2023年4月30日、京都競馬場で天皇賞(春)(GⅠ/芝3200m)が行われる。タイトルホルダー、ジャスティンパレス、ボルドグフーシュ、アスクビクターモア、シルヴァーソニックらが出走を予定。今年はどんなレースが展開されるのか。
今回は天皇賞(春)の好走条件について分析していく。
予想して馬券を買う上で、軸馬の選定は欠かすことのできない要素だ。どんな馬を軸馬にすればいいのか。好走条件を紐解いていくことで、期待値の高い馬が見えてくる。
■【予想】過去の傾向分析① 人気
天皇賞(春)は阪神競馬場開催時も含めた過去10年で、11番人気以下に支持された馬は67頭いるが、馬券に絡んだのは3頭のみだ。
無条件で消しとはいかないが、基本的に極端な人気薄の活躍は厳しいと考え、中心となる軸馬は10番人気以上の馬から選ぶのがよさそうだ。
■【予想】過去の傾向分析② 前走1
天皇賞(春)のステップレースの主流は日経賞と阪神大賞典の両GⅡで、過去10年で19頭が馬券に絡んでいる。そのうち、16頭は前走3着以内に好走していた。
例外は2015、16年のカレンミロティックと14年のフェノーメノだが、日経賞及び阪神大賞典で馬券に絡めなかった馬は、苦戦傾向にある。
前走日経賞及び阪神大賞典組を狙う場合、前走馬券に絡めなかった馬は過去データから厳しいと考えられる。中心となる馬は、前走3着以内の馬から選びたい。
■【予想】過去の傾向分析③ 前走2
また、日経賞、阪神大賞典に次ぐステップレースとして、大阪杯(GⅠ)があげられる。こちらはGⅡ時代を含め、過去10年で3頭が馬券に絡んでいる。
この3頭の共通点は大阪杯で5番人気以上に支持されていた点だが、この条件で本番で馬券に絡めなかったのは14、15年のキズナのみで、大阪杯上位人気馬は本番では好走傾向にある。
前走大阪杯組を狙う場合、前走の人気にも注目し、前走で5番人気以内に支持されていた馬から選ぶようにしたい。
■【予想】過去の傾向分析④ 前走3
その他のステップレースでは、2013年外国所属馬3着だったレッドカドーを除き、馬券に絡んだ馬は全て重賞レース以上かつ、大阪杯を除き2200m以上の距離を使われていた。
レッドカドーは例外と考え、基本的には前走重賞出走は最低条件。さらに前走重賞組でも、大阪杯を除き前走2200m以上の重賞でなければ、本番は苦戦傾向にあると考えてよいだろう。
日経賞、阪神大賞典、大阪杯以外のステップレースに出走した馬を狙う場合、前走重賞、かつ距離2200m以上のレースに出走していた馬から選ぶようにしたい。
■【予想】過去の傾向分析⑤ 前走馬場状態
天皇賞(春)では過去10年、前走ダート出走馬を除き前走良馬場で走った馬と、稍重以外の馬場で走った馬との成績に大きな差がある、馬券に絡んだ29頭中、27頭は前走良馬場でレースを行っていた。
例外は昨年のタイトルホルダーと一昨年のディープボンドだが、この2頭が馬券に絡んだ年はいずれも阪神で開催されている。つまり2013年から20年までの京都開催では、前走芝の稍重以下のレースに出走した馬が1頭も馬券に絡んでいないことになる。
今年は京都開催で行われるが、前走芝の稍重以下で走った馬は、不利になる可能性が高いと考えられる。中心となる馬は、前走ダート出走馬を除き、前走芝の良馬場のレースに出走した馬から選びたい。
■過去の好走条件、すべてに該当する馬の成績は?
他にも「当日の馬体重の増減プラス・マイナス20キロ以上」といった好走率がぐんと下がる項目に該当している馬を除外。すると上記の好走条件にすべて合致する馬の成績は……
(8-7-8-38)
勝率13% 複勝率37%
単勝回収率54% 複勝回収率118%
複勝回収率は優秀な成績となっている。
今年もこれらの項目に該当する馬は要注意。軸馬、穴馬として一考の余地がありそうだ。すべて該当していなくとも、複数該当していれば注目してみてみるのがいいかもしれない。
▶競馬を観るならDAZNで。スマホやTVでスポーツをいつでも楽しもう