【関屋記念2022】調教動画から診断! 最終追い切りの評価は?

Sporting News Japan Staff

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2022年8月14日、新潟競馬場で関屋記念(GⅢ/芝1600m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。

GⅠ・安田記念で1番人気に推されながらも8着に沈み、今回巻き返しを図るイルーシヴパンサーが出走予定。ほかにも昨年のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)で3着と好走したダノンザキッド、重賞を連続2着と好走しているスカイグルーヴ、リステッドを2連勝中の上がり馬ウインカーネリアン、GⅠのヴィクトリアマイルでは惨敗したもののマイルでは安定して力を発揮しているディヴィーナらが名を連ねた。各馬はどんな状態にあるのか?実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディションによって着順は入れ替わってくることが予想される。

馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの1つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。

■最終追い切り動画

▼【イルーシヴパンサー】 久保田貴士厩舎

8月10日 美浦・ウッドチップコース 良

6F81秒1 - 5F66秒1 - 4F51秒6 - 3F37秒6 - 1F12秒0

評価:C

併せ馬。レースでもコンビを組む岩田望来騎手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。

時計自体は速いが手前替えにモタつき、騎手から促されても手前を替えることができなかった。モタつきながらも共に併せていた相手馬に並びかけていくことはできていたが、好調時と比較すると1枚劣る印象。実力最上位だけに今回も1番人気に推されることが予想されるが、その中でどのようなパフォーマンスを発揮することができるか注目だ。

▼【ダノンザキッド】 安田隆行厩舎

8月10日 栗東・坂路コース 良

4F55秒0 - 3F39秒4 - 2F25秒3 - 1F12秒7

評価:A

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

最終追い切りでは軽めの調整となったが、1週前追い切りでは強めに追われていただけに問題ないだろう。ダノンザキッドにとっては初めての夏競馬であるが、状態面も問題なく万全の出来と言える。この馬の力は発揮できる状態にあり、今回は2歳GⅠのホープフルステークス以来となる勝利に期待がかかる。

▼【スカイグルーヴ】 木村哲也厩舎

8月10日 美浦・ウッドチップコース 良

6F85秒1 - 5F68秒2 - 4F52秒2 - 3F37秒5 - 1F11秒6

評価:B

3頭併せ馬。C.ルメール騎手が騎乗し馬なりのみの軽い追い切りとなった。

3ヶ月の休み明けであるが、入念に調教を重ねてきている。絶好調時と比べると少し見劣りはするが素軽く伸びやかな走りで好状態にありそうだ。斤量も54kgで出走することができ、前走の京王杯スプリングステークスはGⅡながら2着と牡馬相手にも重賞で結果を出している。

今回はメンバーレベルも高くなるが、「夏は牝馬」という格言もあるように真夏の新潟でどのような走りを見せるのか注目の1頭だ。

▼【ウインカーネリアン】 鹿戸雄一厩舎

8月10日 美浦・ウッドチップコース 良

6F84秒1 - 5F68秒5 - 4F53秒4 - 3F38秒2 - 1F11秒8

評価:B

併せ馬。三浦皇成騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

最終追い切りでは軽めの調整となったが、1週前追い切りで強めに追われており調整過程は問題ない。ただ前走の追い切り時と比較すると、状態が少し見劣りする印象で上積みは感じられない。

今回は一気の相手メンバー強化となる重賞で、どこまで通用するか。今後を占う1戦になりそうだ。

▼【ディヴィーナ】 友道康夫厩舎

8月10日 栗東・坂路コース 良

4F56秒6 - 3F39秒8 - 2F25秒3 - 1F12秒1

評価:C

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

追い切りで動くタイプなのか、1週前追い切りでは速い時計を記録してきている。最終追い切りでは終いに軽く追う程度であったが、鞍上に促されると鋭い伸びを見せた。

課題は折り合い面にありそう。最終追い切りでも前半は気負い気味に首を振っており、走りに硬さが感じられる。今の状態で高いメンバーレベル相手にどこまで通用するか注目だ。

■まとめ

昨年の同レースでは勝ち馬ロータスランドが翌年の高松宮記念(GⅠ)を2着、3着のソングラインは翌年の安田記念(GⅠ)を勝利するなど、このレースをきっかけに大きく飛躍している。

今回も豪華メンバーが集結した同レースだが、ここをステップにGⅠ戦線を賑わせる馬は現れるのか。秋・冬のGⅠシーズンに向けて非常に楽しみなレースになりそうだ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。