2022年11月12日、東京競馬場で武蔵野ステークス（GⅢ／ダート1600m）が行われる。JRAの発表によると、オープン2勝を含め4連勝中のレモンポップ、ドバイ・メイダン競馬場で行われたゴドルフィンマイル（GⅡ）を制したバスラットレオン、エルムステークス（GⅢ）の覇者フルデプスリーダー、武蔵野S2勝のサンライズノヴァら20頭が出走登録を行っている。
今回は武蔵野Sの登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。
■2022年武蔵野Sの展望・人気・予想
レモンポップは4連勝の勢いで重賞初勝利を狙う。
ここまで8戦して（6-2-0-0）と100％連対している。6勝は全て東京競馬場で、今回も鞍上を務める戸崎圭太騎手と共に挙げている。いずれも道中2番手から4番手の好位で進め、上がり3ハロン（F）1位の末脚を記録しており、力の違いを見せつけてきた。敗れた2戦は競馬場が阪神、中京と東京以外でのレースであった。このことからも東京競馬場との相性の良さがうかがえる。得意の競馬場で重賞初挑戦初制覇の可能性は十分にあると言えるだろう。
海外転戦後、久しぶりの国内出走となるバスラットレオンは昨年の雪辱なるか。
今年3月のゴドルフィンマイルでは、ゲートが開くと鞍上の坂井瑠星騎手が押してハナを奪い自分のペースでレースを進めると、最後まで先頭を譲らず逃げ切り勝ちを収めた。その後はヨーロッパに遠征し、イギリスのサセックスステークス（GⅠ）で4着に好走。フランスのジャックルマロワ賞（GⅠ）では7着に敗れるも、初の直線競馬でハナに立ち積極果敢なレースを見せた。今回は帰国後初戦。昨年の武蔵野Sでは無理にハナを取りにいかず、3番手でレースを進めたが、見せ場なく13着に敗れた。今年は自分の形を作れるかが好走のポイントになると推察される。
フルデプスリーダーは前走・日本テレビ盃（JpnII）での競走除外から立て直しなるか。
日本テレビ盃では1番枠で早々に枠入りを済ませると、影を気にしてかしきりに周囲の動きを見る様子があった。2番枠の馬が枠入りした後ゲート内で立ち上がり、鞍上の横山武史騎手が下馬。軽度の挫創を負い、競走除外となった。ゲート内での落ち着きのなさは初のナイターが影響したと考えられる。夏の北海道開催ではマリーンS（OP）、エルムSと2連勝を飾った。東京ダート1600mは（3-2-0-2）と好成績を挙げている。無事にゲートを出られれば、重賞2勝目のチャンスは大いにあるだろう。
2018年と2020年に同競走を制しているサンライズノヴァは、同一重賞3勝目を狙う。8歳となった今年は4戦して一度も5着以内に入ることができていないが、2年ぶりの武蔵野Sで復活が期待される。
以下、3連勝でオープン入りしたアラジンバローズ、前走・阿蘇ステークス（OP）で約2年3か月ぶりに勝利を収めたデュードヴァン、勝ちきれないものの最後は必ず脚を伸ばしてくるタガノビューティーら、チャンピオンズカップ（GⅠ）の前哨戦にダート界の実力馬が集結した。
■武蔵野Sの日程、競馬場、コース
2022年11月12日（土曜）5回東京3日
第27回東京中日スポーツ杯武蔵野ステークスGⅢ
3歳以上 オープン（国際）（指定）別定
コース：1,600メートル（ダート・左）
本賞金：4000,1600,1000,600,400万円
■武蔵野Sの出走予定登録馬一覧
※馬名、負担斤量、性齢、調教師名
アシャカトブ 56.0 牡6 小笠倫弘（美浦）
アドマイヤルプス 56.0 セ5 加藤征弘（美浦）
アラジンバローズ 56.0 セ5 中内田充正（栗東）
エアスピネル 56.0 牡9 笹田和秀（栗東）
キタノヴィジョン 56.0 牡5 萱野浩二（美浦）
ギルデッドミラー 54.0 牝5 松永幹夫（栗東）
ケイデンスコール 57.0 牡6 安田隆行（栗東）
サンライズノヴァ 58.0 牡8 音無秀孝（栗東）
スマッシングハーツ 56.0 牡6 新谷功一（栗東）
セキフウ 55.0 牡3 武幸四郎（栗東）
タガノビューティー 56.0 牡5 西園正都（栗東）
デュードヴァン 56.0 牡5 池添学（栗東）
デュープロセス 56.0 牡6 高柳瑞樹（美浦）
ドライスタウト 55.0 牡3 牧浦充徳（栗東）
バスラットレオン 58.0 牡4 矢作芳人（栗東）
ハヤブサナンデクン 56.0 牡6 吉村圭司（栗東）
ブラッティーキッド 56.0 牡4 中尾秀正（栗東）
フルデプスリーダー 57.0 牡5 斎藤誠（美浦）
ペプチドナイル 56.0 牡4 武英智（栗東）
レモンポップ 56.0 牡4 田中博康（美浦）
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