【菊花賞2022】枠順と出走馬が確定!過去の傾向は?データから考察

Sporting News Japan Staff

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2022年10月23日、阪神競馬場で菊花賞(GⅠ/芝3000m)が行われる。JRAは開催に先立ち、出走馬と枠順を発表。ガイアフォース、アスクビクターモア、ジャスティンパレス、ボルドグフーシュ、ヴェローナシチーらの出走が確定した。

今回は発表された出走予定馬と枠順・馬番を確認していく。

さらに過去10年の枠順データから、有利な枠、不利な枠の傾向を導き出していく。果たしていい枠を引いた馬は? 反対に枠順に恵まれなかった有力馬はいるのか?

■2022年:菊花賞の出走馬・枠順

※枠・馬番    馬名    性齢    斤量    騎手    厩舎
1枠1番    ガイアフォース    牡3    ┃    57kg    松山弘平    (栗)杉山晴紀
1枠2番    シェルビーズアイ    牡3    ┃    57kg    松田大作    (栗)武英智
2枠3番    プラダリア    牡3    ┃    57kg    池添謙一    (栗)池添学
2枠4番    ボルドグフーシュ    牡3    ┃    57kg    吉田隼人    (栗)宮本博
3枠5番    ヤマニンゼスト    牡3    ┃    57kg    武豊    (栗)千田輝彦
3枠6番    ビーアストニッシド    牡3    ┃    57kg    岩田康誠    (栗)飯田雄三
4枠7番    アスクワイルドモア    牡3    ┃    57kg    岩田望来    (栗)藤原英昭
4枠8番    マイネルトルファン    牡3    ┃    57kg    丹内祐次    (美)高木登
5枠9番    シホノスペランツァ    牡3    ┃    57kg    浜中俊    (栗)寺島良
5枠10番    セイウンハーデス    牡3    ┃    57kg    幸英明    (栗)橋口慎介
6枠11番    ドゥラドーレス    牡3    ┃    57kg    横山武史    (美)宮田敬介
6枠12番    ヴェローナシチー    牡3    ┃    57kg    川田将雅    (栗)佐々木晶三
7枠13番    ディナースタ    牡3    ┃    57kg    横山和生    (栗)辻野泰之
7枠14番    アスクビクターモア    牡3    ┃    57kg    田辺裕信    (美)田村康仁
7枠15番    ポッドボレット    牡3    ┃    57kg    坂井瑠星    (栗)辻野泰之
8枠16番    フェーングロッテン    牡3    ┃    57kg    松若風馬    (栗)宮本博
8枠17番    ジャスティンパレス    牡3    ┃    57kg    鮫島克駿    (栗)杉山晴紀
8枠18番    セレシオン    牡3    ┃    57kg    福永祐一    (栗)友道康夫

■過去の枠順傾向は?

枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:0- 0- 0- 2/ 2|0.0% 0.0% 0.0%
2枠:1- 0- 0- 1/ 2|50.0% 50.0% 50.0%
3枠:0- 0- 0- 2/ 2|0.0% 0.0% 0.0%
4枠:0- 0- 0- 2/ 2|0.0% 0.0% 0.0%
5枠:0- 0- 0- 2/ 2|0.0% 0.0% 0.0%
6枠:0- 0- 1- 1/ 2|0.0% 0.0% 50.0%
7枠:0- 0- 0- 3/ 3|0.0% 0.0% 0.0%
8枠:0- 1- 0- 2/ 3|0.0% 33.3% 33.3%

菊花賞は京都競馬場改修工事に伴う開催日割の変更のため、今年も阪神競馬場で開催される。該当するデータは2021年のみであり、データ派には厳しいレースだ。

昨年は2、6、8枠と内外満遍なく馬券に絡んでおり、単年で見ると枠の有利差はない。昨年は勝ち馬が逃げ馬で、牝馬も3着に入線した。

阪神芝3000mはGⅡ・阪神大賞典の施行舞台だが、過去10年、阪神大賞典の枠順別成績は以下の通りだ。

枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:1- 0- 2- 7/10|10.0% 10.0% 30.0%
2枠:0- 1- 2- 7/10|0.0% 10.0% 30.0%
3枠:0- 1- 2- 7/10|0.0% 10.0% 30.0%
4枠:0- 1- 2- 9/12|0.0% 8.3% 25.0%
5枠:1- 1- 0-10/12|8.3% 16.7% 16.7%
6枠:1- 4- 1- 9/15|6.7% 33.3% 40.0%
7枠:3- 1- 1-13/18|16.7% 22.2% 27.8%
8枠:4- 1- 0-15/20|20.0% 25.0% 25.0%

過去10年で6枠が最も成績がよく、全体的に外枠が有利な傾向が高い。

ただ、阪神大賞典は少頭数で行われるケースが多く、今回のデータも最も外の馬番は13番、6枠の馬は具体的には6、7番の馬が馬券に絡んでいる。

昨年の菊花賞で8枠18番のオーソクレースが馬券に絡んでいるが、この馬は3番人気だった。鞍上も名手C.ルメール騎手だったことを考えると、極端な外枠は若干不利と考えても良いかも知れない。

まとめると以下の傾向がある。

・枠順による有利差は少ない
・強いて言えば外枠は若干不利

■2022年のレース展望、枠順考察

今回人気の中心が予想されるガイアフォースは1枠1番を引いた。

前走セントライト記念(GⅡ)では、日本ダービー3着馬を破った実績から上位人気が予想される。長距離レースの内枠は、先行馬にとって理想の枠と言えそうだ。3000mの長丁場だが、内枠を上手く活かせば最も勝利が期待される1頭だろう。

次に人気を集めそうなアスクビクターモアは7枠14番を引いた。

ダービー3着馬。セントライト記念はガイアフォースの2着に敗れた。昨年の菊花賞はセントライト記念組の方が好走したことから、今年はセントライト記念組の上位2頭が支持される可能性あり、この馬も上位人気が予想される。

デビュー時から掲示板を外したことのない、堅実さが特徴だが、長丁場の7枠が唯一の不安点か。スタート後の騎手のポジション取りが勝利の鍵を握る。

神戸新聞杯(GⅡ)を勝ったジャスティンパレスも、今回人気を集めそうだが、こちらは8枠17番とさらに外枠を引いた。

脚質を考えると内枠が理想だが、今回は大外枠を引いた。3000mという距離を考えても、道中のポジション取りという点から、枠順で若干の割引が必要といえる。

また上位人気が予想されるヴェローナシチーは6枠12番を引いた。

この馬も本来先行馬だが、春の京都新聞杯ではまくりの競馬でレコード決着の2着。先行だけでなく後方からの競馬で、結果を出した。6枠12番は臨機応変な競馬が可能な枠といえる。今回は鞍上に川田将雅騎手を手配しており、陣営の本気度合いも伺える点も好材料だ。

枠順から人気薄の中で不気味なのが、3枠6番を引いたビーアストニッシドだ。

逃げ馬のイメージが強い同馬だが、前走は控える競馬で惨敗した。春のスプリングステークス(GⅡ)を勝って以降、不調が続いている。ただ今回はペースメーカーとなる馬が不在のため、鼻を切るには3枠は理想の枠順といえる。春から減っている馬体重が増加し、さらにスムーズに逃げることが、逃げによる一発も期待される。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。