2022年11月26日、阪神競馬場で京都2歳ステークス(GⅢ/芝2000m)が行われる。JRAの発表によると、兄弟に3頭のGⅠ馬がいるグラヴィノス、香港ヴァ―ズ(GⅠ)2勝のグローリーヴェイズの半弟エゾダイモン、前走・萩ステークス(L)を制したトップナイフ、未勝利・紫菊賞(1勝クラス)と連勝中のコスモサガルマータら、16頭が出走登録を行っている。
今回は京都2歳Sの登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。
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■2022年京都2歳Sの展望・人気・予想
超良血馬グラヴィノスに重賞制覇への期待がかかる。
ジャパンカップを制したシュヴァルグラン、ヴィクトリアマイルを2勝したヴィルシーナ、ドバイターフと秋華賞勝利のヴィブロスと、複数のGⅠ馬を兄弟に持つ超良血馬だ。同コースで行われた新馬戦では、1.3倍の圧倒的支持に応えて初勝利を収めた。2着に破ったセレンディピティは次走・同コースの未勝利戦で後続に4馬身差をつける圧勝劇を演じており、新馬戦のレベルの高さを示した形だ。佐々木主浩オーナー、友道康夫調教師ゆかりの血統。クラシックへ向けて好結果を残せるか注目だ。
エゾダイモンは武豊騎手、武幸四郎調教師の兄弟コンビで挑む。
6月に行われた東京芝1600mの新馬戦は4着。しかし2着のオールパルフェはのちにデイリー杯2歳ステークス(GⅡ)を制し、5着のロードスパイラルはもみじステークス(OP)2着に入った強敵揃いのレースであった。前走の中京芝2000mで行われた未勝利戦では、メンバー中最速の上がり3ハロン(F)タイムを繰り出して差し切り勝ち。半兄グローリーヴェイズは4歳暮れの香港ヴァ―ズで初GⅠ勝利を収めており、父がハーツクライに替わったこの馬も成長力の高さが見込まれる。武兄弟での重賞制覇、その先のクラシックにも期待が集まる。
荻Sで2勝目を挙げたトップナイフは、良血馬撃破なるか。
前走の萩Sは7頭中6番人気の低評価。だが2番手からレースを進め直線で先頭を捉えると、後続に2馬身差をつけて完勝した。近年ではタイムフライヤー、サートゥルナーリア、ダノンスコーピオンが荻Sを制して、のちにGⅠ勝利を果たしている。出世レースを制した同馬が、良血馬を抑えてタイトル獲得を狙う。
コスモサガルマータは3連勝なるか。前走の紫菊賞では、出遅れて最後方からの競馬となった。直線外に持ち出すと上がり3F・33秒1の豪脚で全馬を抜き去り、2連勝を飾った。父ヴィクトワールピサは2009年に当時オープンであった同競走を制している。豪脚を再現して親子制覇なるか。今回はR.ムーア騎手が鞍上を予定している。
以下、萩S2着のナイトキャッスル、桜花賞(GⅠ)馬マルセリーナの仔シュタールヴィント、百日草特別(1勝クラス)で上がり3F・33秒1の末脚で2着に入ったロードプレイヤーら、来春のクラシックを目指す期待の牡馬が集結した。
■京都2歳Sの日程、競馬場、コース
2022年11月26日(土曜) 5回阪神7日
第9回ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスGⅢ
2歳オープン(国際)(指定)馬齢
コース:2,000メートル(芝・右)
本賞金:3300,1300,830,500,330万円
■京都2歳Sの出走予定登録馬一覧
※馬名、負担斤量、性齢、調教師名
アイルシャイン 55.0 牡2 新谷功一(栗東)
アレクサ 55.0 牡2 斎藤誠(美浦)
ヴェルテンベルク 55.0 牡2 宮本博(栗東)
エゾダイモン 55.0 牡2 武幸四郎(栗東)
グランヴィノス 55.0 牡2 友道康夫(栗東)
グリューネグリーン 55.0 牡2 相沢郁(美浦)
コスモサガルマータ 55.0 牡2 梅田智之(栗東)
サイブレーカー 55.0 牡2 武井亮(美浦)
シュタールヴィント 55.0 牡2 矢作芳人(栗東)
スマラグドス 55.0 牡2 西園正都(栗東)
ティムール 55.0 牡2 中竹和也(栗東)
トップナイフ 55.0 牡2 昆貢(栗東)
トーアライデン 55.0 牡2 村山明(栗東)
ナイトキャッスル 55.0 牡2 音無秀孝(栗東)
ビキニボーイ 55.0 牡2 梅田智之(栗東)
ロードプレイヤー 55.0 牡2 尾形和幸(美浦)
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