【有馬記念2023】予想・分析。好走率の下がる3つの消し条件とは?

Sporting News Japan Staff

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2023年12月24日、中山競馬場で有馬記念(GⅠ/芝2500m)が行われる。ジャスティンパレス、スターズオンアース、ソールオリエンス、タスティエーラ、ドウデュースらが出走を予定。今年はどんなレースが展開されるのか。

予想して馬券を買う上で、できるだけ点数を絞った方が回収率に繋がっていく。どんな馬を「消し」にすればいいのか。消し条件を洗い出すことで、馬券に不要な馬を削り、狙いたい馬によりフォーカスを当てて馬券を買うことができるだろう。

今回は有馬記念の消し条件について分析していく。

■【予想】過去の傾向分析① 血統面

有馬記念を得意とする血統、不得手とする血統は存在する。得意な血統でいえば、ロベルト系が挙げられる。20年以上前の話でいえばグラスワンダーやシンボリクリスエスが連覇。近年ではそれらの直仔や、父系に名前がある馬が安定して好走している。

一方で競馬ファンのイメージに反して、好走が少ない傾向にある血統もある。それは、ステイゴールド系だ。ドリームジャーニーやオルフェーヴル、ゴールドシップら産駒が有馬記念で優勝しているステイゴールドだが、過去10年では同馬の系統は(1-0-2-19)。勝ち馬も出ているが、勝率4.5%、複勝率13.6%はかなり低い。単勝回収率7%、複勝回収率でも20%と馬券面のうまみもない。

さらに2014年の路盤改修以降に行われた有馬記念に絞れば(0-0-1-18)、近5年に絞れば(0-0-0-13)と、1頭も馬券に絡んでいないことになる。近年の出走馬で上位人気に推された馬が2020年ラッキーライラック(父オルフェーヴル)のみだった点は事実。ただ路盤改修によって、以前のような時計のかかるタフな馬場になりにくくなり、ステイゴールド系の持ち味がそがれている傾向にある。

今年の7月にも馬場改修が一部されており、芝の張替はもちろん、地下の排水管工事も一部行われたようだ。さらに今開催は天候に恵まれ、先週も上がり3ハロン33秒台を使う馬がいるくらい馬場状態が良い。なおさらステイゴールド系の優位性が低くなる。

ステイゴールド系に関わらず、パワーで押し切るタイプの血統には厳しい馬場状態。もちろん当日の状態にもよるが、傾向的には消しで良いだろう。

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■【予想】過去の傾向分析② 人気

ファン投票の人気上位10頭が出走可能な、年末の風物詩のグランプリレースである有馬記念。ファン投票で人気上位に推されている馬は、成績優秀馬であることが多い。

過去10年で見ても、2桁人気馬の好走は2020年11番人気のサラキアのみ。引退レースで目いっぱいの仕上げだったことが激走の理由として考えられる。基本的には下位人気の好走は期待できないのが有馬記念でもあるようだ。

また、なぜか7番人気も過去10年で馬券圏内に入った馬が1頭もいない。これは不思議なデータであるが、ここでは2桁人気馬の中でも12番人気以下は消し、10、11番人気は軽視が妥当と挙げておく。

■【予想】過去の傾向分析③ 馬齢

最後に馬齢を考える。以前から3歳馬の好走が目立つ有馬記念だが、近年はその傾向が強くなっている。直近5年で4勝を3歳馬がマーク。特に上位人気馬が好走している傾向だ。

一方で年齢を重ねている馬は不利な傾向にある。特に6歳以上は(0-0-1-32)。唯一馬券圏内だったのは、不利な外枠15番を克服した2018年のシュヴァルグランだ。この馬はH.ボウマン騎手とのコンビで5戦すべて馬券圏内に入った馬で、相性の良い鞍上とのコンビで不利なデータを克服した形だった。

人気になるような馬が少ないが、高齢馬は引退レースや過去好走歴から穴人気になるのも事実。ただ、傾向としては基本的に消しで良いだろう。

これらのデータに該当している馬が直ちに「消し」というわけではないが、注意は必要だ。消しデータをかき消すほど能力が抜きん出ていると判断するか、好走条件に合致しているかを見極めて馬券の購入につなげていく必要がありそうだ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。