【レパードS2022】調教動画から診断! 最終追い切りの評価は?

Sporting News Japan Staff

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2022年8月7日、新潟競馬場でレパードステークス(GⅢ/ダート1800m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。

JpnⅠ・ジャパンダートダービー4着から巻き返しを図るハピ、前走・弥富特別で圧巻の走りを見せたタイセイドレフォンをはじめ、ホウオウルーレット、ラブパイロー、ヘラルドバローズらがレパードS出走を予定している。

馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの1つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返る。

■最終追い切り動画

▼【ハピ】大久保龍志厩舎

8月3日 栗東・坂路コース 良

4F52秒6 - 3F37秒9 - 2F24秒2 - 1F11秒9

評価:A

併せ馬。調教助手が騎乗し、馬なりから終い重点の追い切りを行った。動きは鋭く、追われてから併走馬にスッと並んでいく様子から好調ぶりがうかがえる。気配は前走以上に良く、最終追い切りでさらに状態も上向いている。

前走のジャパンダートダービーは1番人気に推されながらも4着に沈んだが、ここでの巻き返しも充分に考えられる1頭だ。

▼【タイセイドレフォン】西村真幸厩舎

8月3日 栗東・Cウッドチップコース 良

6F84秒5- 5F68秒8- 4F53秒6- 3F38秒2- 1F11秒7

評価:A

単走。調教助手が騎乗し、鞭も入れられて一杯に追われた。負荷をかけ調教助手が促すと鋭く伸びている。

前走の2勝クラス・弥富特別では後続に8馬身差をつける圧巻のパフォーマンス。そこから2ヵ月の休み明けとなるが、3週続けてしっかりと追われた。ここへ向けしっかりと乗り込まれており、状態は万全と言える。

▼【ホウオウルーレット】栗田徹厩舎

8月3日 美浦・南ウッドチップコース 良

6F81秒7- 5F66秒7- 4F52秒5- 3F37秒9- 1F12秒3

評価:D

併せ馬。調教助手が騎乗し、馬なりから終い重点の追い切りとなった。追われてからの反応が鈍く、併せていた相手に反応負けしていた。また手前替えに苦労していた。気配も前走時と比べると見劣りする。

初の古馬混合戦となった前走・いわき特別(2勝クラス)では、2着馬に0秒9差つける圧勝劇を見せた。今回は初の重賞となるがどこまで通用するか。試金石となりそうだ。

▼【ラブパイロー】大和田成厩舎

8月3日 美浦・南ウッドチップコース 良

6F85秒3- 5F67秒5- 4F52秒7- 3F38秒4- 1F12秒0

評価:C

3頭併せ馬。レースでもコンビを組む野中悠太郎騎手が騎乗し、馬なりから終い重点の追い切りとなった。前走・関東オークス(JpnⅡ)から約2ヶ月の間隔が空く本馬だが、仕上がり途上といった印象が拭えない。コーナーから直線に入る際には併せていた相手馬2頭に離される場面もあり、反応の鈍さを見せている。

5走ぶりのダート戦となった関東オークスでは、2着に好走しダート適性の高さを見せた。牡馬混合重賞に挑戦となる今回は、持ち前の先行力を活かし、初重賞制覇を狙う。

▼【ヘラルドバローズ】寺島良厩舎

8月3日 栗東・Cウッドチップコース 良

6F85秒3- 5F70秒8- 4F55秒7- 3F39秒3- 1F11秒5

評価:B

単走。調教助手が騎乗し、馬なりから終い重点の追い切りを行った。首を上手く使いながら走り、足捌きは素軽い。追われてからの反応も良く、手前替えもスムーズだ。追い切りからも、前走時と比べて状態は上向いている。

ここまでキャリア6戦中全てで馬券内と堅実な走りを見せる本馬。その安定感を武器に、初めての重賞でも好勝負を演じる可能性は十分ある。

■まとめ

出世レースとして名高いレパードS。今年は古馬相手に完勝してきた馬も出走を予定しており、例年以上にハイレベルなメンバーが揃った。

過去10年間の1番人気成績は(4-2-2-2)で複勝率80%。反面、過去10年間の平均3連単配当は215,363円と、1番人気の安定感とは裏腹に波乱含みのレースとも言える。人気馬・穴馬共に取捨選択が迫られるレースとなりそうだ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。