2022年12月25日、中山競馬場で有馬記念(GⅠ/芝2500m)が行われる。イクイノックス、ヴェラアズール、エフフォーリア、ジェラルディーナ、タイトルホルダーらが出走を予定。今年はどんなレースが展開されるのか。
予想して馬券を買う上で、できるだけ点数を絞った方が回収率に繋がっていく。どんな馬を「消し」にすればいいのか。消し条件を洗い出すことで、馬券に不要な馬を削り、狙いたい馬によりフォーカスを当てて馬券を買うことができるだろう。
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今回は有馬記念の消し条件について分析していく。
■【予想】過去の傾向分析①:馬番
有馬記念で重要なのは枠順、馬番である。1コーナーまでの距離が短く、コーナーが6つのコースのため、外枠を引くと終始外を回る可能性が高い。
8枠の成績が極端に良くないが、2008年にダイワスカーレット、アドマイヤモナークの8枠ワンツーフィニッシュがあった。ただし、これは馬番がそれぞれ13番、14番で、フルゲートにすると7枠に位置する馬番でもあった。
馬番に注目すると、やはり外枠15番と16番の成績が良くない。過去10年で15番が馬券に絡んだ例は、2018年のシュヴァルグランの3着だけ。16番は2000年以降に広げても1頭もいない。15番で馬券に絡んだのは、2000年以降に広げても2018年のシュヴァルグランのみであった。
15番、16番は枠順が確定した時点で消しにしても良いだろう。
■【予想】過去の傾向分析②:レース間隔
古馬では天皇賞(秋)やジャパンカップ、3歳だと菊花賞といったGⅠレースがある秋の中央競馬。これらのレースから出走してくる馬が多く、当てはまる中3~中8週のローテーションが王道だ。それ以上の間隔だと、前走凱旋門賞が中10週前後で出走。このあたりが近年の有馬記念での好走レース間隔といえる。
それより短い中2週以下や、半年以上の休み明けの馬にはかなり厳しい。以前は中2週以下だと、12月に芝2000のGⅡ・金鯱賞があったので、金鯱賞をステップに好走する馬もいた。しかし金鯱賞が3月の時期に移ってからは、中2週以下のローテーションで馬券に絡んだ馬はいない。また、半年以上の休み明けの馬は、過去10年で1頭。何らかのレースを使って挑むのがこのレースにおいては重要といえそうだ。
■【予想】過去の傾向分析③:前走着差
ハイレベルなレースになること間違いなしの有馬記念。そのため前走の内容も重要となるが、前走で勝ち馬に1秒以上離された馬の成績は(0-0-1-45)だ。
唯一過去10年で3着に入ったのは、2013年のゴールドシップ。同馬は前年の有馬記念の勝ち馬で、その年の宝塚記念勝ち馬でもあった。その前走は、不得手だった東京のジャパンカップで、勝ち馬から1秒4離されていた。得意の中山で2番人気に支持されたが、勝ったオルフェーヴルから1秒5離された3着に敗れた。
2013年のオルフェーヴルが圧巻だったのは間違いないが、着差ではジャパンカップよりも離されている。前走で大敗した馬の巻き返しは困難という裏付けでもある。前走で1秒以上離された馬がいれば、評価を下げるか消しにしたほうが良さそうだ。
ただしこの着差には、凱旋門賞は含まれておらず、他の海外のレースも含まれていない。あくまで国内のレースでのものだ。
これらのデータに該当している馬が直ちに「消し」というわけではないが、注意は必要だ。消しデータをかき消すほど能力が抜きん出ていると判断するか、好走条件に合致しているかを見極めて馬券の購入につなげていく必要がありそうだ。
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