【朝日杯FS2023】出走予定馬が発表! 予想オッズの上位、人気の中心となる出走馬は?

Sporting News Japan Staff

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2023年12月17日、阪神競馬場で朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ/芝1600m)が行われる。JRAの発表によると、コスモス賞勝ち馬エコロヴァルツ、東京スポーツ杯2歳ステークス勝ち馬シュトラウス、デイリー杯2歳ステークス勝ち馬ジャンタルマンタル、札幌2歳ステークス勝ち馬セットアップ、秋明菊賞勝ち馬ダノンマッキンリーらが出走を予定。19頭が出走登録を行っている。

今回は朝日杯FSの登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。

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■2023年朝日杯FSの展望・人気・予想

コスモス賞勝ち馬エコロヴァルツが3連勝で2歳マイル王者を狙う。

7/8福島芝1800mの新馬戦でデビュー。スローペースの後傾ラップで3番手追走と、展開に恵まれた面はあったものの、2着に2馬身近くの差をつけて勝利した。その2着馬は、萩ステークス勝ち馬でGⅠ・阪神ジュベナイルフィリーズにも出走したルシフェルだったので、決して弱い相手ではなかった。次走に選んだ札幌のコスモス賞は8頭立てで、レース時点での中央での勝ち星があったのがこの馬の他に2頭しかいないという低レベル戦ではあった。ただ、この馬自身は1分48秒8というまずまずのタイムで、2着に6馬身差をつけての勝利。力があるところを示した。

その後はレースに出走することなく、10月に入ってようやく朝日杯FSへの出走想定が出た模様。怪我でレースに使えなかったということではないようだが、4ヵ月ぶりのぶっつけは気になるローテーションである。また、鞍上予定の武豊騎手は怪我で離脱しており、ようやく調教騎乗に再開したばかり。人馬とも状態面が気がかりだ。

東京スポーツ杯2歳ステークス勝ち馬シュトラウスが、2歳マイル王者に目を向けてきた。

関東圏最初のデビュー戦となった6月3日東京芝1600mの新馬戦でデビュー。スローペースもあって行きたがっていながら外目2番手を追走したが、ハナに立ってからは暴走することなくマイペース。直線も余裕があり、2着に9馬身差をつけての勝利だった。だが4ヵ月ぶりとなったサウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)では、気性面の難しさを露呈。当週の追い切りから折り合いを欠いており、レースでもスタートこそ遅れて後方からだったが、行きたがって徐々に上がって行く道中となった。新馬戦ではそれでも圧勝したが、相手が大幅強化した重賞ではそう簡単ではなく、伸びきれず3着に敗れている。

東京スポーツ杯2歳S(GⅡ)でも折り合いに危ういところがあったが、ペースが速かったこともあり、本来の力を発揮。直線押し切って、待望の重賞初勝利となった。ただ、レース後の陣営コメントからは現状マイルという話もあり、2000mのGⅠ・ホープフルステークスではなく、こちらを選択したのだろう。

おそらく、能力だけなら世代トップレベルではある。とにもかくにもこの馬の課題は気性面。前走から1ヵ月で折り合いが大きく改善するかは懐疑的だが、制御不能にさえならなければ、今回の相手関係なら勝ち切ってもおかしくはないだろう。

デイリー杯2歳ステークス勝ち馬ジャンタルマンタルが前走同様、力の違いを見せつけるか。

京都芝1800mの新馬戦でデビュー。内枠からスムーズに番手を確保し折り合いを欠くことなく直線を迎えると、直線で鞍上のアクションに素早く反応して2着に2馬身半差をつけて勝利した。この時の2着馬は次走ですぐに未勝利勝ちをしており、この新馬戦のレベルは担保されているだろう。続くGⅡ・デイリー杯2歳Sも内枠から終始内を通るレース展開になったが、馬群の狭くなりそうなところもひるまずに抜け出し、2着に2馬身差をつけて勝利した。まさに優等生の競馬で、2歳馬としてはレース内容がかなり大人といえるものだった。

1ヵ月の等間隔でレースを使われており、陣営の思うとおりに進んでいることがわかる。順調に使われ、着実にステップアップ。GⅠの舞台に来た。関西圏の競馬なので輸送の心配もなく、安定感のある走りは魅力。キレるタイプではなさそうなので、ドスローの瞬発力勝負では分が悪そうだが、ポジションを取っても折り合いを欠かないため不安も相殺できる。今回においては穴が少なそうだ。

札幌2歳ステークス勝ち馬セットアップも黙っていない。

函館芝1800mの新馬戦でデビュー。逃げて2着に敗れたものの、単勝オッズ13.3倍の5番人気だったことを考えれば、好走したといえるだろう。次走は札幌芝1800mの未勝利戦。離し逃げの戦法に出て、そのまま逃げ切って勝利した。

中1週で挑んだ札幌2歳ステークス(GⅢ)は、これまで同様逃げの手。稍重馬場で時計がかかったこと、その割には内伸び馬場だったことも味方し、終始セーフティーリードで2着に4馬身差で快勝している。馬場を考えれば遅いペースではないものの、それなりに末脚を使ったことで他馬を寄せ付けなかった。札幌2歳Sのレース後に横山武史騎手が「2000mよりもマイル」とコメントしており、スタミナがありそうだが、マイルで先行力を生かす方が良さそう。今回もこの馬のペースに引きずり込めるか。

一気のGⅠ挑戦のダノンマッキンリーが勢いそのままに頂点へ駆けあがれるか。

阪神芝1400mの新馬戦でデビュー。スタートしてから終始頭が高く、行きたがる素振りを見せた。それでも直線で押し切って勝利している。幼さが如実に出ている走りではあったが、勝ち切るあたりは能力といえるだろう。前走の秋明菊賞は出負けして後方から追走だったが、スムーズに立ち回り直線は外から差し切り2連勝。新馬戦とは違った走りを見せており、成長が見られる内容だった。

1勝クラスを勝利し賞金加算したことで、GⅠへの出走権を得たが、今回は距離延長がカギとなる。またダノックスの主戦である川田将雅騎手が、ジャンタルマンタルに騎乗。乗り替わりとなるジョッキーはC.ルメール騎手なので心配はないが、果たして連勝の勢いはどこまで通用するのだろうか。

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■朝日杯FSの日程、競馬場、コース

2023年12月17日(日曜) 5回阪神6日
第75回朝日杯フューチュリティステークス GⅠ
2歳オープン(国際)牡・牝(指定)馬齢
コース:1,600メートル(芝・右 外)
本賞金:7000,2800,1800,1100,700万円

■朝日杯FSの出走予定登録馬一覧

アスクワンタイム    56.0    牡2    梅田智之(栗東)
エコロヴァルツ    56.0    牡2    牧浦充徳(栗東)
エンヤラヴフェイス    56.0    牡2    森田直行(栗東)
オーサムストローク    56.0    牡2    伊藤圭三(美浦)
クリーンエア    56.0    牡2    上原博之(美浦)
サトミノキラリ    56.0    牡2    鈴木伸尋(美浦)
ジャンタルマンタル    56.0    牡2    高野友和(栗東)
シュトラウス        56.0    牡2    武井亮(美浦)
ジューンテイク    56.0    牡2    武英智(栗東)
スウィープフィート    55.0    牝2    庄野靖志(栗東)
セットアップ    56.0    牡2    鹿戸雄一(美浦)
タイキヴァンクール    56.0    牡2    中尾秀正(栗東)
タガノエルピーダ    55.0    牝2    斉藤崇史(栗東)
タガノデュード    56.0    牡2    宮徹(栗東)
ダノンマッキンリー    56.0    牡2    藤原英昭(栗東)
ナイトスラッガー    56.0    牡2    小栗実(栗東)
ナムラフッカー    56.0    牡2    村山明(栗東)
バンドシェル    56.0    牡2    西村真幸(栗東)
ミルテンベルク    56.0    牡2    武英智(栗東)

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。