2023年10月1日、フランス・パリロンシャン競馬場で凱旋門賞(GⅠ/芝2400m)が行われる。ウエストオーバー、エースインパクト、スルーセブンシーズ、フィードザフレイム、フクムらが出走を予定。今年はどんなレースが展開されるのか。
予想して馬券を買う上で、できるだけ点数を絞った方が回収率に繋がっていく。どんな馬を「消し」にすればいいのか。消し条件を洗い出すことで、馬券に不要な馬を削り、狙いたい馬によりフォーカスを当てて馬券を買うことができるだろう。
今回は凱旋門賞の消し条件を、今回は2つに絞って分析していく。
■【予想】過去の傾向分析① 血統面
凱旋門賞で軽視できる血統で上げられるのは、サンデーサイレンス系だ。基本的に該当するのは日本馬だ。日本馬の最後の好走が2013年のオルフェーヴルが最後で、そこからは日本馬の好走がない。なお、近年で2着に好走したナカヤマフェスタ(2010年)、オルフェーヴル(2012、2013年)ともに、父はステイゴールド産駒だった。
ステイゴールド系は海外競馬で好成績を残す傾向が強く、今年はステイゴールド系ドリームジャーニー産駒のスルーセブンシーズが出走する。距離実績がないだけに、タフなパリロンシャンの2400mを攻略できるかがカギとなりそうだ。
また、ハーツクライ産駒のコンティニュアスも出走する。A.オブライエン厩舎の管理馬で、イギリスセントレジャー勝ち馬でスタミナはある。さらに名手R.ムーア騎手騎乗などで人気になるならバッサリ消すのも面白いかもしれない。
■【予想】過去の傾向分析② ゲート順
凱旋門賞週のパリロンシャン競馬場は、保護されていた仮柵が撤去され、インコースが広がるオープンストレッチを採用される。そのため、改修前よりも内枠が有利になった。
したがって外枠は不利となる。特に今回は好天が見込まれ、馬場状態が良い可能性が高い。そうなると、余計に外枠は厳しくなる。そこで、今回は13番以降の馬を消し材料にあげる。
改修後のパリロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞の13番以降の成績は2頭馬券に絡んでいるが、2018年15番ゲートのシーオブクラスは追い込み馬。あまり枠を気にしないタイプだった。昨年18番ゲートのトルカータータッソは2021年の勝ち馬で、直前の大雨の影響で勝った年のような馬場状態になったのが好走要因といえる。
条件がはまらない限りは外枠が不利なので、外枠は人気でも消してみると、高配当にありつけるかもしれない。
これらのデータに該当している馬が直ちに「消し」というわけではないが、注意は必要だ。消しデータをかき消すほど能力が抜きん出ていると判断するか、好走条件に合致しているかを見極めて馬券の購入につなげていく必要がありそうだ。