【毎日王冠2022】調教動画から診断! 最終追い切りの評価は?

Sporting News Japan Staff

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2022年10月9日、東京競馬場で毎日王冠(GⅡ/芝1800m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。

前走・安田記念(GⅠ)では3着に好走し、一昨年には同レースを勝利した経験もあるサリオスを筆頭に、前走は久々のマイル戦で大敗を喫してしまったが今回巻き返しを図るレイパパレ、ホープフルステークス(GⅠ)を勝利した経験を持つ実力馬ダノンザキッド、前走・エプソムカップ(GⅢ)では初の古馬混合重賞に出走し勝利を果たしたノースブリッジ、今年の大阪杯(GⅠ)を勝利し充実期を迎えているポタジェらが出走を予定しているが、各馬はどんな状態にあるのか?実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。

馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの一つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。

■最終追い切り動画


▼【サリオス】 堀宣行厩舎

10月5日 美浦・南ウッドチップコース 良

5F66秒2 - 4F51秒6 - 3F37秒2 - 1F11秒5

評価:B

併せ馬。調教助手が騎乗し馬なりから軽く追われた。

気合い乗り良く好時計を記録し状態は良好だ。

手前替えに難しさを見せる面があるのは少し割引が必要だが、今回のメンバーとの能力比較では頭1つ抜けている印象であり、能力でカバーすることは可能だろう。

一昨年の同レースを勝利しているため舞台適正も高く、状態も良好な今回も好走を期待できそうだ。


▼【レイパパレ】 高野友和厩舎

10月5日 栗東・坂路コース 良

4F54秒1 - 3F39秒7 - 2F25秒8 - 1F12秒9

評価:C

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。

追われてからの反応が鈍く、良化途上といったところ。またピッチ走行で力強い走りをするだけに、開幕週の東京競馬場の馬場に適応することができるかどうかがポイントとなりそうだ。

重賞では2000m以上の距離で良績を上げており、今回の1800mの重賞出走は今後に向けての試金石となるレースとなりそうだ。


▼【ダノンザキッド】 安田隆行厩舎

10月5日 栗東・坂路コース 良

4F55秒8 - 3F40秒2 - 2F25秒6- 1F12秒5

評価:B

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

攻めた追い切りをここまで行ってきただけに軽めの最終追い切りとなったが、素軽い走りを披露し状態は良さそうだ。

前走からの上積みはあまり感じられないが、前走ほどのパフォーマンスを発揮することは可能だろう。

今回は、今まで継続して騎乗してきた川田将雅騎手から戸崎圭太騎手に乗り替わる点がポイントとなってくるだろう。本番で上手くコンタクトを取ることができるかどうかが鍵を握りそうだ。


▼【ノースブリッジ】 奥村武厩舎

10月5日 美浦・南ウッドチップコース 良

5F66秒8 - 4F51秒8 - 3F37秒6 - 1F11秒9

評価:B+

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

軽めの追い切りとなったが素軽い走りで、前走からの好調をキープしているようだ。

前走は初の古馬混合重賞への出走となったが、非常に強い内容で勝ち切った。今回もここにきて本格化が伺えるような仕上がりで、メンバーレベルは上がるが、前走ほどの走りを披露すれば充分通用しても良いだろう。非常に楽しみな1頭だ。


▼【ポタジェ】 友道康夫厩舎

10月5日 栗東・ポリトラックコース 良

6F82秒8 - 5F66秒2 - 4F51秒4 - 3F37秒9 - 1F11秒6

評価:C

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

友道厩舎らしく最終追い切りはポリトラックコースでの軽めの追い切りとなった。

素軽い走りを披露したが、まだ良化途上といったところ。前年の同レースを3着と好走しているだけに人気に推されるだろうが、斤量は昨年よりも2kg重く、昨年と比較するとメンバーレベルは相対的に高い。人気ほど信頼しづらい印象だ。

■まとめ

今年の毎日王冠は小頭数ながらGⅠ馬が4頭出走と豪華なメンバーが集結した。どの馬も秋の始動戦として毎日王冠を選択してきた印象で、目標は秋冬に控えたGⅠ戦線だろう。毎日王冠をステップにGⅠ戦線で飛躍する馬は果たして現れるか。今後を見据えた上でも非常に楽しみなレースとなりそうだ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。