2022年10月10日、阪神競馬場で京都大賞典(GⅡ/芝2400m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。
重賞で3戦連続馬券内の安定感が光るボッケリーニを筆頭に、昨年の2着馬のアリストテレス、長距離重賞では常に人気に推されている実力馬アイアンバローズ、前走・宝塚記念(GⅠ)では好メンバー相手に5着と大健闘を果たしたマイネルファンロン、前走・マーメイドS(GⅢ)では悲願の初重賞勝利を果たしたウインマイティーらが出走を予定しているが、各馬はどんな状態にあるのか?実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。
馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクター。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。
■最終追い切り動画
▼【ボッケリーニ】 池江泰寿厩舎
10月6日 栗東・坂路コース 良
4F52秒6 - 3F38秒7 - 2F25秒1 - 1F12秒5
評価:B
単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。反応も鋭く、力強い走りで状態は良さそうだ。
ただ、まだ良化途上といった印象。近走は重賞でも堅実に走っており、能力はこのメンバー内でも上位と言えるだろう。現状でどこまでやれるか注目だ。
▼【アリストテレス】 音無秀孝厩舎
10月6日 栗東・坂路コース 良
4F53秒2 - 3F38秒8 - 2F25秒6 - 1F12秒9
評価:D
併せ馬。鮫島克駿騎手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。反応が鈍く、本調子とは程遠い印象。実際に最終追い切りのラスト1Fも12秒9と時計がかかっており、いかにも休み明けといった仕上がりだ。
上位人気が想定されているが、凡走も十分に考えられそうだ。
▼【アイアンバローズ】 上村洋行厩舎
10月5日 栗東・Cウッドチップコース 良
6F83秒5 - 5F68秒1 - 4F53秒5 - 3F38秒0 - 1F11秒7
評価:B
単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。反応鋭く状態は良好だ。
ただ、気負っているのか折り合いが難しい馬でレースでも折り合いを欠く場面が何度も見られている。状態面は良好なだけに今回もレースでの折り合い面がポイントとなりそう。
▼【マイネルファンロン】 手塚貴久厩舎
10月5日 美浦・南ウッドチップコース 良
5F67秒8 - 4F53秒0 - 3F38秒9 - 1F12秒3
評価:D
単走。調教助手が騎乗し、馬なりから終い重点の追い切りとなった。
終いに強く追われたが、時計が平凡でまだ仕上がり途上。良い時には追い切りで好時計を連発する馬だけに、好調時と比較してもやや劣る。現状でどこまでやれるか注目だ。
▼【ウインマイティー】 五十嵐忠男厩舎
10月5日 栗東・芝コース 稍重
5F61秒6 - 4F47秒3 - 3F34秒7 - 1F11秒6
評価:B+
単走。和田竜二騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。力強いパワフルな走りで状態は良好だ。
気合い乗りも良く精神的にも良い状態。今回は4ヵ月の休み明けとなるが、仕上がっている印象で非常に楽しみな1頭となりそうだ。
■まとめ
今年の京都大賞典は京都競馬場の改修工事に伴い昨年に引き続き阪神競馬場で行われる。阪神2400mは、京都2400mよりもタフさが求められるコースであり、長距離実績やスタミナも例年の京都大賞典より必要となる。今回は長距離重賞で実績を残してきたメンバーが多く、混戦必死のメンバー構成となった。昨年は8歳馬マカヒキが勝利し波乱を演出したが今年も波乱の決着となるのか。どの馬にもチャンスがあるだけに各馬の状態の見極めがポイントとなりそうだ。
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