【神戸新聞杯2022】調教動画から診断! 最終追い切りの評価は?

Sporting News Japan Staff

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2022年9月25日、中京競馬場で菊花賞(GⅠ)トライアルの神戸新聞杯(GⅡ/芝2200m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。

前走・日本ダービー(GⅠ)では5着に入り今回は実績最上位のプラダリアを筆頭に、キャリア7戦で1度も馬券内を外したことがない安定感が武器のヴェローナシチー、重賞でも2度の馬券内の実績を誇るサトノヘリオス、キャリア2戦2勝でどちらも2着馬に大きな着差を見せつけてきた上がり馬パラレルヴィジョン、早い時期から世代戦で活躍を見せ重賞勝ちの経験もあるアスクワイルドモアらが出走を予定しているが、各馬はどんな状態にあるのか?実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。

馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの一つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。

■最終追い切り動画

▼【プラダリア】 池添学厩舎

9月22日 栗東・Cウッドチップコース 良

6F83秒6 - 5F67秒9 - 4F52秒8 - 3F37秒6 - 1F11秒7

評価:B

単走。池添謙一騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

追われてからの反応がやや鈍く、身体が重たそうな印象。1週前までの追い切り内容が良かったため極端に評価を下げるほどではないが、休み明けの影響も見られ人気ほどは信頼できない。

▼【ヴェローナシチー】 佐々木晶三厩舎

9月22日 栗東・坂路コース 良

4F53秒7 - 3F38秒0 - 2F24秒7 - 1F12秒5

評価:D

単走。調教助手が騎乗し鞭を入れられ強く追われた。

時計は平凡で鞭まで入れて促されるなど、やや活気に欠ける。また過去戦歴からも好走するが勝ち切れないといったレースが続いている。追い切りからも終いの甘さが見て取れる。

今回は夏を休養に当て今回は休み明けのレース。夏を超え馬自身が成長しているかどうかがポイントとなりそうだ。

▼【サトノヘリオス】 友道康夫厩舎

9月21日 栗東・芝コース 稍重

5F60秒8 - 4F47秒5 - 3F35秒7 - 1F12秒5

評価:D

単走。浜中俊騎手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。

折り合いが難しそうな印象で、手前を替えることなく走りきった点からは割引が必要か。

栗東芝コースでの自己ベストを更新しているが、坂路やウッドコースと比べ負荷がかからない馬場であり、前走の追い切り時と比較すると見劣る印象。現状でどこまでやれるか注目だ。

▼【パラレルヴィジョン】 国枝栄厩舎

9月21日 美浦・南ウッドチップコース 重

5F66秒2 - 4F51秒3 - 3F36秒9 - 1F11秒4

評価:A

併せ馬。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

追われてからの反応鋭く、活気もあり好状態にありそうだ。ここで好走しないと菊花賞へ出走できない立場だけに、仕上げてきたと感じさせる追い切りだった。

今回は初の重賞レース。メンバーレベルは上がるが、2戦2勝と底を見せてない馬がどこまで通用するのか注目だ。

▼【アスクワイルドモア】 藤原英昭厩舎

9月21日 栗東・Cウッドチップコース 良

6F83秒7 - 5F68秒9 - 4F54秒1 - 3F37秒9 - 1F11秒4

評価:C

併せ馬。岩田望来騎手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。

時計は出ており状態面は悪くなさそうだ。ただ、まだ仕上がり途上で、併せていた相手に手応えが劣る場面があった。ゴール後も騎手に追われていたのが印象的だ。

同コースでの京都新聞杯(GⅡ)をレコードで勝利をするなど、コース実績の高い馬。コース適性と地力でどこまでやれるか期待だ。

■まとめ

三冠馬のディープインパクトやコントレイルなどが神戸新聞杯で勝利し、最後の一冠、菊花賞へつなげた。今年はクラシックで馬券内に好走した馬の出走はないものの、重賞でも実績のあるメンバーが揃った。菊花賞トライアルの神戸新聞杯を好走し、菊花賞の切符を手にするのはどの馬か。菊花賞を見据える上で非常に注目度の高いレースとなりそうだ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。