- 3-16/20|5.0% 5.0% 20.0%
3枠:1- 0- 1-18/20|5.0% 5.0% 10.0%
4枠:1- 3- 0-16/20|5.0% 20.0% 20.0%
5枠:1- 3- 2-14/20|5.0% 20.0% 30.0%
6枠:1- 2- 3-14/20|5.0% 15.0% 30.0%
7枠:1- 1- 1-26/29|3.4% 6.9% 10.3%
8枠:1- 1- 0-27/29|3.4% 6.9% 6.9%

過去10年、全ての枠で満遍なく馬券に絡んでいる。総合成績では8枠がやや劣るが、全枠満遍なくチャンスがあるように見える。

ただし、過去5年に限定すると以下の成績となる。

枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:0- 0- 0-10/10|0.0% 0.0% 0.0%
2枠:1- 0- 1- 8/10|10.0% 10.0% 20.0%
3枠:1- 0- 0- 9/10|10.0% 10.0% 10.0%
4枠:0- 2- 0- 8/10|0.0% 20.0% 20.0%
5枠:1- 2- 1- 6/10|10.0% 30.0% 40.0%
6枠:1- 1- 2- 6/10|10.0% 20.0% 40.0%
7枠:1- 0- 1-12/14|7.1% 7.1% 14.3%
8枠:0- 0- 0-14/14|0.0% 0.0% 0.0%

1枠と8枠は過去5年では1頭も馬券に絡んでいない。ただし1枠は10頭全馬が6番人気以下の人気薄のため単純に実力が備わっていなかった可能性がある。

それに対し、8枠は14頭中6頭が5番人気以上に支持されていたが、人気に応えることができていないため、近年の傾向から割引が必要と考えることができる。

次に現在京都競馬場改修工事のため、阪神競馬場の開催数が増えている。工事開始の2020年秋以降、阪神芝1600mで行われたGⅠの枠順別成績は以下の通りとなる。

枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:1- 0- 2-14/17|5.9% 5.9% 17.6%
2枠:2- 2- 0-14/18|11.1% 22.2% 22.2%
3枠:1- 2- 1-14/18|5.6% 16.7% 22.2%
4枠:1- 3- 3-11/18|5.6% 22.2% 38.9%
5枠:3- 0- 0-15/18|16.7% 16.7% 16.7%
6枠:1- 1- 1-15/18|5.6% 11.1% 16.7%
7枠:0- 0- 2-20/22|0.0% 0.0% 9.1%
8枠:0- 1- 0-23/24|0.0% 4.2% 4.2%

過去2年の特殊状況下では8枠だけでなく、7枠も不振となっていることが、データから伺える。

具体的に成績を馬番別に見ると以下の通りだ。

馬番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1番:0- 0- 1- 8/ 9|0.0% 0.0% 11.1%
2番:1- 0- 1- 7/ 9|11.1% 11.1% 22.2%
3番:0- 2- 0- 7/ 9|0.0% 22.2% 22.2%
4番:2- 1- 0- 6/ 9|22.2% 33.3% 33.3%
5番:0- 0- 0- 9/ 9|0.0% 0.0% 0.0%
6番:1- 1- 1- 6/ 9|11.1% 22.2% 33.3%
7番:0- 2- 2- 5/ 9|0.0% 22.2% 44.4%
8番:1- 1- 1- 6/ 9|11.1% 22.2% 33.3%
9番:1- 0- 0- 8/ 9|11.1% 11.1% 11.1%
10番:2- 0- 0- 7/ 9|22.2% 22.2% 22.2%
11番:0- 1- 1- 7/ 9|0.0% 11.1% 22.2%
12番:1- 0- 0- 8/ 9|11.1% 11.1% 11.1%
13番:0- 0- 2- 7/ 9|0.0% 0.0% 22.2%
14番:0- 0- 0- 9/ 9|0.0% 0.0% 0.0%
15番:0- 0- 0- 9/ 9|0.0% 0.0% 0.0%
16番:0- 0- 0- 8/ 8|0.0% 0.0% 0.0%
17番:0- 0- 0- 6/ 6|0.0% 0.0% 0.0%
18番:0- 1- 0- 3/ 4|0.0% 25.0% 25.0%

なんと14番以降の馬が馬券に絡んだのは1頭のみ。そのため、状況下を考慮すると、14番より外の馬は割引が必要と考えても良いだろう。

まとめると以下の傾向がある

  • 外枠不利の傾向
  • 特に馬番14番より外は割引が必要

■2022年のレース展望、枠順考察

今回人気の中心が予想されるリバティアイランドは5枠9番を引いた。

後方脚質が予想されるが、脚質からはキャリアの浅い2歳馬では、内枠よりも外目の枠が有利であり、極端な外ではない5枠は最高の枠といえる。新潟芝1600m新馬戦では、JRA史上最速タイである31秒4の上がり3ハロンのタイムを記録し、衝撃のデビューとなった。前走のGⅢ・アルテミスステークスでは、1.4倍の圧倒的支持を集めながらも敗れたが、スムーズな競馬ができれば圧勝の可能性もある。

次に人気を集めそうなラヴェル。データ上は不利な8枠18番を引いた。

前走は出遅れて後方からの競馬となったが、追い出しを開始すると一気に加速。リバティアイランドの追撃を振り切っての勝利を挙げており、直近の勢いはこの馬に分がある。だが、データ上不利な8枠を引いている。半姉のナミュールも昨年1番人気ながら、外枠を引き4着に敗れた。同じ外枠で、姉の悔しさを晴らすか注目したい。

また、ウンブライルは8枠17番、ドゥーラは8枠16番と、上位人気に支持される可能性高い馬3頭が、今年は8枠を引いた。8枠はデータからは無条件で消しもありだが、馬の成績はそれぞれ優秀なため、今年は8枠馬の選択が重要になるだろう。

枠順から人気薄の中で不気味なのが、1枠1番を引いたサンティーテソーロ、1枠2番を引いたキタウイングの2頭だ。

サンティーテソーロは2走前の未勝利戦で、当日行われた2歳OP戦の時計を上回る圧勝、前走も2着馬を突き放しての勝利。馬体が絞れた2走目以降は成績が安定しており、内枠で逃げる可能性が高く、穴で押さえたい1頭だ。

キタウイングは美浦所属馬だが、今回栗東滞在を行っている点が不気味だ。小島茂之厩舎は栗東滞在を行うことが多い。。

過去のレースでは全て出遅れているため、スタートが大きな鍵となるが、スタートを決めることができれば、1枠がこの馬に有利に働く可能性はある。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。