【毎日王冠2022】枠順と出走馬が確定!過去の傾向は?データから考察

Sporting News Japan Staff

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2022年10月9日、東京競馬場で毎日王冠(GⅡ/芝1800m)が行われる。JRAは開催に先立ち、出走馬と枠順を発表。サリオス、レイパパレ、ダノンザキッド、ポタジェ、ノースブリッジらの出走が確定した。

今回は発表された出走予定馬と枠順・馬番を確認していく。

さらに過去10年の枠順データから、有利な枠、不利な枠の傾向を導き出していく。果たしていい枠を引いた馬は? 反対に枠順に恵まれなかった有力馬はいるのか?

■2022年:毎日王冠の出走馬・枠順

※枠・馬番    馬名    性齢        斤量    騎手    厩舎
1枠1番    レッドベルオーブ    牡4    ┃    56kg    幸英明    (栗)藤原英昭
2枠2番    ノースブリッジ    牡4    ┃    56kg    岩田康誠    (美)奥村武
3枠3番    サリオス    牡5    ┃    56kg    松山弘平    (美)堀宣行
4枠4番    ダノンザキッド    牡4    ┃    56kg    戸崎圭太    (栗)安田隆行
5枠5番    レイパパレ    牝5    ┃    55kg    川田将雅    (栗)高野友和
6枠6番    ポタジェ    牡5    ┃    58kg    吉田隼人    (栗)友道康夫
7枠7番    キングストンボーイ    牡4    ┃    56kg    C.ルメール    (美)鹿戸雄一
7枠8番    キングオブコージ    牡6    ┃    57kg    横山武史    (栗)安田翔伍
8枠9番    ジャスティンカフェ    牡4    ┃    56kg    福永祐一    (栗)安田翔伍
8枠10番    ハッピーアワー    牡6    ┃    56kg    川又賢治    (栗)杉山佳明

■過去の枠順傾向は?

枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:1- 0- 2- 8/11|9.1% 9.1% 27.3%
2枠:2- 0- 0-10/12|16.7% 16.7% 16.7%
3枠:0- 1- 0-11/12|0.0% 8.3% 8.3%
4枠:0- 4- 3- 8/15|0.0% 26.7% 46.7%
5枠:0- 2- 2-13/17|0.0% 11.8% 23.5%
6枠:3- 1- 3-12/19|15.8% 21.1% 36.8%
7枠:2- 0- 0-18/20|10.0% 10.0% 10.0%
8枠:2- 2- 0-16/20|10.0% 20.0% 20.0%

毎日王冠はフルゲート18頭立てで行われるが、過去10年で18頭立ててレースが行われたことがない。

過去10年、全ての枠で馬券に絡んでいるが、東京開幕週のため、毎日王冠の外枠は不利となっている。

実際に7、8枠で馬券に絡んだ馬は、9~13番という少頭数のケースでのみ絡んでおり、頭数が増えるほど、外枠不利の傾向は顕著。外枠の馬を選ぶ場合は、実際の出走頭数にも注目したい。

また数値上3枠の成績も良くないが、過去10年3枠で当日5番人気以上に支持された馬は1頭のみ。この1頭が唯一馬券に絡んでおり、人気サイドの馬を3番枠という理由で消すのは危険だ。

逆に成績が優秀なのは4、6枠だが、6枠の馬券対象馬7頭は、全て13頭立て以下のレースで馬券対象となっており、14頭以上の多頭数では同じく6枠も不利といえる。こちらも実際の出走頭数と照らし合わせて判断したい。

まとめると以下の傾向がある。

・全枠馬券に絡んでいるが7、8枠が不利
・4、6枠が優秀
・6枠は14頭以上のレースでは若干不利

■2022年のレース展望、枠順考察

外枠不利の傾向を見極めるには、枠順に加えて出走頭数が重要だが、今年は2019年に続き10頭の少頭数で開催される。

今回人気の中心が予想されるサリオスは3枠3番を引いた。

3枠は過去10年で最も成績が悪い枠だが、過去10年、5番人気以上に支持された馬は、2019年に馬券に絡んだアエロリットのみ。それ以外は人気薄だった点からも、枠順から不利な枠と判断するのは危険だ。むしろ先行脚質を活かせる好枠と判断して良いだろう。

同じく人気の中心が予想されるレイパパレは5枠5番を引いた。

5枠は展開を見ながら臨機応変に対応しやすい枠のため、先行脚質のこの馬にとっては有利な枠だ。気になるのは前走の大敗だがスタート躓く不利があり、不本意な結果となった。開幕の東京1800mであれば、この馬に有利な舞台となるだろう。

他に上位人気が予想されるダノンザキッドは4枠4番、ポタジェは6枠6番を引いたが、いずれも過去の枠順成績は優秀であり、枠順の有利を活かした好走に期待したい。

枠順から人気薄の中で不気味なのが1枠1番を引いたレッドベルオーブだ。

前走の小倉日経OPでは前半1000m57.6秒という、パンサラッサを彷彿させる大逃げで勝利を飾ったが、開幕週の最内枠であれば再度逃げでの好走が期待できる。

上位人気が予想される、2枠2番の同型ノースブリッジとの兼ね合いがポイントだが、この馬がハナを切ることができれば、枠順と人気薄の利を活かした好走も期待される。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。