【中京記念2022】予想・分析。初の重賞制覇を目指すファルコニアに勝機はあるのか

Sporting News Japan Staff

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2022年7月24日、小倉競馬場で中京記念(GIII/芝1800m)が行われる。有力馬の1頭で人気を集めることが予想されるのが、重賞初制覇がかかるファルコニアだ。

デビュー時は角居勝彦厩舎に預けられたファルコニア。もともと素質は高く評価されていた。デビュー戦は1.3倍の1番人気に支持されたほど。しかしスタートが安定せず位置取りが後方になってしまうレースが多くなり、勝ちきれない競馬が続いていた。

角居元調教師が2021年2月に勇退し、高野友和厩舎に転厩。すると、ゲート練習を重ねてスタートが改善され、2勝クラス、3勝クラスを2連勝してOPクラス入りを果たす。昇級後、昨年10月のカシオペアステークスを勝利したほか、エプソムカップや前走のマイラーズカップで3着に入っていて、重賞でも大崩れしていない。

今回、重賞初制覇を目指すファルコニアに勝機はあるのだろうか?

■予想・分析① 前走マイラーズカップの敗因は?

前走のマイラーズCは1番人気が5.0倍、7頭が10倍をきる混戦模様の一戦だった。

4番人気に支持されたファルコニアは、スタートを決めて難なく好位にとりつく。稍重の中、べステンダンクが前半1000mを57.5秒とハイペースで逃げる。直線では外に出して、前にいたホウオウアマゾン(2着)に並びかけたところで、勝ち馬のソウルラッシュに大外から強襲され、3着に敗れた。

1、2着馬は重馬場での勝利した実績があり、レース後、川田将雅騎手は「走り的に得意ではない馬場でも、ここまで精一杯頑張ってくれました。走り切った結果です」とコメントを残しているとおり、馬場適正の差が出たと推察される。

今年の小倉競馬場の芝コースは高速馬場が続いている。前走、ハイペースを先行して追走した経験がプラス要素となる可能性は十分にありそうだ。あとは当日の馬場状態がカギとなる。

■予想・分析② ファルコニアの距離適性は?

これまで17戦して着外に敗れたのは2200mの神戸新聞杯(16着)と2000mの小倉記念(6着)の2回のみ。昨年の小倉記念で敗れた際、鞍上の川田騎手が「2000mは少し長いのかなと思います」とコメントを残している。

距離適性については、成績にも表れている。芝1800mは8戦して(4-2-1-1)と全5勝中4勝を挙げている。中京記念はファルコニアにとって悪くない条件と言えそうだ。

■予想・分析③ 鞍上・川田騎手の小倉芝1800m重賞との相性は?

今年の中京記念は京都競馬場改修工事の影響を受け、昨年同様小倉競馬場の芝1800mで施行される。

川田騎手は昨年の中京記念をアンドラステで勝利。また開催時期こそ違うが、同条件で行われるGIII小倉大賞典では過去10年で6回騎乗し(3.1.0.2)の好成績を挙げている。コンビ12戦目となる鞍上の手腕に期待がかかる。

■まとめ

今年も変則開催で行われるサマーマイル第2戦の中京記念。重賞では勝ちきれない競馬が続いているファルコニアだが、小倉芝1800mでの開催は好材料と言えそうだ。

現在リーディングジョッキーの川田騎手を鞍上に重賞初制覇を狙う。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。