2023年2月1日、川崎競馬場で川崎記念(JpnⅠ/ダート2100m)が行われる。川崎競馬の発表によると、東京大賞典勝ち馬ウシュバテソーロ、チャンピオンズカップ4着から復権を狙うテーオーケインズ、ジャパンダートダービー勝ち馬ノットゥルノ、名古屋グランプリを制して連勝を狙うペイシャエスらが出走を予定。JRA所属選定馬6頭、地方所属選定馬8頭(うち、南関東競馬以外の所属は3頭以内)が出走可能となっている。
今回は川崎記念の登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。
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■2023年川崎記念の展望・人気・予想
東京大賞典を制してGⅠ級レース連勝を狙うウシュバテソーロが出走する。
2連勝で挑んだ前走は重賞初挑戦がGⅠの東京大賞典。地方ダートも初めてという、初物尽くしの一戦であった。連勝を買われて2番人気で出走。4コーナーから仕掛けられ、直線は馬群の外側から脚を伸ばして差し切り、重賞初挑戦でGⅠ初制覇を成し遂げた。今回はコースが変わり、直線の短い川崎競馬場となる。小回りでコーナー6回という、先行有利なコース。差し馬には条件が少し悪くなるが、左回りで2100mという条件自体は中央で勝ち星があり問題がない。スタミナを活かしたロングスパートで連勝を狙いたい。
連覇を狙ったチャンピオンズC(GⅠ)でまさかの4着だったテーオーケインズが、巻き返しを狙う。
2走前のJBCクラシック(JpnⅠ)が鮮やかな勝利だったことや、前年の内容が圧倒的だったことから、前走チャンピオンズCでは1番人気に支持された。ところが、前年のように直線で一気に先頭に取りつくことができず、直線では伸びあぐねる。結果は、馬券圏内をも外す4着となってしまった。2021年の帝王賞(JpnⅠ)を勝利してからは連続好走がない馬で、前走はJBCクラシックで走りすぎてしまった反動が敗因に挙げられる。調教も、圧勝した2021年に比べたら物足りない内容だった。ただ、連続好走がないとなれば、むしろ今回は敗戦後ということでプラス。川崎は初めてだが、先行力のある馬なので問題はないだろう。巻き返しに期待したい。
大井2000mでは良績を残すノットゥルノが、川崎記念に参戦だ。
ジャパンダートダービー(JpnⅠ)の勝ち馬だが、秋2戦は日本テレビ盃(JpnⅡ)7着、チャンピオンズC8着と、古馬の壁に阻まれた。ところが東京大賞典では、勝ったウシュバテソーロには伸び負けたものの、この馬も上がり3ハロン2位の脚を使って2着。これで大井2000mGⅠは2戦して1勝2着1回と安定している。コース替わりの今回は、3戦して1度も掲示板圏内に入ったことがない左回りの対応がポイントだろう。大井よりは難しいレースになるかもしれないが、見せ場は作りたいところだ。
ダート重賞の安定勢力となりつつあるペイシャエスが、ここでGⅠ級獲りに出走だ。
昨年春の段階では人気も下位で、成績も奮わず。ところが、3着だった伏竜ステークスを好時計で走ったあたりから馬が良くなり、大崩れすることが少なくなった。1勝クラスを勝利した時から菅原明良騎手が跨っており、鞍上と手も合っているのだろう。ユニコーンステークス(GⅢ)を勝利して重賞初制覇を飾ると、ジャパンダートダービーで2着。秋になって古馬と対戦するようになっても崩れていない。JBCクラシックで3着、前走の名古屋グランプリ(JpnⅡ)で重賞2勝目を飾った。さまざまな距離やコースで好走している。川崎記念は初GⅠ級レース制覇を飾る馬も多く出ているだけに、今年はこの馬の出番か。
以下、昨年から全レース3着以内のニューモニュメント、逃げたらとにかくしぶとい牝馬テリオスベル、昨年はあっと言わせる2着だったエルデュクラージュ、大井移籍後に南関重賞2勝したライトウォーリアらが、川崎記念制覇に向けて出走する。
■川崎記念の日程、競馬場、コース
2023年2月1日(日曜) 12回川崎3日
第72回 川崎記念JpnⅠ
4歳以上 オープン(指定交流)定量
コース:2,100メートル(ダート・左)
本賞金:8000,2800,1600,800,400万円
■川崎記念の出走予定登録馬一覧(1/26現在)
ウシュバテソーロ 牡6 高木登(美浦)
エルデュクラージュ 騙9 川島正一(船橋)
カジノフォンテン 牡7 山下貴之(船橋)
ゴールドホイヤー 牡6 岩本洋(川崎)
サルサディオーネ 牝9 堀千亜樹(大井)
スワーヴアラミス 牡8 荒山勝徳(大井)
テリオスベル 牝6 田島俊明(美浦)
テーオーケインズ 牡6 高柳大輔(栗東)
ニューモニュメント 牡7 小崎憲(栗東)
ノットゥルノ 牡4 音無秀孝(栗東)
フォルベルール 牡5 久保秀男(川崎)
ペイシャエス 牡4 小西一男(美浦)
ミューチャリー 牡7 矢野義幸(船橋)
ライトウォーリア 牡6 内田勝義(川崎)
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