2022年12月18日、阪神競馬場で朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ/芝1600m)が行われる。JRAは開催に先立ち、出走馬と枠順を発表。ダノンタッチダウン、ドルチェモア、レイベリング、オールパルフェ、オオバンブルマイらの出走が確定した。
今回は発表された出走予定馬と枠順・馬番を確認していく。
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さらに過去10年の枠順データから、有利な枠、不利な枠の傾向を導き出していく。好枠を引いた馬、反対に枠順に恵まれなかった有力馬はいるのか。
■2022年:朝日杯FSの出走馬・枠順
※枠・馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 厩舎
1枠1番 キョウエイブリッサ 牡2 ┃ 55kg 川須栄彦 (美)武市康男
1枠2番 ドルチェモア 牡2 ┃ 55kg 坂井瑠星 (栗)須貝尚介
2枠3番 オールパルフェ 牡2 ┃ 55kg 大野拓弥 (美)和田雄二
2枠4番 ドンデンガエシ 牡2 ┃ 55kg 横山典弘 (美)尾関知人
3枠5番 バグラダス 牡2 ┃ 55kg 吉田隼人 (美)嘉藤貴行
3枠6番 ミシェラドラータ 牡2 ┃ 55kg 酒井学 (栗)清水久詞
4枠7番 オオバンブルマイ 牡2 ┃ 55kg C.ルメール (栗)吉村圭司
4枠8番 グラニット 牡2 ┃ 55kg 松山弘平 (美)大和田成
5枠9番 ニシノベストワン 牡2 ┃ 55kg 藤岡佑介 (栗)新谷功一
5枠10番 ウメムスビ 牡2 ┃ 55kg 角田大河 (栗)新谷功一
6枠11番 ティニア 牡2 ┃ 55kg 福永祐一 (栗)池江泰寿
6枠12番 ダノンタッチダウン 牡2 ┃ 55kg 川田将雅 (栗)安田隆行
7枠13番 スズカダブル 牡2 ┃ 55kg 鮫島克駿 (栗)西村真幸
7枠14番 レイベリング 牡2 ┃ 55kg 横山武史 (美)鹿戸雄一
8枠15番 フロムダスク 牡2 ┃ 55kg 武豊 (栗)森秀行
8枠16番 コーパスクリスティ 牡2 ┃ 55kg D.イーガン (栗)中内田充正
8枠17番 エンファサイズ 牡2 ┃ 55kg 藤岡康太 (栗)四位洋文
■過去の枠順傾向は?
枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:3- 1- 0-10/14|21.4% 28.6% 28.6%
2枠:0- 0- 3-13/16|0.0% 0.0 18.8%
3枠:1- 2- 0-13/16|6.3% 18.8% 18.8%
4枠:1- 2- 2-11/16|6.3% 18.8% 31.3%
5枠:1- 2- 1-12/16|6.3% 18.8% 25.0%
6枠:0- 1- 0-15/16|0.0% 6.3% 6.3%
7枠:0- 0- 2-16/18|0.0% 0.0% 11.1%
8枠:2- 0- 0-16/18|11.1% 11.1% 11.1%
朝日杯FSは2014年以降、阪神開催に変更となっており、該当データは過去8年分となる。
過去8年、全ての枠で満遍なく馬券に絡んでおり、どの枠もチャンスがあるように見えるが、6~8枠の外枠が若干不利な成績となっている。
朝日杯を含め、阪神マイルコースでは2週連続同じコースでGⅠが開催されるが、もう1つのGⅠである阪神JFの今年を含む過去10年の成績は以下の通りだ。
枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:2- 0- 0-18/20|10.0% 0.0% 10.0%
2枠:1- 1- 3-15/20|5.0% 10.0% 25.0%
3枠:1- 0- 1-18/20|5.0% 5.0% 10.0%
4枠:1- 2- 0-17/20|5.0% 15.0% 15.0%
5枠:2- 3- 1-14/20|10.0% 25.0% 30.0%
6枠:1- 2- 3-14/20|5.0% 15.0% 30.0%
7枠:1- 1- 2-25/29|3.4% 6.9% 13.8%
8枠:1- 1- 0-27/29|3.4% 6.9% 6.9%
6枠の成績は悪くないが、7~8枠の成績は良いとは言えない。
さらに、2017年以降、過去5年に限定すると6~8枠は1頭も馬券に絡んでおらず、基本的に外枠は近年不利な傾向があると考えてよいだろう。
現在京都競馬場改修工事のため、阪神競馬場の開催数が増えているが、工事開始の2020年秋以降、今年も含めた阪神芝1600mの2歳GⅠ枠順別成績は以下の通りとなる。
枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:1- 0- 0- 8/ 9|11.1%11.1% 11.1%
2枠:0- 1- 0- 9/10|0.0% 10.0% 10.0%
3枠:1- 1- 0- 8/10|10.0% 20.0% 20.0%
4枠:0- 2- 2- 6/10|0.0% 20.0% 40.0%
5枠:3- 0- 0- 7/10|30.0% 30.0% 30.0%
6枠:0- 1- 1- 8/10|0.0% 10.0% 20.0%
7枠:0- 0- 2-11/13|0.0% 0.0% 15.4%
8枠:0- 0- 0-13/13|0.0% 0.0% 0.0%
内外極端な枠の成績が良くないが、その中でも8枠は5回の開催で1頭も馬券に絡んでいないため、外枠でも特に8枠は大きな割引が必要と考えてよいだろう。
まとめると以下の傾向がある
・外枠不利の傾向がある
・過去5年6~8枠の馬券絡みがない
・大外枠となる8枠は特に割引が必要
■2022年のレース展望、枠順考察
今回人気の中心が予想されるダノンタッチダウンは6枠12番を引いた。
前走は2着に敗れたものの、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒1の末脚を出した点や、ダノンザキッドの半弟という点から人気の中心になりそう。後方脚質のため包まれる可能性のある内枠や、コースロスの多い極端な外枠ではない6枠は好枠といえる。
同じく人気を集めるだろうドルチェモアは1枠2番を引いた。
こちらは逃げ、先行が予想される。前走は2番手追走ながらもメンバー中最速の末脚を出しており、スピード能力の高さが売りだ。過去サウジアラビアRCの勝ち馬は4頭出走しているが、全て馬券に絡んでいる。この馬には追い風のデータだ。スタートが良いため1枠は好枠だが、同型が内枠に複数頭いるため、スムーズな競馬ができるかどうかが鍵となる。
また上位人気が予想されるオールパルフェは2枠3番を引いた。
デイリー杯2歳Sでは、ダノンタッチダウンを抑えて逃げ切り勝ち。過去3戦全て逃げる競馬のため、脚質から2枠は好枠といえる。ただ、今回は上位人気のドルチェモアや、前走大逃げで2着に粘ったグラニッドなど、同型も多い。状況に応じて柔軟な競馬に対応できるかがポイントだろう。
前走新馬戦を上がり3ハロン33秒1の末脚で勝った、7枠14番レイベリングも今回人気を集めそうだ。
ダノンタッチダウンと同じく、今回も後方からの競馬が予想されるが、極端な内枠よりは外枠の方が有利な枠といえる。先行争いが激しくなれば、十分にチャンスはある。
枠順から人気薄の中で不気味なのが、4枠8番を引いたグラニッドだ。
ドルチェモアの2着に敗れたが、1分33秒台の時計は優秀だ。今回も逃げる可能性が高く、前走の大逃げからも、同型馬はこの馬にハナを譲る可能性がある。ダノンタッチダウンなど後方の有力馬にマークが集中し、スムーズに逃げることができれば、人気を落とすだろう今回も狙い目といえる。
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