2023年1月15日、中京競馬場で日経新春杯(GⅡ/芝2200m)が行われる。JRAの発表によると、ジャパンカップ(GⅠ)3着のヴェルトライゼンデ、前走・オールカマー(GⅡ)2着のロバートソンキー、同コースで行われた神戸新聞杯(GⅡ)で2着に入ったヤマニンゼスト、青葉賞(GⅡ)の勝ち馬プラダリアら、14頭が出走登録を行っている。
今回は日経新春杯の登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。
▶あなたは何問正解できる? 究極のスポーツクイズに挑戦しよう
■2023年日経新春杯の展望・人気・予想
悲願のGⅠ制覇を目指すヴェルトライゼンデが、今年の始動戦を迎える。
昨年は屈腱炎を乗り越え、鳴尾記念(GⅢ)で重賞初制覇を飾った。2走前のオールカマーは内が伸びる馬場状態で、同馬は後方から外を回って7着。前走のジャパンCは鳴尾記念にも騎乗したD.レーン騎手を背に好位でレースを進めると、直線でメンバー中2位の上がりタイムを記録して3着に入った。再びGⅠの舞台で輝きを取り戻している。今回と同コースで行われた2020年の神戸新聞杯では、三冠馬コントレイルの2着に入っている。悲願のGⅠタイトルに向けて、好結果を残したいところだろう。
ロバートソンキーは得意の距離で重賞タイトル獲得を目指す。
前走のオールカマーでは1番枠を活かし、後方の内ラチ沿いで脚をためた。直線では進路が開くと一気に加速して2着。芝2200mは(2-1-1-0)と好成績を残している。重賞でも前述のオールカマーのほか、ヴェルトライゼンデも出走していた3年前の神戸新聞杯で3着に入った。脚部不安の影響で長期休養を経験していることから、6歳にしてキャリア11戦とまだまだ成長の余地を残す同馬。飛躍の1年にするために、得意の距離で重賞タイトル獲得なるか。
昨年の神戸新聞杯で12番人気2着と激走したヤマニンゼストにも注目だ。
前走・菊花賞(GⅠ)では後方で待機し直線にかけるも、6着に敗れた。2勝クラスの身で挑んだ2走前の神戸新聞杯では、初騎乗の武豊騎手に導かれ2着に入っている。3着のボルドグフーシュは菊花賞・有馬記念とGⅠで連続2着に好走しており、価値ある結果と言えるだろう。好走した舞台で再び驚きのレースを見せられるか注目だ。
青葉賞を制したプラダリアは昨秋の鬱憤を晴らせるか。昨年の菊花賞戦線は春のクラシック好走馬が別路線に向かったことで、GⅠ制覇の期待が高まっていた。しかし、神戸新聞杯は2番人気8着。本番の菊花賞でも7着と見せ場なく終わった。昨年の日経新春杯勝ち馬であるヨ―ホーレイクは父ディープインパクト、母父フレンチデピュティという血統であった。同馬は母父がフレンチデピュティの直仔であるクロフネと血統構成が似ている。血統面から好走が期待される。主戦の池添謙一騎手は骨折による戦線離脱の為、松山弘平騎手が鞍上予定だ。
以下、昨年芝2200mの京都記念(GⅡ)を12番人気で勝利を収めたアフリカンゴールド、函館記念(GⅢ)の覇者ハヤヤッコ、前走・チャレンジカップ(GⅢ)4着と衰えを見せない8歳馬サンレイポケットら、春のGⅠ戦線を目指す精鋭が冬のハンデ重賞に挑む。
■日経新春杯の日程、競馬場、コース
2023年1月15日(日曜) 1回中京6日
第70回日経新春杯GⅡ
4歳以上 オープン(国際)(特指)ハンデ
コース:2,200メートル(芝・左)
本賞金:5700,2300,1400,860,570万円
■日経新春杯の出走予定登録馬一覧
※馬名、性齢、調教師名
アフリカンゴールド セ8 西園正都(栗東)
イクスプロージョン 牡5 杉山晴紀(栗東)
ヴェルトライゼンデ 牡6 池江泰寿(栗東)
ヴェローナシチー 牡4 佐々木晶三(栗東)
キングオブドラゴン 牡6 矢作芳人(栗東)
サンレイポケット 牡8 高橋義忠(栗東)
ダンディズム セ7 野中賢二(栗東)
ハヤヤッコ 牡7 国枝栄(美浦)
プライドランド 牡7 高野友和(栗東)
プラダリア 牡4 池添学(栗東)
プリマヴィスタ 牡6 矢作芳人(栗東)
モズナガレボシ 牡6 荒川義之(栗東)
ヤマニンゼスト 牡4 千田輝彦(栗東)
ロバートソンキー 牡6 林徹(美浦)
▶競馬を観るならDAZNで。スマホやTVでスポーツをいつでも楽しもう