2022年12月24日、阪神競馬場で阪神カップ（GⅡ／芝1400m）が行われる。JRAの発表によると、昨年の覇者グレナディアガーズ、芝1400m重賞3勝のダイアトニック、高松宮記念（GⅠ）2着のロータスランド、前走・スワンステークス（GⅡ）3着のルプリュフォールら、21頭が出走登録を行っている。
今回は阪神Cの登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。
■2022年阪神Cの展望・人気・予想
グレナディアガーズは連覇を目指す。
昨年は中団から脚をため、メンバー中最速の上がり3ハロン（F）34秒0の末脚で差し切り勝ち。古馬になってからの活躍を期待されたが、今年に入ってから精彩を欠いている。初のスプリント戦となった高松宮記念では12着。6月には果敢にもイギリスへ遠征したが、直線1200m戦のプラチナジュビリーステークス（GⅠ）では19着と大敗した。今回はそれ以来半年ぶりの実戦となる。これまでに芝1400mは（2-2-0-0）と好成績を残している。連覇を果たして今年の鬱憤を晴らしたいところだろう。
古豪ダイアトニックは重賞5勝目を狙う。
前走は同コースで行われたスワンSに出走。レースはスタートを決めて好位につけると、直線で力強く脚を伸ばして勝利。3年越しのスワンS2勝目を挙げた。今年は阪急杯（GⅢ）も制しており、同コースの重賞を2度制している。芝1400mは（7-1-1-0）とスペシャリストと言っても過言ではない。得意の距離・コースでさらなるタイトル獲得を狙う。
GⅠ・マイルチャンピオンシップ8着のロータスランドは、重賞を勝った舞台で巻き返しを図る。
今年2月に同コースで行われた京都牝馬ステークス（GⅢ）を、1分19秒7の好時計で勝利している。続く高松宮記念ではタイム差なしの2着とGⅠ級の力を見せた。その後安田記念（GⅠ）は10着、休み明けで挑んだスワンSは6着という成績。しかし、着差は各競走0秒4差、0秒3差と大崩れしていない。前走・マイルCSは先行して、直線では残り100mのところまで先頭に立っていた。8着に敗れたが、見せ場たっぷりの内容であった。重賞を制した舞台へのコース替わりは同馬にとって好材料と言えるだろう。
ルプリュフォールは1400m戦を12回使っている。そのうちメンバー中上がり3F最速の時計を11回記録。スタートでの出足が悪く、道中は後方に位置することが多いが、確実に差してくる末脚が魅力だ。最後の末脚を活かせる展開、コース取りが好走のポイントと言える。前走のスワンSは鞍上の武豊騎手に導かれ、3着に好走している。今回も武騎手が鞍上を予定しており、その手腕にも注目だ。
以下、フランスGⅠ ・フォレ賞で2年連続3着と好走したエントシャイデン、昨年京王杯2歳ステークス（GⅡ）を制して、今夏は欧州遠征を経験したキングエルメス、芝1400m重賞で2着2回の実績があるトゥラヴェスーラら、来年の短距離戦線を見据え、歴戦の猛者達が集結した。
■阪神Cの日程、競馬場、コース
2022年12月24日（土曜） 6回阪神7日
第17回阪神カップGⅡ
3歳以上 オープン（国際）（特指）定量
コース：1,400メートル（芝・右）
本賞金：6700,2700,1700,1000,670万円
■阪神Cの出走予定登録馬一覧
※馬名、負担斤量、性齢、調教師名
エントシャイデン 57.0 牡7 矢作芳人（栗東）
オパールシャルム 55.0 牝5 武藤善則（美浦）
カイザーミノル 57.0 牡6 北出成人（栗東）
キングエルメス 56.0 牡3 矢作芳人（栗東）
キングオブコージ 57.0 牡6 安田翔伍（栗東）
グレナディアガーズ 57.0 牡4 中内田充正（栗東）
スノーテーラー 55.0 牝5 飯田雄三（栗東）
ダイアトニック 57.0 牡7 安田隆行（栗東）
ダイメイフジ 57.0 牡8 森田直行（栗東）
トゥラヴェスーラ 57.0 牡7 高橋康之（栗東）
トリプルエース 57.0 牡5 斉藤崇史（栗東）
バスラットレオン 57.0 牡4 矢作芳人（栗東）
プルパレイ 56.0 牡3 須貝尚介（栗東）
ミッキーブリランテ 57.0 牡6 矢作芳人（栗東）
メイショウチタン 57.0 牡5 本田優（栗東）
ライトオンキュー 57.0 牡7 昆貢（栗東）
ラウダシオン 57.0 牡5 斉藤崇史（栗東）
ルチェカリーナ 55.0 牝4 高橋義忠（栗東）
ルッジェーロ 57.0 セ7 鹿戸雄一（美浦）
ルプリュフォール 57.0 セ6 松永幹夫（栗東）
ロータスランド 55.0 牝5 辻野泰之（栗東）
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