2023年2月26日、阪神競馬場で阪急杯（GⅢ／芝1400m）が行われる。JRAの発表によると、2020年朝日杯フューチュリティステークスの覇者グレナディアガーズ、条件戦を3連勝してオープンに昇格したアグリ、2021年のアーリントンカップを制したホウオウアマゾン、2走前に信越ステークスを勝利したダディーズビビットら17頭が出走登録を行っている。
今回は阪急杯の登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。
■2023年阪急杯の展望・人気・予想
唯一のGⅠ馬グレナディアガーズが人気の中心だ。
朝日杯FSの勝ち馬。今回のメンバーは直近1年間で重賞を勝利した馬はおらず、実績面から同馬が圧倒的な人気を集めると推察される。昨年は初のスプリント戦となった高松宮記念（GⅠ）では不利な大外枠から出遅れ、終始外を回す競馬に。直線でも伸びてきていたが、勝ち馬と0秒5差の12着に敗れた。6月にはイギリスに遠征し、プラチナジュビリーステークス（GⅠ）に出走したが、重たい馬場が影響したのか19着。前走・阪神カップ（GⅡ）は約半年ぶりのレースでダイアトニックとの叩き合いの末、ハナ差の2着と惜しい競馬になった。実績最上位の今回は強い勝ち方が求められる一戦と言えるだろう。
アグリは連勝の勢いで戴冠を狙う。
8月に行われた札幌の1勝クラスを皮切りに同コースの2勝クラス、六甲アイランドステークス（3勝クラス）を連勝した。前走の六甲アイランドSでは2番手を追走し、直線で早め先頭に立つと、追い出しを待つ程の余裕があった。追ってからは手応え良く、後続を寄せ付けなかった。前走の強い勝ち方から重賞初挑戦での勝利を期待されている。
二桁着順が続くホウオウアマゾンは復活勝利を目指す。
3歳時にアーリントンC（GⅢ）で重賞初勝利を飾った。この年に同コースで行われたスワンステークス（GⅡ）で3着、阪神Cで2着と好走した。2022年も4月のマイラーズカップ（GⅡ）で1番人気に支持されて2着と重賞戦線で活躍を続けていた。しかし、直近4戦は二桁着順が続いている。前走は初めてのダート戦となる根岸ステークス（GⅢ）に出走したが、12着と結果は残せなかった。芝替わりで一変し、久々の勝利なるか。
ダディーズビビットは芝1400mで（2-1-2-1）と好成績を残している。しかし、右回りは（1-0-0-3）と新馬戦の勝利以来、結果が出ていない。また、前走の睦月ステークス（L）では
3ヵ月ぶりの休養明けでプラス18kgと大きく体重を増やしていた。後方で脚をため、最後の直線では外から末脚を伸ばすも他馬と脚色が同じになり、6着に敗れた。右回りへの適応と馬体重が絞れるかがと好走のポイントと言えるだろう。
以下、2走前にスワンSで3着に入ったルプリュフォール、2021年に同競走で2着に入ったミッキーブリランテ、同コース2勝の実績があるグレイイングリーンら春の短距離・マイルGⅠ戦線につながる重要の一戦に精鋭が集結した。
■阪急杯の日程、競馬場、コース
2023年2月26日（日曜） 1回阪神6日
第67回阪急杯GⅢ
4歳以上 オープン（国際）（指定）別定
コース：1,400メートル（芝・右）
本賞金：4300,1700,1100,650,430万円
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■阪急杯の出走予定登録馬一覧
※馬名、性齢、斤量、調教師名
アグリ 57.0 牡4 安田隆行（栗東）
グレイイングリーン 57.0 牡5 池江泰寿（栗東）
グレナディアガーズ 57.0 牡5 中内田充正（栗東）
サトノラムセス 57.0 牡5 橋口慎介（栗東）
ショウナンアレス 57.0 牡5 池添兼雄（栗東）
ダディーズビビッド 57.0 牡5 千田輝彦（栗東）
ディヴィナシオン 57.0 牡6 森秀行（栗東）
ホウオウアマゾン 57.0 牡5 矢作芳人（栗東）
ホープフルサイン 57.0 牡7 本間忍（美浦）
ミッキーブリランテ 57.0 牡7 矢作芳人（栗東）
メイショウケイメイ 55.0 牝7 南井克巳（栗東）
メイショウチタン 57.0 牡6 本田優（栗東）
メイショウベンガル 57.0 牡6 松永昌博（栗東）
ラルナブリラーレ 55.0 牝6 石坂公一（栗東）
リレーションシップ 57.0 牡6 須貝尚介（栗東）
ルプリュフォール 57.0 セ7 松永幹夫（栗東）
ロードベイリーフ 57.0 牡6 森田直行（栗東）
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