【有馬記念2022】枠順と出走馬が確定!過去の傾向は?データから考察

Sporting News Japan Staff

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2022年12月25日、中山競馬場で有馬記念(GⅠ/芝2500m)が行われる。JRAは開催に先立ち、出走馬と枠順を発表。イクイノックス、タイトルホルダー、ジェラルディーナ、エフフォーリア、ヴェラアズールらの出走が確定した。

今回は発表された出走予定馬と枠順・馬番を確認していく。

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さらに過去10年の枠順データから、有利な枠、不利な枠の傾向を導き出していく。果たしていい枠を引いた馬、反対に枠順に恵まれなかった有力馬はいるのか。

■2022年:有馬記念の出走馬・枠順

※枠・馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 厩舎
1枠1番 アカイイト 牝5 ┃ 55kg 幸英明 (栗)中竹和也
1枠2番 イズジョーノキセキ 牝5 ┃ 55kg 岩田康誠 (栗)石坂公一
2枠3番 ボルドグフーシュ 牡3 ┃ 55kg 福永祐一 (栗)宮本博
2枠4番 アリストテレス 牡5 ┃ 57kg 武豊 (栗)音無秀孝
3枠5番 ジェラルディーナ 牝4 ┃ 55kg C.デムーロ (栗)斉藤崇史
3枠6番 ヴェラアズール 牡5 ┃ 57kg 松山弘平 (栗)渡辺薫彦
4枠7番 エフフォーリア 牡4 ┃ 57kg 横山武史 (美)鹿戸雄一
4枠8番 ウインマイティー 牝5 ┃ 55kg 和田竜二 (栗)五十嵐忠男
5枠9番 イクイノックス 牡3 ┃ 55kg C.ルメール (美)木村哲也
5枠10番 ジャスティンパレス 牡3 ┃ 55kg T.マーカンド (栗)杉山晴紀
6枠11番 ラストドラフト 牡6 ┃ 57kg 三浦皇成 (美)戸田博文
6枠12番 ポタジェ 牡5 ┃ 57kg 吉田隼人 (栗)友道康夫
7枠13番 タイトルホルダー 牡4 ┃ 57kg 横山和生 (美)栗田徹
7枠14番 ボッケリーニ 牡6 ┃ 57kg 浜中俊 (栗)池江泰寿
8枠15番 ブレークアップ 牡4 ┃ 57kg 戸崎圭太 (美)黒岩陽一
8枠16番 ディープボンド 牡5 ┃ 57kg 川田将雅 (栗)大久保龍志

■過去の枠順傾向は?

枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:1- 1- 1-17/20|5.0% 10.0% 15.0%
2枠:1- 2- 0-17/20|5.0% 15.0% 15.0%
3枠:2- 3- 0-15/20|10.0% 25.0% 25.0%
4枠:2- 0- 2-16/20|10.0% 10.0% 20.0%
5枠:2- 2- 2-14/20|10.0% 20.0% 30.0%
6枠:1- 1- 1-17/20|5.0% 10.0% 15.0%
7枠:1- 1- 3-15/20|5.0% 0.0% 25.0%
8枠:0- 0- 1-19/20|0.0% 0.0% 5.0%

中山芝2500mはスタート後すぐにコーナーに入るため、外枠の馬は外を回る可能性が高く、不利となるコース形態だ。そのため過去10年、全ての枠が馬券に絡んでいるが、8枠は馬券に絡んだ馬が1頭のみ。不振となっている。8枠で馬券に絡んだのは2018年シュヴァルグランだが、この時は3着であり、8枠から連対以上の成績を残した馬はいない。

また、有馬記念はフルゲート16頭で開催されるが、過去10年馬番16番は1頭も馬券に絡んでいない。対象を過去10年のOP以上に絞っても、馬番に限定すれば15番はシュヴァルグラン1頭、16番は1頭も絡んでいない。

8枠は枠順から不利といえるが、頭数も重要となり、特にフルゲートの16番は割引が必要だろう。

まとめると以下の傾向がある

  • 大外枠は割引が必要
  • 16番は過去10年で1度も馬券に絡んでいない
  • 8枠を除けばどの枠にもチャンスがある

■2022年のレース展望、枠順考察

今回人気の中心は3歳馬イクイノックス、古馬タイトルホルダーの2頭が予想される。

前走3歳で天皇賞秋を勝ち、古馬相手でも高い実力を示した人気の中心の1頭、イクイノックスは5枠9番を引いた。

過去3歳で天皇賞(秋)を勝ち、同年の有馬記念に出走した馬は2頭がいるが、どちらも勝利を収めておりこの馬にとって追い風となるデータだ。末脚がこの馬の持ち味だが、スタートが重要な内枠や、コースロスの多い極端な大外枠は不利だが、5枠は有利な枠といえるだろう。

人気の中心のもう1頭、ファン投票1位、今年国内無敗のタイトルホルダーは、7枠13番を引いた。

昨年は5着に敗れたが、今年は始動戦のGⅡ・日経賞を解消すると、天皇賞(春)、宝塚記念の両GⅠを完勝。前走の凱旋門賞(GⅠ)は不慣れなロンシャンの馬場が敗因だったが、現状、実績と経験はイクイノックスより上だ。外目の枠を引いたが、データ的には7枠は許容範囲内。また、先行勢がさらに外の枠に集中しており、今回も前を主張できる可能性は高い。海外遠征による疲労の解消とスタートが今回重要な鍵となる。

2頭に続き人気を集めるだろうジェラルディーナは3枠5番を引いた。

ジェンティルドンナを母に持つ良血の牝馬で、前走エリザベス女王杯が初GⅠ制覇だが、馬体重が増えて結果を残している点からも、4歳秋で才能が開花したといえる。2200mを超える距離は初めてのため、長距離に対応できるかが鍵。自在性のある脚質から3枠は有利な枠と考えてよいだろう。

同じく、人気を集めるだろうエフフォーリアは4枠7番を引いた。

昨年の覇者であり年度代表馬だが、今年2戦いずれも掲示板を外している。強いて敗因を挙げれば、2戦共に輸送競馬であり、馬体重は過去最高の520㎏オーバーだった点だ。同馬の脚質は自在性があるため、4枠は昨年以上に絶好枠といえる。当日の馬体が結果の出ている510㎏台に絞れているかが重要なポイントとなるだろう。

枠順から人気薄の中で不気味なのが、1枠1番を引いたアカイイトだ。

昨年エリザベス女王杯を人気薄で勝ち、実力馬が揃った今年の金鯱賞(GⅡ)で3着、今年のエリザベス女王杯4着など、上位でも通用する実力は持っている。出遅れ癖があるため、スタートが最も重要。中山芝2500mは最初のコーナーまでの距離が短く、スムーズなスタートから、1枠を上手く活かすことができれば、枠順から狙い目の1頭といえる。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。