2023年1月14日、中京競馬場で愛知杯(GⅢ/芝2000m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。
前走・秋華賞(GⅠ)では5着に惨敗し巻き返しを図るアートハウスを筆頭に、昨年の同レース2着馬マリアエレーナ、2連勝中と勢いに乗るルージュエヴァイユ、重賞実績豊富なアンドヴァラナウト、昨年の同レース勝ち馬ルビーカサブランカらが出走を予定しているが、各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。
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馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクター。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。
■最終追い切り動画
▼【アートハウス】 中内田充正厩舎
1月11日 栗東・Cウッドチップコース 良
5F70秒2 - 4F53秒9 - 3F37秒8 - 1F11秒1
評価:B
単走。調教師が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
素軽い走りで状態良好。追われてからの反応鋭く、態勢は整っているようだ。
ただ絶好時と比較すると見劣る仕上がり。また3歳時には幼さからかレース中で折り合いを欠く場面が見られていたため、4歳となり精神面での成長をしているかどうかがポイントとなりそう。
▼【マリアエレーナ】 吉田直弘厩舎
1月10日 栗東・Cウッドチップコース 良
5F69秒5 - 4F53秒5 - 3F37秒7 - 1F11秒3
評価:B+
単走。調教助手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。
追われてから鋭い伸びを見せ状態良好。1週前追い切りでは重い動きが目立ったものの、最終追い切りでは良化を感じられる仕上がりだった。
課題は斤量面か。前走時の馬体重が424kgと小柄な本馬だが今回はトップハンデとなる56.5kgを背負うこととなる。過去のレースでは軽斤量を活かしての好走もあり、トップハンデを背負いきることができるかどうかがポイントとなりそうだ。
▼【ルージュエヴァイユ】 黒岩陽一厩舎
1月11日 美浦・坂路コース 良
4F56秒4 - 3F41秒6 - 2F27秒4 - 1F13秒1
評価:B+
単走。調教助手が騎乗し馬なりのみの追い切りとなった。
素軽い走りで状態良好。馬なりのみの軽い追い切りとなったが、1週前追い切りでは攻めた追い切りを消化しており問題はなさそうだ。
好調時と比較しても遜色のない好仕上がり。2連勝中の勢いそのままに初の重賞制覇の可能性もあるだろう。
▼【アンドヴァラナウト】 池添学厩舎
1月11日 栗東・坂路コース 良
4F54秒9 - 3F39秒3 - 2F24秒5 - 1F12秒2
評価:B−
単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
追われてからの反応良く状態は悪くない。ただ全体的に身体の重さ残っており、良化途上といった印象だ。
またフットワーク大きく綺麗な走法のため、馬場が渋った際には割引が必要。週末には雨予報が出ており、馬場状態を確認した上で評価を下したい。
▼【ルビーカサブランカ】 須貝尚介厩舎
1月11日 栗東・Cウッドチップコース 良
6F81秒7 - 5F67秒0 - 4F52秒7 - 3F37秒5 - 1F11秒6
評価:A
併せ馬。武豊騎手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。
軽快なフットワークで、追われてからの反応良く状態良好。前走から良化が感じられる仕上がりで、ここを目標にしてきた調整過程と言えそう。
昨年の勝ち馬であり舞台適正も申し分ない。久々の重賞制覇に向けて視界良好だ。
■まとめ
例年になくメンバーレベルの高い今年の愛知杯。有力各馬の仕上がりも良く楽しみなレースとなりそうだ。
牝馬限定のハンデ重賞だけに波乱の余地も十分あるだろう。状態面を整えづらい冬場だけに、各馬の状態が着順を左右するレースとなりそうだ。
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