【天皇賞(秋)2022】予想・分析! コースやレースラップ、好走血統の特徴は?

Sporting News Japan Staff

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2022年10月30日、東京競馬場で天皇賞(秋)(GⅠ/芝2000m)が行われる。現在秋のGⅠシーズン真っただ中。さらに王道路線の伝統GⅠとあって注目の大一番だ。東京競馬場で行われるGⅠレースとしては、日本ダービーやジャパンカップに次いで、多くの観客を集める。

GⅠの中でも格式が高いレースでありながら、近年はジャパンカップや有馬記念などに向けて有力馬が秋初戦して使うことも多い天皇賞(秋)。それでも例年ハイレベルのレースが繰り広げられており、やはり見逃せない一戦だ。

今回は天皇賞(秋)が行われるコースの特徴、レースラップの特徴、さらに過去の好走血統について分析していく。

■予想・分析①:コースの特徴

1コーナー奥のポケット地点からスタートする。2コーナーまでの距離はおよそ130mと短く、多頭数の外枠は距離ロスが生じて不利となる。特に外枠からポジションを取りに行く際は、距離ロスに加え先行するために脚を使うので、かなり不利とされる。

向こう正面半ばまで下り、そこからやや上るのだが、極端なアップダウンというほどではない。向こう正面の上り坂を上ると、そこから3コーナー中間までは下り坂になる。勾配自体は3コーナー半ばから直線半ばまではほとんど平坦となる。

半径の大きなコーナーを回り、525.9mの長い直線を迎える。直線に入ってすぐから200mくらい上り坂となり、上り切れば後は平坦となる。

■予想・分析②:レースラップの特徴

馬場状態にもよるが、スタートして向こう正面に入ってからのラップは、11秒後半から12秒台前半で推移することが多い。ハイペース逃げが身上の馬が出走していれば、11秒台前半で推移することも見られる。前半1000mの通過が57秒台や58秒台の年もあったが、多くは59~60秒台のようだ。

残り800mあたりからペースが上がって行き、残り600mからは11秒台前半のラップが刻まれやすい。レースとしての上がり3ハロンは34秒台のことが多いが、近年は33秒台になっており、上位に入るにはそれ以上の末脚が必要となる。上がり3ハロン33秒台前半の末脚を繰り出せるような、瞬発力のある馬が有利といえるだろう。

■予想・分析③:好走血統、不振な血統

瞬発力勝負に強いディープインパクト産駒だが、勝ち切ったのは過去10年で2014年のスピルバーグのみ。2着は8回あるが、瞬発力勝負というイメージのみで安易にディープインパクト産駒に食いつくのはいささか危険と言える。

勝ち切るという意味で一番良いのはキングマンボ系で、過去10年で5勝を挙げている。アーモンドアイの連覇も含まれているが、それ以外でも4頭の勝ち馬を輩出していることから、相性が良いといえるだろう。

キングマンボ系はディープインパクト産駒よりも血統面で重厚感がある。この時期の東京競馬場の芝はやや馬力が必要とされやすく、スピードの中にも馬力を兼ね備えていることが多いキングマンボ系が有利であるのだろう。

■まとめ

今回の分析をまとめると……

  • 2コーナーまでの距離が短い(多頭数の外枠、中でも先行馬は特に不利)
  • 序盤はまずまずレースが流れ、残り600mあたりから特にペースが上がりやすい(直線が長く、瞬発力が問われる)
  • キングマンボ系が5勝を挙げている(ディープインパクト産駒も悪くないが、馬力もあるキングマンボ系の好走が目立つ)

好メンバーが揃う秋の伝統GⅠ・天皇賞(秋)。競馬ファンなら胸が高鳴る大一番だ。各馬が力を発揮し、熱いレースとなることを期待したい。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。