2023年4月16日、中山競馬場で皐月賞(GⅠ/芝2000m)が行われる。ファントムシーフ、ソールオリエンス、フリームファクシ、トップナイフ、ベラジオオペラらが出走を予定。今年はどんなレースが展開されるのか。
今回は皐月賞の好走条件について分析していく。
予想して馬券を買う上で、軸馬の選定は欠かすことのできない要素だ。どんな馬を軸馬にすればいいのか。好走条件を紐解いていくことで、期待値の高い馬が見えてくる。
■【予想】過去の傾向分析① 人気
皐月賞は過去10年、11番人気以下に支持された馬は73頭いるが、馬券に絡んだのは2017年のダンビュライト1頭のみだ。
極端な人気薄は厳しいと考え、中心となる馬は、やはり10番人気以上の馬から選ぶのがよさそうだ。
■【予想】過去の傾向分析② 前走
皐月賞では過去10年で馬券に絡んだ30頭中、28頭が前走で重賞を走っていた。
残りの2頭は若葉ステークス(L)組だが、この2頭は前走1番人気かつ若葉Sで連対馬だった。
前走重賞及び、若葉S1番人気かつ連対馬以外は、過去データから厳しいと考える。中心となる馬は、前走重賞組、または、若葉S1番人気かつ連対馬から選びたい。
■【予想】過去の傾向分析③ 前走②
次に、重賞組の中で近年不調なのがきさらぎ賞(GⅢ)組で、過去10年前走きさらぎ賞から馬券に絡んだのは、2016年のサトノダイヤモンド1頭のみだ。
また2020年以降、きさらぎ賞は中京競馬場で開催されているが、中京開催でのきさらぎ賞に出走し本番で馬券に絡んだ馬は1頭もいない。
前走重賞組を狙う場合、前走きさらぎ賞組は近年の相性から割引が必要と考えられる。中心となる馬は前走きさらぎ賞組以外から選びたい。
■【予想】過去の傾向分析④ 出走キャリア
また、皐月賞では本番までの出走キャリアが2戦以下の馬は、過去10年で7頭いるが、馬券に絡んだのは昨年のイクイノックス1頭のみだ。
イクイノックスは前走1番人気で勝利し当日も3番人気以内に支持されていたが、基本的に経験の浅い馬は不利な傾向があると考えてよい。ただ、前評判の高さと実力が伴っている馬を安易に消すのは危険だ。
本番までの出走キャリアが2戦以下の馬を選ぶ場合、前走の人気が1番人気かつ勝利しており、さらには当日3番人気以内に支持される可能性の高い馬を選びたい。
■【予想】過去の傾向分析⑤ 枠順
皐月賞では過去10年、全ての枠で馬券に絡んでいる。だが1枠は19頭中で、馬券に絡んだのは当日2番人気以内に支持されていた2頭のみだ。
さらに、この2頭は当日2番人気以内に支持されているだけでなく、前走は1番人気に支持されていた。さらにその前走を勝利していたという共通点がある。
1枠で馬券に絡むためには相応の実力が必要と考え、当日2番人気以内に支持される可能性の高い馬、さらに前走の人気、実績にも着目し、前走1番人気、1着だった馬から選ぶようにしたい。
■【予想】過去の傾向分析⑥ 前走3角位置
最後に、皐月賞では脚質が成績に反映されやすい。過去10年、前走の3角位置が10番手以下だった馬は23頭いるが、馬券に絡んだのは昨年のイクイノックス1頭のみだ。
直線の短めな中山競馬場では、極端な後方脚質の馬は割引が必要と考えてよいだろう。
中心となる馬は、前走の位置取りにも注目し、前走3角位置が9番手以内だった馬から選ぶようにしたい。
■過去の好走条件、すべてに該当する馬の成績は?
他にも「当日の馬体重の増減プラス・マイナス20キロ以上」といった好走率がぐんと下がる項目に該当している馬を除外。すると上記の好走条件にすべて合致する馬の成績は……
(10-9-7-37)
勝率15% 複勝率41%
単勝回収率156% 複勝回収率118%
優秀な成績となっている。
今年もこれらの項目に該当する馬は要注意。軸馬、穴馬として一考の余地がありそうだ。すべて該当していなくとも、複数該当していれば注目するとよいかもしれない。
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