2022年12月24日、阪神競馬場で阪神カップ(GⅡ/芝1400m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。
同レース連覇がかかるグレナディアガーズを筆頭に、今レースで引退となるダイアトニック、初の1400m戦となるバスラットレオン、得意舞台で巻き返しを図るロータスランド、ベテランの7歳馬トゥラヴェスーラらが出走を予定。各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。
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馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクター。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。
■最終追い切り動画
▼【グレナディアガーズ】 中内田充正厩舎
12月21日 栗東・坂路コース 良
4F53秒3 - 3F37秒8 - 2F23秒8 - 1F11秒6
評価:A
併せ馬。C.デムーロ騎手が騎乗し、馬なりから終い重点の追い切りとなった。
追われてからの反応が素晴らしく、坂路でありながらラスト1F11秒6はとても優秀。休み明けながら状態面は申し分なく連覇も充分考えられそうだ。
▼【ダイアトニック】 安田隆行厩舎
12月21日 栗東・坂路コース 良
4F55秒8 - 3F40秒7 - 2F26秒2 - 1F12秒6
評価:B
単走。調教助手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。
気合い乗り良く精神面は良好。前走と比較するとやや見劣る仕上がりだが、あらかた態勢は整っているようだ。前走、重賞を勝利しているコースで舞台適正の高さはプラスとなるだろう。
今回が引退レースとなるが7歳馬のラストランに期待だ。
▼【バスラットレオン】 矢作芳人厩舎
12月21日 栗東・坂路コース 良
4F52秒7 - 3F38秒2 - 2F24秒5 - 1F12秒3
評価:B
併せ馬。調教助手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。
前進気勢が高く気合い乗り良好。追われてからの反応も良く状態は良さそう。前走からの上積みは感じられないが引き続き良い状態をキープしているようだ。
課題は初の1400m戦という点か。ここまでマイル以上の距離を使ってきたので、1400mの速いペースに対応することができるかがポイントとなりそうだ。
▼【ロータスランド】 辻野泰之厩舎
12月21日 栗東・坂路コース 良
4F52秒8 - 3F37秒8 - 2F24秒0 - 1F12秒1
評価:B+
併せ馬。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
追われてからの反応鋭く状態は良好。前走からの好調をキープしているようで好感の持てる仕上がりだ。
前走は厳しい展開の中、マイルGⅠで8着と粘り健闘を果たした。唯一の重賞勝ちがある舞台に替わるのは大きくプラスで、状態面も良く非常に楽しみな1頭と言えそうだ。
▼【トゥラヴェスーラ】 高橋康之厩舎
12月21日 栗東・坂路コース 良
4F55秒4 - 3F39秒7 - 2F25秒0 - 1F12秒0
評価:B+
単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
素軽い走りで楽に好タイムをマークし状態良好。前走からの上積みも感じられる好仕上がりだ。前走は僅かな差で馬券内を逃してしまったが、引き続き舞台適正も良く期待の1頭だ。
■まとめ
暮れの阪神に今年も実力馬が揃った。連覇のかかるグレナディアガーズや引退レースとなるダイアトニックが出走を決めた今回、例年にも増して話題性の高いレースとなりそうだ。
また有力各馬の仕上がりが非常に良く、どの馬も持っている能力を十分に発揮することができそうだ。
非常にハイレベルなレースとなることを期待したい。
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