2022年10月15日、東京競馬場で府中牝馬ステークス(GⅡ/芝1800m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。
前走・札幌記念(GⅡ)では5着に敗れ今回は巻き返しに期待がかかる白毛のアイドルホース・ソダシを筆頭に、前走・ヴィクトリアマイル(GⅠ)では14着に敗れ、約5ヶ月の休み明けとなるアンドヴァラナウト、昨年のエリザベス女王杯(GⅠ)の勝ち馬であるアカイイト、昨年の同レース勝ち馬であるシャドウディーヴァ、前走・クイーンステークス(GⅢ)では2着に好走したサトノセシルらが出走を予定しているが、各馬はどんな状態にあるのか?実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。
馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクター。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。
■最終追い切り動画
▼【ソダシ】 須貝尚介厩舎
10月12日 栗東・坂路コース 良
4F53秒8 - 3F38秒8 - 2F24秒8 - 1F11秒9
評価:B+
併せ馬。吉田隼人騎手が騎乗し、馬なりのみの追い切りとなった。
馬なりではあるが、素軽い走りで好タイムを記録し状態は良さそうだ。また適度な気合い乗りで、精神面にも成長を感じられる追い切りであった。
絶好時と比較すると1枚劣るものの、大目標はまだ先。能力は頭1つ抜けた存在なだけに、好勝負を演じる可能性は高いだろう。
▼【アンドヴァラナウト】 池添学厩舎
10月13日 栗東・坂路コース 不良
4F52秒6 - 3F38秒1 - 2F24秒6 - 1F12秒0
評価:C
単走。調教助手が騎乗し、馬なりのみの追い切りとなった。
終始気負い気味に首を振り、走りに集中することができていないように映った。1週前追い切り時点では良い走りを披露していたが、最終追い切りの映像からは高く評価することは難しく、人気ほどは信頼しづらい印象だ。
▼【アカイイト】 中竹和也厩舎
10月12日 栗東・坂路コース 良
4F52秒1 - 3F37秒3 - 2F24秒2 - 1F12秒2
評価:B
単走。幸英明騎手が騎乗し、馬なりから終い重点の追い切りとなった。
馬体のハリが良く状態はかなり良さそうだ。絶好時と比較するとやや劣るものの、この馬なりの実力を出すことはできそうだ。
ただ走り方や戦歴を見ても時計がかかったほうが良いタイプなだけに、開幕して間もない東京競馬場の馬場をこなせるかどうかがポイントとなりそうだ。
▼【シャドウディーヴァ】 斎藤誠厩舎
10月12日 美浦・坂路コース 良
4F53秒3 - 3F38秒9 - 2F25秒3 - 1F12秒4
評価:C
併せ馬。調教助手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。
走りから素軽さは感じられず、重たい印象で休み明けを感じさせる仕上がりとなった。
一昨年は2着、昨年は1着と相性の良い舞台ではあるものの、昨年の同レース前の最終追い切り時より劣る。得意舞台ではあるが現状でどれだけやれるか注目だ。
▼【サトノセシル】 堀宣行厩舎
10月12日 美浦・南ウッドチップコース 良
5F68秒5 - 4F52秒6 - 3F37秒4 - 1F11秒7
評価:B
3頭併せ馬。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
追われてからの反応鋭く状態は良さそうだ。また気合い乗りもほどよく状態面、精神面共に前走時のような好状態をキープしていると言えるだろう。
ただ、こちらも時計がかかった方が良いタイプなだけに、現状の東京競馬場の馬場をこなせるかどうかがポイントとなるだろう。
■まとめ
今年も実力の揃った牝馬達が、府中牝馬Sに集結した。
1着の馬にはエリザベス女王杯(GⅠ)の優先出走権が与えられる本レース。ここを勝利しエリザベス女王杯への切符を掴むのはどの馬になるのか。
白毛のアイドルホース・ソダシも出走し、非常に注目度の高いレースだ。
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