【京成杯AH2022】調教動画から診断! 最終追い切りの評価は?

Sporting News Japan Staff

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2022年9月11日、中山競馬場で京成杯オータムハンデ(GⅢ/芝1600m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。

GⅢで連続して3着の好走中のダーリントンホール、重賞には過去7度出走し掲示板を外したのは2回だけの安定感が光るファルコニアが出走。他には重賞実績もさることながらメンバー屈指の中山巧者を武器に好走を目指すミスニューヨーク、前走・中京記念(GⅢ)を勝利しサマーマイルシリーズのタイトルがかかるベレヌス、今年の中山牝馬ステークス(GⅢ)で勝利し舞台相性も良いクリノプレミアムらも出走を予定しているが、各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。

馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの1つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。

■最終追い切り動画

▼【ダーリントンホール】 木村哲也厩舎

9月7日 美浦・南ウッドチップコース 稍重

5F68秒3 - 4F53秒2 - 3F38秒7 - 1F11秒5

評価:C

3頭併せ馬。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

追われてからの反応が一瞬鋭くなる場面も見せたが、併せていた馬に直線での手応えが劣っていた印象だ。

好調時と比較するとまだ仕上がり途上。現状でどこまでやれるのか、今後へ向けての試金石となりそうだ。

▼【ファルコニア】 高野友和厩舎

9月7日 栗東・坂路コース 良

4F52秒6 - 3F38秒3 - 2F24秒8 - 1F12秒3

評価:B

単走。吉田隼人騎手が騎乗し、馬なりから終い重点の追い切りとなった。

気合乗り良く、追われてから鋭く反応し終いまで伸びていた。

絶好調時の気配まではいかない印象ではあるが、地力の高さでどこまでカバーすることができるか。

中山での実績は乏しい本馬だが、前走に続き斤量据え置きの56kgである今回もチャンスがありそうな1頭だ。

▼【ミスニューヨーク】 杉山晴紀厩舎

9月日 栗東・坂路コース 良

4F55秒1 - 3F39秒9 - 2F25秒4 - 1F12秒3

評価:B

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

軽めの追い切りとなったが、1週前追い切りで速い時計を出していただけに問題は無いだろう。

促されてからの反応も良く状態は悪くないが、好調時と比較すると1枚劣る印象だ。舞台適性を武器にどこまでやれるか注目だ。

▼【ベレヌス】 杉山晴紀厩舎

9月7日 栗東・坂路コース 良

4F56秒0 - 3F40秒2 - 2F25秒5 - 1F12秒2

評価:B+

単走。調教助手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。

追われてからの反応が鋭く気配は非常に良い。

前走からの上積みはあまり感じないものの、前走と同様に好調キープといったところ。課題は前走から2㎏増える斤量だが、斤量面さえ克服できれば重賞の舞台で連続好走することは可能だろう。

サマーマイルシリーズ優勝がかかる。ここを目標に仕上げてきた印象が強く、スムーズなら勝ち負けできる状態だ。

▼【クリノプレミアム】 伊藤伸一厩舎

9月7日 美浦・南ウッドチップコース 稍重

6F83秒1 - 5F67秒1 - 4F53秒1 - 3F39秒5 - 1F12秒4

評価:B

3頭併せ馬。松岡正海騎手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。

軽く追われてからの反応が鋭く状態は良さそうだ。

4ヶ月ぶりの出走ではあるが、休み明けを感じさせず仕上がっている。この馬なりの力は発揮できそうだ。

ただ、好調時と比べるとやや劣る印象。現状でどこまでやれるか注目だ。

■まとめ

今年の京成杯AHは例年に比べるとメンバーレベルが高く、重賞実績が豊富な馬が多数出走してくるということもあり、混戦必至と言えるだろう。

秋競馬が開幕と共に中山競馬場での開催も始まるが、開幕週で馬場状態が読みづらいというのも予想を難しくする要因の1つとなる。

また、中山のマイルコースという特殊な舞台だけに、適正も求められる。舞台適正や馬場状態を武器に好走するのはどの馬か。非常に注目だ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。