【富士S2022】調教動画から診断! 最終追い切りの評価は?

Sporting News Japan Staff

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2022年10月22日、東京競馬場で富士ステークス(GⅡ/芝1600m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。

前走・NHKマイルカップで悲願のGⅠ初勝利を達成し、今回が5ヵ月の休み明けとなるダノンスコーピオン出走予定。さらに前走・安田記念で初の古馬混合GⅠで4着と実力の高さを示したセリフォス、安田記念13着から巻き返しを図るソウルラッシュ、近走は重賞で安定感のある走りを見せ本格化ムードが漂うタイムトゥヘヴン、安田記念で16番人気ながら7着と善戦したエアロロノアらが出走を予定しているが、各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。

馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの一つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。

■最終追い切り動画


▼【ダノンスコーピオン】 安田隆行厩舎

10月19日 栗東・坂路コース 良

4F53秒8 - 3F38秒5 - 2F25秒1 - 1F12秒4

評価:B

併せ馬。調教助手が騎乗し馬なりのみの追い切りとなった。

素軽い走りを披露し状態は良さそうだ。絶好時ほどではないものの、状態は整っている。メンバー内でも能力はトップレベルの注目馬だ。


▼【セリフォス】 中内田充正厩舎

10月19日 栗東・坂路コース 良

4F53秒1 - 3F38秒4 - 2F24秒6 - 1F11秒8

評価:B+

単走。藤岡佑介騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

追われてからの反応鋭く楽に好タイムをマーク。気合い乗りが良すぎるのか気負う場面が少々見られるものの、追い切り時ではいつものこと。この馬らしさが出ていると証拠だと言えるだろう。安田記念以来の4ヵ月の休み明けとなるが、休み明け感はなく仕上がりも順調そうだ。


▼【ソウルラッシュ】 池江泰寿厩舎

10月19日 栗東・坂路コース 良

4F53秒1 - 3F38秒1 - 2F24秒6 - 1F12秒1

評価:C

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。

追われてからの反応鋭く状態は良さそうだ。ただ太め残りが感じられる馬体で、休み明け感の強い仕上がりだ。GⅠでも力は足りる能力はあるだけに、今回は次走にむけたの叩き台という意味合いが強い可能性がある。現状でどれだけやれるか注目だ。


▼【タイムトゥヘヴン】 戸田博文厩舎

10月19日 美浦・南ウッドチップコース 稍重

6F86秒5 - 5F69秒9 - 4F53秒6 - 3F39秒0 - 1F12秒4

評価:B

単走。調教師が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

追われてからの手応えが良く、鞍上の指示にしっかりと反応しており好感の持てる追い切りとなった。昨年の同レース3着馬であり、舞台設定もマッチする今回は楽しみだ。


▼【エアロロノア】 笹田和秀厩舎

10月19日 栗東・坂路コース 良

4F53秒4 - 3F39秒2 - 2F25秒2 - 1F12秒3

評価:A

併せ馬。調教助手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。

追われてからの反応が素晴らしく、まさに絶好調と言える仕上がり。追い込み馬であり展開面での助けも必要となってくるが、ハマれば突き抜けてもおかしくないだろう。非常に楽しみな馬と言えそうだ。

■まとめ

今年の富士Sは、ダノンスコーピオンとセリフォスという3歳世代のマイル路線では最上位の実力を誇る2頭が出走する。昨年の同レースでは3歳馬のソングラインが勝利。翌年の安田記念で勝利を掴み取った。今年もこのレースをステップに、その後のGⅠを好走する馬は現れるのか。また1ヵ月後に控えたマイルチャンピオンシップ(GⅠ)を見据える上でも、非常に注目のレースとなりそうだ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。