【凱旋門賞2022】予想・分析。今年のダービー馬ドウデュースは凱旋門賞で通用するのか?

Sporting News Japan Staff

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2022年10月2日、フランスのパリロンシャン競馬場で凱旋門賞(GⅠ/芝2400m)が行われる。有力馬の1頭で人気を集めることが予想されるのが、ドウデュースだ。

昨年の朝日杯フューチュリティステークスでGⅠを初制覇。今年最初の2戦は弥生賞(GⅡ)2着、皐月賞(GⅠ)3着に終わるが、日本ダービー(GⅠ)を3番人気で勝利し、世代の頂点に立った。

陣営は今秋の目標をフランスGⅠ・凱旋門賞に設定。前哨戦のニエル賞は4着に終わったが、タイトルホルダー、ディープポンドが宝塚記念から直行で凱旋門賞に臨むのに対して、万全の態勢で本番に挑むことになる。

■予想・分析①:万全のローテーションで世代の頂点から世界最強へ

皐月賞で3着に敗れたことで3冠の夢は消えたが、ダービーでは皐月賞馬ジオグリフやイクイノックスを完封。レースレコード勝ちを果たし、ダービー馬の称号を手にした。

朝日杯FSを勝った実績から皐月賞では1番人気に指示されていたが、ダービーでは皐月賞の敗退から3番人気に甘んじることになった。だがクラシックを通しての安定した成績や、レースレコードで勝った点は、現3歳世代では最強といえる。

陣営は凱旋門賞に万全の態勢で本番に臨むべく、前哨戦であるニエル賞を使った。だがその4着に敗れている。

古馬との初対決となる今回は、この馬の実力を測る上でも着順が注目される。仮に凱旋門賞を制覇すると、もちろん日本馬としては初の快挙達成だ。

直行を避けた陣営の判断、そしてなにより今開催でロンシャンの馬場を一度走った経験は、同じ国内参戦馬であるタイトルホルダー、ディープポンドと比較すると有利と言える。

■予想・分析②:馬体重が鍵を握る

3歳馬だけにまだ成長の余地はあるが、ダービーを勝った490㎏を目安に考えると、504㎏で臨んだ弥生賞は太目だったことは明らかだ。

ニエル賞、凱旋門賞は海外競馬のため、馬体重の発表がない。

陣営は、ニエル賞では馬体に余裕があったことを明らかにしている。現地で牧草を制限した調整から、日本ダービーと同じ馬体重だと思うと友道康夫調教師がコメントしており、本番では馬体重を絞りベスト体重で臨む可能性が高い。

太目残りの前走と異なり、万全の仕上げで臨む可能性が高い今回は、前哨戦からの前進が見込める。

今年の凱旋門賞はテレビでの生中継が行われるため、この馬の前走と比較した馬体はチェックしておきたい。

■予想・分析③:手前をスムーズ変えることができれば

前哨戦では直線で手前を変えず、右手前のままゴールしたことも、陣営は敗因に挙げている。

これを踏まえ今回は手前をスムーズに変えることができるよう調整。この調整は上手くいっているとのことだ。

ロンシャン競馬場は右回りのため、コーナーは右手前となるが、ニエル賞とは異なり当日の直線で左手前に変えることができれば、前哨戦以上の好走が期待される。

■まとめ

今年は4頭が凱旋門賞に国内から参戦する中、3歳世代の代表として挑むドウデュース。

未完成である3歳馬という点が不安要素に挙げられるが、現地で前哨戦を使う万全の態勢で臨む点が強み。現地で一戦し馬体が絞れたこと、直線で手前を変える調教の必要性に気付けたのも、この臨戦過程の存在が大きい。

当日の馬体や、手前を変えての直線の伸びが大きな注目点になりそうだ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。