2022年8月28日、新潟競馬場で新潟2歳ステークス(GⅢ/芝1600m)が行われる。2歳夏に行われる重賞であり、この時点での完成度が問われるレース。過去には、重賞勝ちはこのレースのみという馬もいる。一方で昨年の勝ち馬セリフォスは、続くGⅡのデイリー杯2歳ステークスを勝利し、その後のGⅠでも活躍した。
2013年には1着ハープスター、2着イスラボニータと、のちのGⅠ馬が2頭も出たハイレベルの年もあった。その年のレースレベル次第では、かなり注目できるレースといえるだろう。
今回は新潟2歳Sが行われるコースの特徴、レースラップの特徴、さらに過去の好走血統について分析していく。
■予想・分析①:コースの特徴
向こう正面からのスタートで、ワンターンのレース。向こう正面の半ばからのスタート直後は平坦で、200m過ぎたあたりから上り坂となる。スタートしてから3コーナーまでの距離は548mと長めである。
3コーナー半ば、残り1000mを頂点とし、徐々に下っていく。3、4コーナーではペースが緩み、659mの長い直線で、ほぼ平坦となる。
■予想・分析②:レースラップの特徴
スピードがつく2ハロン目は10秒後半から11秒台で推移する。前半3ハロンは35~36秒台で進むことが多い。
中盤で12秒台が連発しやすく、1ハロンあたり13秒台まで落ち着くこともある。直線を迎えた残り600mからは11秒台で推移しやすく、全体の上がり3ハロンは33秒台になることも珍しくない。
上がり勝負になりやすく、全体上がりが33秒台ということで、良馬場ならば32秒台の上がりを使える馬が有利になりやすい。
■予想・分析③:好走血統、不振な血統
昨年の勝ち馬セリフォスの父はダイワメジャー。ダイワメジャー産駒は過去10年で2勝しており、全体成績も優秀といえる。早熟馬が出やすい種牡馬であり、完成度の高いダイワメジャー産駒は好走しやすいといえる。
他の種牡馬に関してはそれほど大きな差はあまりない。ただ、クロフネ産駒との成績が悪く、(0-0-0-6)というものだ。昨年も4番人気のクレイドルが出走し、12着に大敗した。クロフネ産駒は割引といえそうだ。
■まとめ
今回の分析をまとめると……
- 早熟馬の活躍が目立つ(この時期における完成度の高さが必要)
- 中盤が緩く、上がり勝負になりやすい(緩急のあるペースの対応力と、上がり性能の高さが必要)
- ダイワメジャー産駒は好成績(逆に、クロフネ産駒は不振)
良馬場であれば、とにかく上がりが使える早熟馬が有利なレース。新潟の長い直線を使って脚を使い、秋以降につなげる馬はどの馬になるだろうか。
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