【札幌記念2022】予想・分析。 昨年の覇者ソダシは連覇なるか?

Sporting News Japan Staff

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2022年8月21日、札幌競馬場で札幌記念(GⅡ/芝2000m)が行われる。有力馬の1頭で人気を集めることが予想されるのが、ソダシだ。

歴戦の古馬相手に完勝した昨年の札幌記念は、3歳牝馬とは思えぬレースぶりだった。大外枠から好スタートを決めると、道中は2番手を追走。向こう正面で捲ってきたブラストワンピースに並びかけられるが、勝負根性を見せ抜かせない。3コーナーで先頭に立つと、そのまま押し切って勝利を収めた。2着には札幌記念後にアメリカ、香港でGⅠを連勝したラヴズオンリーユー。GⅠクラスのメンバーに入っても、芝2000mで対応できる実力を見せた。

しかし、昨秋は精彩を欠いた。三歳牝馬三冠レース最終戦の秋華賞(GⅠ)は10着、ダート初挑戦となったチャンピオンズカップ(GⅠ)は12着と大敗。秋華賞では発走前に歯が折れるアクシデントもあった。だが今年に入ってからは復調し、ダ―ト2戦目のフェブラリーステークス(GⅠ)で3着に入ると、前走・ヴィクトリアマイル(GⅠ)では後続に2馬身差をつけ、GⅠ3勝目。全て牝馬限定戦ではあるが、芝1600mはこれで4戦4勝。得意の距離で本領を発揮したと言えるだろう。

ソダシはGⅠ勝利の勢いのまま札幌記念を連覇し、秋の大舞台へ弾みをつけられるのか分析していく。

■予想・分析① ソダシの血統面は?

父クロフネ、母ブチコ、母の父キングカメハメハという血統。祖母シラユキヒメから続く白毛馬の牝系である。父クロフネはヴァイスリージェント系の種牡馬。過去10年、父もしくは母父にヴァイスリージェント系の血を持つ馬が(3-2-2-2)と好走している。2014年以降、同条件の馬が出走した年(2015年、2017年は未出走)は全て馬券圏内だ。

馬券圏内に入った馬の共通点は2018年2着のマカヒキを除き、芝1600mのGⅠで3着以内に入った実績があった。札幌記念は芝2000mのレースではあるが、芝1600mのGⅠでも通用するスピード能力が要求されることが考えられる。今年、条件を満たすのはソダシのみ。昨年勝利しているように、札幌記念に適した血統と言える。

■予想・分析② ソダシのローテーションは?

ソダシは、前走のヴィクトリアMから約3か月ぶりのレース。2ヵ月半以上間隔を空けて出走したレースでは、(3-0-1-0)と好成績を挙げている。休養明け初戦から力を出せるタイプである。

前走から距離延長は、3歳春の桜花賞からオークスへの800m延長があり、8着に敗れている。3歳牝馬にとって過酷なローテーションであるものの、それ以来の距離延長となり懸念材料の1つである。

■予想・分析③ 札幌記念における1番人気の成績は?

ソダシは1番人気が想定される。過去10年の札幌記念における1番人気の成績は(0-5-3-2)。好走はしているが勝利はなく、ゴールドシップ、モーリス、ラヴズオンリーユーなどGⅠを複数回勝利した名馬も含まれる。秋のGⅠを見据える馬にとっては札幌記念は、叩き台のレースでピークの状態で出走してこないことも要因だろう。

■まとめ

GⅠ5頭と豪華メンバーが集結し、ソダシとハヤヤッコの白毛馬対決にも注目が集まる札幌記念。ソダシにとって、札幌記念の血統傾向は好材料と言える。金子真人オーナー(※馬主名義は金子真人ホールディングス)は、「秋はマイルチャンピオンシップ(GⅠ)が目標」と掲げている。札幌記念を連覇して、秋の最大目標に向けて好発進を決めたいところだ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。