2022年10月22日、東京競馬場で富士ステークス(GⅡ/芝1600m)が行われる。JRAの発表によると、前走のNHKマイルカップでGⅠ初制覇を飾ったダノンスコーピオン、初の古馬との対戦となった安田記念(GⅠ)で4着と好走したセリフォス、マイラーズカップ(GⅡ)の覇者ソウルラッシュ、昨年同レース3着のタイムトゥヘヴンら17頭が出走登録を行っている。
今回は富士Sの登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。
■2022年富士Sの展望・人気・予想
NHKマイルCを制したダノンスコーピオンが秋初戦を迎える。
2歳時に新馬戦、萩ステークス(L)で連勝し、迎えたGⅠ朝日杯フューチュリティステークスは4番人気での出走。中団でレースを進め、直線では上がり3ハロン2位の末脚で伸びてくるも、勝ったドウデュースに1馬身差をつけられ3着に敗れた。年明けの共同通信杯(GⅢ)は伸びを欠き7着。しかし、続くアーリントンカップ(GⅢ)では、1分32秒7の好タイムで快勝し、重賞初制覇を飾る。前走のNHKマイルCは、26年の歴史で一度も勝利がなかった18番枠からスタート。終始外を回る形となるも、直線で徐々に進出。坂を上がると鞍上の川田将雅騎手の仕掛けに反応し、力強く伸びて勝利を収めた。今回は5ヵ月ぶりの休み明けとなる。GⅠを制覇した舞台で、さらに成長した姿を見せられるか、注目の一戦だ。
朝日杯FSの2着馬セリフォスは、悲願のGⅠ制覇に向けて弾みをつけたい。
今年初戦となったNHKマイルCは外差し馬場の中、最内からしぶとく脚を伸場して4着。前走の安田記念は初の古馬との対戦となった。直線で勝ったソングラインを追いかける形で伸びてきて、上がり3ハロン(F)3位の末脚で0秒1差の4着に入っている。安田記念以来の実戦となるが、ダノンスコーピオンとは斤量2kg差の54kgで出走できる。ここを勝って、大本番に向けて勢いをつけたいところだろう。
ソウルラッシュは重賞2勝目を狙う。
昨年12月の1勝クラスを皮切りに連勝街道を歩み、4連勝目となったマイラーズCで重賞初勝利。4連勝全てが芝1600mであった。満を持して挑んだ安田記念は直線で前が壁になって追えず13着。今回は初騎乗となる松山弘平騎手を鞍上に予定している。スムーズなレース運びで自慢の末脚を繰り出し、重賞2勝目を飾れるか。新コンビに期待がかかる。
タイムトゥヘヴンは今年のダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)で11番人気の低評価を覆し、重賞初勝利。京王杯スプリングカップ(GⅡ)3着後の前走エプソムカップ(GⅢ)は、5着ながら最後は後方からしっかりと伸びてきていた。これまでの戦績で2ヵ月以上の休み明けは(0-0-0-2)と結果が出ていない。状態面が好走のポイント言えるだろう。
以下、重賞初制覇を目指すエアロロノア、1年7ヵ月ぶりの出走となった前走・関屋記念(GⅢ)で5着と好走したピースワンパラディ、一昨年のNHKマイルCを勝ち、同競争2着に入ったラウダシオンらマイル路線の精鋭が集結した。
■富士Sの日程、競馬場、コース
2022年10月22日(土曜) 4回東京6日
第25回富士ステークスGⅡ
3歳以上 オープン(国際)(指定) 別定
コース:1,600メートル(芝・左)
本賞金:5900,2400,1500,890,590万円
■富士Sの出走予定登録馬一覧
※馬名、負担斤量、性齢、調教師名
アオイクレアトール 56.0 牡5 古賀慎明(美浦)
アルサトワ 56.0 牡5 斉藤崇史(栗東)
エアロロノア 56.0 牡5 笹田和秀(栗東)
シュリ 56.0 牡6 池江泰寿(栗東)
スマートリアン 54.0 牝5 石橋守(栗東)
セリフォス 54.0 牡3 中内田充正(栗東)
ソウルラッシュ 57.0 牡4 池江泰寿(栗東)
タイムトゥヘヴン 56.0 牡4 戸田博文(美浦)
ダイワキャグニー 56.0 セ8 菊沢隆徳(美浦)
ダノンスコーピオン 56.0 牡3 安田隆行(栗東)
ノルカソルカ 56.0 牡5 藤岡健一(栗東)
ピースオブエイト 54.0 牡3 奥村豊(栗東)
ピースワンパラディ 56.0 牡6 大竹正博(美浦)
ラウダシオン 57.0 牡5 斉藤崇史(栗東)
リレーションシップ 56.0 牡5 須貝尚介(栗東)
ルフトシュトローム 56.0 セ5 堀宣行(美浦)
レインボーフラッグ 56.0 牡9 小崎憲(栗東)
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