【有馬記念2022】出走予定馬が発表! 予想オッズの上位、人気の中心となる出走馬は?

Sporting News Japan Staff

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2022年12月25日、中山競馬場で有馬記念(GⅠ/芝2500m)が行われる。JRAの発表によると、3歳馬にして天皇賞(秋)(GⅠ)を制したイクイノックス、凱旋門賞(GⅠ)からの帰国初戦となるGⅠ3勝馬タイトルホルダー、昨年の年度代表馬エフフォーリア、エリザベス女王杯で念願のGⅠ制覇を果たしたジェラルディーナ、3連勝でジャパンカップ(GⅠ)を制したヴェラアズールら16頭が出走登録を行っている。

今回は有馬記念の登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。

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■2022年有馬記念の展望・人気・予想

3歳馬イクイノックスは父キタサンブラックとの父仔制覇を狙う。

天皇賞(秋)では中団を追走。直線入口で、大逃げに打ったパンサラッサに15馬身差近く離されていた。同馬は大外に持ち出し、鋭い末脚を披露。ゴール直前でパンサラッサを捉えて、初のGⅠタイトルを手に入れた。1984年のグレード制導入後、デビュー5戦目での古馬混合GⅠ制覇は史上最少キャリア記録だ。父キタサンブラックは3歳秋で菊花賞(GⅠ)を制して、GⅠ7勝を積み重ねていった。血統面から今後さらなる成長を遂げる可能性を秘めている。キタサンブラックは引退レースとなった2017年の有馬記念を勝利して、有終の美を飾った。天皇賞(秋)に続き、同競走でも父仔制覇なるか注目だ。

凱旋門賞11着以来のレースとなるタイトルホルダーは、国内最強を誇示できるか。

今春は日経賞(GⅡ)、天皇賞(春)(GⅠ)、宝塚記念(GⅠ)と3連勝を飾り、GⅠ2戦は各レースで後続に7馬身差、2馬身差と圧倒的な力を見せつけてきた。前走・凱旋門賞では初海外遠征ながら果敢にハナを奪い、自分の競馬に徹した。馬場の影響もあってか最後は脚がなくなり、11着に敗戦。今回は帰国初戦となる。昨年の有馬記念は逃げ馬パンサラッサが出走しており、2番手に控える競馬で5着。今回逃げ馬は同馬のみ。自分の展開に持ち込めば、春秋グランプリ制覇を達成してもおかしくないだろう。

昨年の覇者エフフォーリアは復権なるか。

昨年の天皇賞(秋)では、3歳にして三冠馬コントレイルやマイル・スプリントGⅠ5勝を挙げていたグランアレグリアらを抑えて勝利を収めた。続く有馬記念では、1番人気に応えて古馬混合GⅠ2連勝。年度代表馬に輝いた。今年に入ると大阪杯(GⅠ)で9着に敗れ、初めて馬券圏内を外した。立て直しを図った宝塚記念でも、直線伸びを欠き6着。父エピファネイアも4歳になってなかなか勝利を挙げられなかった。しかし、4歳秋にジャパンカップを勝利し、見事に復活劇を演じている。父同様、復活勝利を挙げて、昨年の年度代表馬の意地を見せたいところだろう。

ジェラルディーナは母仔制覇に期待がかかる。

昨年10月にOP入りを果たしてから、勝ちきれない競馬が続いていた。しかし今秋に入り、能力が開花。秋初戦となったオールカマー(GⅡ)で重賞制覇を飾ると、続くエリザベス女王杯も制しGⅠまで突き抜けた。同レースでは、大外枠から中団に待機して終始外を回る形。4コーナーで徐々に進出し、直線で力強く脚を伸ばして差し切り勝ちを収めた。母はGⅠ7勝馬ジェンティルドンナで、産駒によるGⅠ初制覇となった。ジェンティルドンナはラストランとなった2014年の有馬記念を制覇しており、同馬が勝利すれば同競走史上初の母仔制覇達成となる。

ヴェラアズールは今年の3月に芝転向後、(4-0-2-0)の好成績を挙げている。芝6戦全てでメンバー中最速の上がり3ハロンのタイムを叩き出しており、末脚を武器としている。前走・ジャパンCでGⅠ初制覇。直線進路がなくなるも、前が開くと一瞬の脚を使って差し切ってみせた。4月に行われたサンシャインステークス(3勝クラス)では、今回と同じ中山芝2500mを経験。レースでは後方待機策から4コーナーで外々を回され、直線差し届かず3着に敗れた。進路を上手く取れれば、再び豪脚を決めてGⅠ連勝を飾る可能性は十分にある。

以下、菊花賞(GⅠ)2着のボルドグフーシュ、昨年2着時と同じく凱旋門賞からの臨戦過程となるディープボンド、神戸新聞杯(GⅡ)を制して菊花賞でも3着に好走したジャスティンパレスら、暮れのグランプリレースに現役屈指の豪華メンバーが集結した。

■有馬記念の日程、競馬場、コース

2022年12月25日(日曜)5回中山8日
第67回有馬記念GⅠ
3歳以上 オープン(国際)(指定)定量
コース:2,500メートル(芝・右)
本賞金:40000,16000,10000,6000,4000万円

■有馬記念の出走予定登録馬一覧

※馬名、負担斤量、性齢、調教師名 

アカイイト 55.0 牝5 中竹和也(栗東)
アリストテレス 57.0 牡5 音無秀孝(栗東)
イクイノックス 55.0 牡3 木村哲也(美浦)
イズジョーノキセキ 55.0 牝5 石坂公一(栗東)
ウインマイティー 55.0 牝5 五十嵐忠男(栗東)
ヴェラアズール 57.0 牡5 渡辺薫彦(栗東)
エフフォーリア 57.0 牡4 鹿戸雄一(美浦)
ジェラルディーナ 55.0 牝4 斉藤崇史(栗東)
ジャスティンパレス 55.0 牡3 杉山晴紀(栗東)
タイトルホルダー 57.0 牡4 栗田徹(美浦)
ディープボンド 57.0 牡5 大久保龍志(栗東)
ブレークアップ 57.0 牡4 黒岩陽一(美浦)
ポタジェ 57.0 牡5 友道康夫(栗東)
ボッケリーニ 57.0 牡6 池江泰寿(栗東)
ボルドグフーシュ 55.0 牡3 宮本博(栗東)
ラストドラフト 57.0 牡6 戸田博文(美浦)

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。