2022年12月10日、中京競馬場で中日新聞杯(GⅢ/芝2000m)が行われる。JRAの発表によると、昨年のホープフルステークス(GⅠ)を勝利したキラーアビリティ、カシオペアステークス(L)2着のプログノーシス、京都新聞杯(GⅡ)をレコード勝ちしたアスクワイルドモア、今年のきさらぎ賞(GⅢ)を制し、前走のアンドロメダステークス(L)で古馬を一蹴したマテンロウレオら18頭が出走登録を行っている。
今回は中日新聞杯の登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。
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■2022年中日新聞杯の展望・人気・予想
GⅠ馬キラーアビリティは、アルゼンチン共和国杯(GⅡ)8着からの巻き返しを図る。
前走・アルゼンチン共和国杯はゲートで立ち遅れる。さらに隣の馬から寄られて挟まれる形となり、後方からの競馬となった。直線では外に持ち出して、上がり3ハロン(F)3位の脚で伸びてきたが8着。昨年暮れのホープフルSを制して以来、勝利から遠ざかっている。今回の出走登録の中でGⅠを勝っているのは同馬のみ。GⅠ馬の意地を見せたいところだろう。
プログノーシスは川田将雅騎手を背に必勝態勢だ。
これまで6戦4勝の成績で、昨年の毎日杯(GⅢ)ではレコード勝ちしたシャフリヤールから0秒3差の3着に入った。実力の一端を見せている。その後は条件クラスを3連勝して、オープン入り。出遅れ癖のある同馬だが、前走カシオペアSは五分のスタートを決め、中団でレースを進めた。最後は33秒1の上がり3F最速タイムで猛追も、逃げ粘るアドマイヤビルゴを捉えられず2着。今回は川田将雅騎手が鞍上を予定している。4戦4勝と抜群の相性のコンビで重賞タイトル奪取を狙う。
3歳馬アスクワイルドモアは、レコード勝ちした中京競馬場で重賞2勝目を目指す。
日本ダービー12着、菊花賞9着とクラシック戦線では見せ場がなかった。しかし、5月に行われた京都新聞杯では、2分9秒5というJRAレコード(翌日レコードは更新された)を記録。菊花賞で2着に入ったボルトグフーシュらを抑えての勝利であった。今回は叩き3走目で、状態が上がれば古馬との対戦でも通用する可能性は十分にある。
マテンロウレオは同コースで行われたきさらぎ賞を制している。レースは中団に待機して脚を溜める。直線ではダンテスヴューとの長い叩き合いをハナ差制して、重賞初制覇を果たす。その後、弥生賞(GⅡ)、春のクラシック2戦は2桁着順に大敗した。休み明けとなった前走アンドロメダSはこれまでと違い、先行策から直線で早め先頭に抜け出すと、後続に1馬身4分の1差つけて勝利を収める。再び古馬を撃破して重賞2勝目なるか。
以下、今年の函館記念(GⅢ)を勝利した白毛馬ハヤヤッコ、2018年の覇者で中京重賞2勝のギベオン、アルゼンチン共和国杯で7番人気4着と好走したカントルら、難解なハンデ戦に中距離路線の活躍馬が集結した。
■中日新聞杯の日程、競馬場、コース
2022年12月10日(土曜) 6回中京3日
第58回中日新聞杯GⅢ
3歳以上 オープン(国際)(特指)ハンデ
コース:2,000メートル(芝・左)
本賞金:4300,1700,1100,650,430万円
■中日新聞杯の出走予定登録馬一覧
※馬名、性齢、調教師名
アイコンテーラー 牝4 河内洋(栗東)
アスクワイルドモア 牡3 藤原英昭(栗東)
アルジャンナ セ5 奥村豊(栗東)
イクスプロージョン 牡4 杉山晴紀(栗東)
カントル 牡6 藤原英昭(栗東)
ギベオン 牡7 藤原英昭(栗東)
キラーアビリティ 牡3 斉藤崇史(栗東)
コトブキテティス 牝5 田島俊明(美浦)
ソフトフルート 牝5 斉藤崇史(栗東)
ダンディズム セ6 野中賢二(栗東)
トゥーフェイス 牡4 新開幸一(美浦)
バジオウ 牡4 田中博康(美浦)
ハヤヤッコ 牡6 国枝栄(美浦)
フォワードアゲン セ5 中野栄治(美浦)
プリマヴィスタ 牡5 矢作芳人(栗東)
プログノーシス 牡4 中内田充正(栗東)
マテンロウレオ 牡3 昆貢(栗東)
ワンダフルタウン 牡4 高橋義忠(栗東)
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