【有馬記念2022】調教動画から診断! 最終追い切りの評価は?

Sporting News Japan Staff

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2022年12月25日、中山競馬場で有馬記念(GⅠ/芝2500m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。

前走・天皇賞・秋(GⅠ)を圧巻の強さで勝利したイクイノックスを筆頭に、今年既にGⅠを2勝しているタイトルホルダー、覚醒の予感漂うジェラルディーナ、昨年の同レース覇者エフフォーリア、3連勝と勢いに乗っているヴェラアズールらが出走を予定しているが、各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。

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馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクター。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。

■最終追い切り動画

▼【イクイノックス】 木村哲也厩舎

12月21日 美浦・南ウッドチップコース 良

5F67秒2 - 4F52秒2 - 3F37秒6 - 1F11秒4

評価:B+

3頭併せ馬。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

気合い乗り良く雰囲気良好。以前の追い切りと比較しても前進気勢が強く、ある程度前の位置から競馬をすることができそうな点はプラスだろう。前走からの上積みは感じられないが、あらかた態勢は整っているか。このコースと相性の良いC.ルメール騎手が鞍上という点も心強く、人気通り好走する可能性は高いだろう。楽しみな1頭と言える。

▼【タイトルホルダー】 栗田徹厩舎

12月21日 美浦・南ウッドチップコース 良

5F67秒9 - 4F51秒2 - 3F36秒9 - 1F11秒6

評価:B+

3頭併せ馬。横山和生騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

素軽い走りで楽に好タイムをマーク。状態面は良さそう。前走の疲れも感じられず、海外帰りの反動は見受けられない。好調時と比較するとやや見劣るが、能力は出せる状態にあるだろう。スタートを決めてスムーズにハナに立てれば、そのまま押し切ることができそうな状態だ。

▼【ジェラルディーナ】 斉藤崇史厩舎

12月21日 栗東・Cウッドチップコース 良

6F86秒0 - 5F69秒9 - 4F54秒2 - 3F38秒2 - 1F11秒8

評価:C

併せ馬。団野大成騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

追われてからの反応良く、状態は悪くなさそうだ。ただ身体が重たそうな印象で、近2走の追い切り時に見せていた素軽さに欠ける走り。休み明け4戦目で、疲労の蓄積も気になるところ。初の古馬混合GⅠでメンバーレベルも非常に高くなる。現状でどこまでやれるのか注目だ。

▼【エフフォーリア】 鹿戸雄一厩舎

12月21日 美浦・南ウッドチップコース 良

6F85秒8 - 5F70秒0 - 4F54秒8 - 3F39秒1 - 1F11秒3

評価:B

3頭併せ馬。横山武史騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

追われてからの反応鋭く状態は良さそうだ。昨年の同レース時と比較すると見劣るものの、近2走と比較すると良化が感じられる仕上がりとなった。輸送の心配もなく、昨年勝利した舞台というのもプラス。今年に入ってから精彩を欠くレースが続いているが、巻き返しが期待できる仕上がりで楽しみな1頭だ。

▼【ヴェラアズール】 渡辺薫彦厩舎

12月21日 栗東・Cウッドチップコース 良

6F83秒8 - 5F68秒0 - 4F52秒6 - 3F37秒1 - 1F11秒5

評価:C

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。

追われてからの反応良く、状態は悪くない。ただ近2走と比較すると、動きが重い印象。良い仕上がりだった前走と比較すると数枚劣る。お釣りが残っているかどうかが気になるところだ。

■まとめ

今回の有馬記念は、今年行われた中長距離古馬混合GⅠの勝ち馬が一同に介する。例年にも増して豪華なメンバー構成となった。

イクイノックスやタイトルホルダーが実力を発揮し、他馬をねじ伏せるのか。ジェラルディーナやヴェラアズールが勢いに乗って連勝を伸ばすのか、エフフォーリアが復活の勝利を収めるのか。予想をする側としても非常に難解なレースとなりそうだ。

2022年を締め括る有馬記念。今年を締め括るのに相応しい、名勝負を期待したい。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。