【小倉記念2022】予想・分析。ジェラルディーナは相性の良い小倉で重賞初制覇なるか。

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2022年8月14日、小倉競馬場で小倉記念(GIII/芝2000m)が行われる。有力馬の1頭で人気を集めることが予想されるのが、ジェラルディーナだ。

ジェラルディーナは、母がGⅠを7勝し、2016年JRA顕彰馬に選出されたジェンティルドンナである。母は牝馬三冠を達成したが、ジェラルディーナ自身はクラッシック出走が叶わなかった。しかし3歳夏頃から力をつけ始め、小倉で行われた1勝・2勝クラスを連勝する。さらに10月、秋華賞(GⅠ)の1つ前レース、3勝クラス・西宮ステークスを上がり最速の33秒3で差し切り3連勝。一気にOPクラスまで駆け上がった。

重賞では前走・鳴尾記念(GⅢ)で2着入るなど、牡馬相手でも好走しているが、タイトルには手が届いていない。条件クラスではあったが、昨年2連勝した小倉の舞台で初重賞タイトルを獲得できるのか、ジェラルディーナについて分析していく。

■予想・分析① ジェラルディーナの前走・鳴尾記念の敗因は?

重賞で初めて連対したレースは、中京競馬場で行われた前走の鳴尾記念。ジェラルディーナはスタートを決めた後の二の脚がなく、鞍上の福永祐一騎手が促して7番手につける。直線では大外を回すと、最後はジリジリと脚を伸ばし、勝ち馬のヴェルトライゼンデを0秒1差まで追い詰めた。ヴェルトライゼンデは道中ジェラルディーナより前に位置し、距離ロスのない内ラチ沿いを追走。スタート後の位置取りが勝ち馬との差になったと考えられる。左回りは昨年のエルフィンステークス(L)で10着に敗れているように決して得意とは言えないが、重賞2着に入ったことでその時から力をつけていることを証明した。

今回の小倉記念は右回りであり、コースが替わることはジェラルディーナにとって上積みが見込める。

■予想・分析② ジェラルディーナの血統面は?

父・モーリスはロベルト系の種牡馬。過去10年で父ロベルト系の産駒は1頭も馬券圏内に入っていない。2018年に1番人気で出走したストロングタイタンも8着であったように、父ロベルト系は懸念材料である。しかし、モーリス産駒の小倉芝2000mでの成績は(7-1-4-12)と好相性。モーリス産駒は小倉記念初出走となるため、これまでのデータを覆す可能性は十分にある。

ジェラルディーナは昨年夏の条件戦で小倉芝1800mを2連勝していて、小倉への適応力を見せた。距離は違うが、芝2000mは戦績からも問題はない。

■予想・分析③ 小倉記念における牝馬の活躍は?

2011年にイタリアンレッドが勝利してからは牝馬の勝ち馬は出ていないが、2015年3着ウインプリメーラ、2020年2着サトノガーネットと好走歴はある。小倉記念はハンデ戦で行われるが、ジェラルディーナは前走重賞で2着に入った時と変わらず斤量54kgで出走。ハンデの恩恵やこれまでの戦績から、牡馬相手にも勝てる力は十分ある。

■まとめ

ジェラルディーナは母ジェンティルドンナと同じ大舞台での活躍を目指し、昨年夏に2連勝した小倉の舞台で重賞初制覇を狙う。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。