【神戸新聞杯2022】予想・分析! コースやレースラップ、好走血統の特徴は?

Sporting News Japan Staff

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2022年9月25日、中京競馬場で神戸新聞杯(GⅡ/芝2200m)が行われる。京都競馬場改修工事により、3年連続での中京開催となる。

阪神開催時よりも波乱傾向が強くなっており、昨年は不良馬場に苦しんだダービー馬シャフリヤールが馬券圏外に敗れる波乱となった。良馬場だった2020年も、2冠馬コントレイルが順当勝ちしたにもかかわらず、3着には14番人気のロバートソンキーが入った。

菊花賞(GⅠ)トライアルであるが、中距離適性が強い馬は、ここから天皇賞・秋(GⅠ)に出走する馬もいる。いずれにしても、次につながるレースである。

今回は神戸新聞杯が行われるコースの特徴、レースラップの特徴、さらに過去の好走血統について分析していく。

■予想・分析①:コースの特徴

直線入り口からのスタート。直線半ばの急坂を駆けあがって、1コーナーを迎える。向こう正面半ばから下りになり、3、4コーナーもそのまま下りとなる。

直線では入口付近まで下りだが、半ばから再び急坂を上ることになる。直線の急坂を2度上るコースとなるため、タフなコースといえる。急坂への対応力も問われるが、持続力が必要で、2200mという距離以上にスタミナが必要なコースだ。

■予想・分析②:レースラップの特徴

阪神の神戸新聞杯は2400mなので、中京競馬で行われたここ2年を分析する。昨年は降雨により不良馬場、2020年は良馬場と条件が大きく異なる。

いずれの年も3ハロン目以降はペースが落ち着きやすく、1000m通過は60秒以上かかっており、速いペースにはなりにくい。向こう正面中間から下っていくコース形態だが、極端にペースが上がることはない。残り600mか残り400mあたりで11秒台のラップを刻むが、基本的には12秒台で推移している。

勝負どころでも極端にラップが速くならないので、持続力とスタミナが問われるレースといえるだろう。

■予想・分析③:好走血統、不振な血統

ここ2年の馬場状態が大きく異なることもあり、「中京開催の神戸新聞杯」というくくりでは、血統傾向が判別しにくい。大きく特徴のある傾向は出ていないが、ナスルーラ系種牡馬内包の馬の成績が良い。

その中でも、グレイソヴリン系内包馬の相性が良く、4代以内に名前があると好ましい。不良馬場だった昨年はもちろん、良馬場だった2020年も当てはまっている。勝ち馬コントレイルは母系にグレイソヴリン系が含まれており、3着馬ロバートソンキーの父ルーラーシップもグレイソヴリン系のトニービンが内包された血統馬だった。

タフな馬場に強いグレイソヴリン系なので、このコースで行われる神戸新聞杯に合っているのだろう。

■まとめ

今回の分析をまとめると……

  • 急坂を2回上るコース(急坂への対応力が必要)
  • 勝負どころでも極端にラップが速くなりにくい(末脚の持続力、距離以上のスタミナが必要)
  • タフな馬場に強い血統の好走が目立つ(ナスルーラ系、特にグレイソヴリン系内包馬が好走している傾向にある)

昨年は不良馬場で行われた影響により本番まで疲労が抜けなかった馬が多かったが、基本的には菊花賞につながりやすい神戸新聞杯。今年も菊花賞を見据えるメンバーが出走予定だが、どの馬が最後の一冠へ名乗りを上げるか注目だ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。