2022年9月4日、新潟競馬場で新潟記念(GⅢ/芝2000m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。
前走・七夕賞(GⅢ)を2着と好走し実績十分のヒートオンビートを筆頭に、昨年のGⅠレースでは連続して4着に好走し前走・函館記念(GⅢ)5着からの巻き返しを図るサンレイポケット、3勝クラス・オープンと連勝を飾り勢いそのままに重賞制覇を目指すイクスプロージョンが登録。前走・鳴尾記念(GⅢ)では6着に敗れたが、新潟記念と同コースの前々走・新潟大賞典(GⅢ)では2着と好走したカイザーバローズ、マイル界では実績十分のカラテらも出走を予定しているが、各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。
馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの1つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。
■最終追い切り動画
▼【ヒートオンビート】 友道康夫厩舎
8月31日 栗東・ポリトラックコース 良
6F83秒1 - 5F67秒0 - 4F52秒3 - 3F38秒4 - 1F11秒5
評価:B+
単走。調教助手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。
ポリトラックでの軽めの追い切りとなったが、過去にも同様の最終追い切りメニューで結果を残していることから問題は無さそうだ。
良い時と比べると1枚劣る印象ではあるものの、実力上位でありここでも好勝負を演じる準備は整っていそうだ。
▼【サンレイポケット】 高橋義忠厩舎
8月31日 栗東・坂路コース 良
4F54秒5 - 3F39秒2 - 2F25秒5 - 1F12秒5
評価:D
単走。調教助手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。
前走の疲れが取り切れてないのか、走りに重さを感じた追い切りだった。気合い乗りは良いだけに、気持ち面は良好であるように映るが、身体が気持ちに追いついていない印象で、絶好調時と比べても見劣るように感じられた。
▼【イクスプロージョン】 杉山晴紀厩舎
8月31日 栗東・坂路コース 良
4F57秒1 - 3F41秒5 - 2F26秒9 - 1F13秒4
評価:C
単走。和田竜二騎手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。
追い切りではあまり動かないタイプなのか、時計は遅いが過去にも同様の最終追い切りメニューで結果を残している。絶好調時ほどの気配ではないが、、昇級戦となる今回どこまでやれるか注目だ。
▼【カイザーバローズ】 中内田充正厩舎
8月31日 栗東・Cウッドチップコース 良
6F81秒9 - 5F66秒1 - 4F52秒0 - 3F37秒5 - 1F11秒5
評価:D
3頭併せ馬。中井裕二騎手が騎乗し、馬なりから終い重点の追い切りとなった。
終いに強く追われた際には併せていた相手馬2頭よりも見劣る印象だった。また気負っているのかコーナーで折り合いが付かず、騎手に手綱を引かれていた点がレースにどう響くかが気掛かりだ。
課題が多く感じられる追い切りとなった。
▼【カラテ】 辻野泰之厩舎
8月31日 栗東・坂路コース 良
4F53秒0 - 3F38秒9 - 2F25秒8 - 1F12秒5
評価:B
単走。調教助手が騎乗し、馬なりから終い重点の追い切りとなった。
坂路で自己ベストの好時計をマークするなど状態は良好と言えそうだ。
マイルを中心に使われてきただけに距離が伸びるのは未知数ではあるが、年齢を重ねた今、距離延長に活路を見出せるかどうか。今回は試金石のレースとなりそうだ。
■まとめ
昨年は3連単で26万円という高配当を記録した新潟記念。夏競馬らしく波乱が起きやすいレースだ。
今年の新潟記念はGⅠレースでも好勝負を演じているヒートオンビート・サンレイポケットを筆頭に、例年以上に豪華なメンバーが揃った印象。またサマー2000シリーズ最終戦であり、ここで賞金加算し秋にステップアップしたい馬も多いだろう。秋のGⅠシーズンに向けて非常に楽しみなレースとなりそうだ。
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