2023年2月5日、東京競馬場で東京新聞杯(GⅢ)/芝1600m)が行われる。JRAの発表によると、昨年の関屋記念の勝ち馬ウインカーネリアン、重賞戦線での好走が目立つジャスティンカフェ、昨年の牝馬クラシック戦線をにぎわせたナミュール、小柄な馬体ながらチューリップ賞2着があるピンハイらが出走を予定。19頭が出走登録を行っている。
今回は東京新聞杯の登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。
■2023年東京新聞杯の展望・人気・予想
オークス3着、秋華賞2着の実力馬ナミュールが今年の初戦を迎える。
2歳時から注目された存在で、GⅠの阪神ジュベナイルフィリーズや桜花賞では1番人気に支持された。ゲートに難があり、これまでのGⅠ戦線では勝ちきれなかったものの、エリザベス女王杯でも苦手な重馬場ながら5着に来たように、古馬相手で条件が悪くても戦える力を持っている。今回は1600mに距離短縮となるが、東京マイルは1勝クラスの赤松賞勝ちがあり、阪神開催ながらマイルではGⅡ・チューリップ賞を制している。得意距離で反撃なるか。
毎日王冠(GⅡ)2着の実績があるジャスティンカフェが、重賞初勝利を目指して出走する。
オープンクラス昇級後まだ勝ち星はないものの、使われたレースは全て重賞。それも、全て僅差のレースで、前走マイルチャンピオンシップは初GⅠ挑戦ながら、後方から追い込んでコンマ4差の6着に食い込んだ。これまで大きく崩れたのは、3歳時のGⅢ・アーリントンカップ(13着)のみ。GⅠでも崩れない安定感が魅力と言えるだろう。そろそろ重賞初勝利となるだろうか。
小さな根性娘ピンハイも虎視眈々と重賞初勝利を狙っている。
チューリップ賞は人気薄で2着に入り、桜花賞とオークスの両GⅠでははどちらも13番人気だったものの、それぞれ5着、4着と健闘。3歳牝馬GⅠ最終戦の秋華賞出走は叶わなかったものの、同日の西宮ステークスでは圧巻の差し切りを決め、オープンクラス入りを果たした。エリザベス女王杯の敗戦は、小柄のこの馬には厳しい重馬場だったからだろう。今週は1週間を通して天気が良さそう。良馬場が見込まれ、この馬の末脚が光りそうだ。
以下、古馬との重賞は初めてとなるインダストリア、前走はゲートにぶつかってレースにならなかったマテンロウオリオン、前走は先行して3着に入ったプレサージュリフト、昨年の京成杯オータムハンデ(GⅢ)勝ち馬ファルコニアらが春の大舞台を見定めて出走する。
■東京新聞杯の日程、競馬場、コース
2023年2月5日(日曜) 1回東京4日
第73回東京新聞杯GⅢ
コース:1,600メートル(芝・左)
4歳以上オープン(国際)(特指)別定
本賞金:4100、1600、1000、620、410万円
■東京新聞杯の出走予定登録馬一覧
インダストリア 牡4 宮田敬介(美浦)
ヴィジュネル 牡5 渡辺薫彦(栗東)
ウインカーネリアン 牡6 鹿戸雄一(美浦)
エアロロノア 牡6 笹田和秀(栗東)
オニャンコポン 牡4 小島茂之(美浦)
カイザーミノル 牡7 北出成人(栗東)
ゴールデンシロップ 牡5 木村哲也(美浦)
サクラトゥジュール 牡6 堀宣行(美浦)
ジャスティンカフェ 牡5 安田翔伍(栗東)
シュリ 牡7 池江泰寿(栗東)
ショウナンマグマ 牡4 尾関知人(美浦)
タイムトゥヘヴン 牡5 戸田博文(美浦)
ナミュール 牝4 高野友和(栗東)
ピンハイ 牝4 田中克典(栗東)
ピースワンパラディ 牡7 大竹正博(美浦)
ファルコニア 牡6 高野友和(栗東)
プリンスリターン 牡6 加用正(栗東)
プレサージュリフト 牝4 木村哲也(美浦)
マテンロウオリオン 牡4 昆貢(栗東)
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