【ローズS2022】予想・分析! コースやレースラップ、好走血統の特徴は?

Sporting News Japan Staff

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2022年9月18日、中京競馬場でローズステークス(GⅡ/芝2000m)が行われる。京都競馬場改修工事のため、3年連続で中京競馬場での開催。阪神競馬場で行われていたときよりも波乱度合いが高まっているのが特徴だろう。

昨年の勝ち馬アンドヴァラナウトが本番の秋華賞(GⅠ)でも3着に好走。秋華賞トライアルの役割はきちんと残っている。

今回はローズSが行われるコースの特徴、レースラップの特徴、さらに過去の好走血統について分析していく。

■予想・分析①:コースの特徴

中京芝2000mは、直線の上り坂の途中からのスタートとなる。そのため、極端なハイペースにはなりにくい。

向こう正面中間までなだらかに上り、向こう正面中間を頂点にそこから下りになる。3-4コーナーも下りのため、スピードに乗せすぎるとコーナーで膨らみやすくなる。

直線序盤は下り坂のままだが、途中から急坂が待ち受ける。レースの中で2度、急坂を超えるコースであり、一般的な芝2000mのコースよりもタフなのが特徴だ。

■予想・分析②:レースラップの特徴

阪神開催の時は、前半3ハロンは34秒台後半~35秒台前半が主だった。ただ中京で行われた近2年は、2021年が36.3秒、2020年が35.7秒といった前半3ハロンで、ペースが遅くなっている。

細かくラップを見ると、先行争いのある最初の2ハロン目は10秒台を2年連続で計測。それを除くと、7ハロン目(1400m)まで12秒台で推移し、最後の3ハロンは連続して11秒台になっている。

もちろん、阪神で行われるローズSはワンターンの外回り1800mと、距離やコース形態は大きく異なる。ただ、近2年で似たようなラップ推移を示しているため、中京のローズステークスは前半スローで、最後の3ハロンが速くなりやすいことがわかるだろう。

■予想・分析③:好走血統、不振な血統

2020年はディープインパクト産駒の1、3着、2着のムジカは母父がディープインパクトだった。昨年は1、3着の母父がディープインパクト、2着のエイシンヒテンはエイシンヒカリ産駒で、エイシンヒカリの父はディープインパクト。とにかく、ディープインパクトの血が入っている馬が好走している傾向にある。

中京開催が近2年しかないので、不振な血統はわかりにくい。まずはディープインパクトの血を持つ馬を狙うことを考える方が良さそうだ。

■まとめ

今回の分析をまとめると……

  • 急坂を2回上るコース(急坂への対応力、タフさが必要)
  • 前半はスローになりやすく、後半3ハロンが速い(勝負どころから脚が使える馬が有利)
  • ディープインパクトの血を持つ馬が有利(父方か母父がディープインパクト系の馬で過去2年は馬券圏内独占)

3着以内に入り秋華賞出走権を得たいという、賞金が足りない馬の台頭が中京開催のここ2年は特に目立っている。さらに今回は重賞勝ち馬が不在。「トライアルレース」というのも考慮し、実績で劣る馬を狙ってみて面白いレースといえそうだ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。