2023年11月19日、京都競馬場でマイルチャンピオンシップ(GⅠ/芝1600m)が行われる。セリフォス、シュネルマイスター、エルトンバローズ、ソウルラッシュ、ナミュールらが出走を予定。今年はどんなレースが展開されるのか。
今回はマイルCSの好走条件について分析していく。
予想して馬券を買う上で、軸馬の選定は欠かすことのできない要素だ。どんな馬を軸馬にすればいいのか。好走条件を紐解いていくことで、期待値の高い馬が見えてくる。
■【予想】過去の傾向分析① 人気
マイルCSは過去10年で、10番人気以下の2桁人気馬は84頭出走。だが1頭も馬券に絡んでいない。
過去10年で馬券に絡んだ30頭中23頭は当日5番人気以上に支持されていたように、基本的には本命傾向の強いレースと考えてよいだろう。
中心となる馬は、最低でも当日9番人気以上の馬から選ぶのがよさそうだ。
■【予想】過去の傾向分析② 前走着順その1
同様にマイルCSでは、前走10着以下だった馬は、過去10年で1頭も馬券に絡んでいない。
過去の実績馬であっても、前走10着以下に大敗した馬は、人気と同様に無条件で消しと考えてよいだろう。
中心となる馬は、最低でも前走9着以内の馬から選ぶようにしたい。
■【予想】過去の傾向分析③ 前走着順その2
また前走成績を掘り下げると、馬券に絡んだ30頭中23頭は前走3着以内に好走していた。
残りの7頭に関しても、前走で最低でも5番人気以上に支持。人気馬だったという共通点がある。
以上のことから、中心となる馬は前走で3着以内に好走した馬を中心に選びたいが、前走3着未満の馬を選ぶ際は、前走の人気が最低でも5番人気以上の馬から選ぶようにしたい。
■【予想】過去の傾向分析④ 本番距離延長組
さらに、前走1400m以下のレースの馬を見ていく。本番で馬券に絡んだ馬は過去10年で7頭おり、すべてが前走3着以内に好走。前走4着以下から巻き返した馬はいない。
また7頭全てが前走で5番人気以上に支持されており、距離延長組に関しては前走の着順に加え、前走の人気も重要になる。
中心となる馬を前走1400m以下のレースを使った馬の中から選ぶ際は、前走3着以内、かつ、前走5番人気以上に支持されていた馬から選ぶようにしたい。
■【予想】過去の傾向分析④ 血統
最後にマイルCSは近年、父サンデーサイレンス系の活躍が目立っている。
具体的には過去10年で馬券に絡んだ30頭中22頭は、サンデーサイレンス系の馬。出走頭数が多い中でも優秀な成績となっている。
中心となる馬はサンデーサイレンス系の馬から選びたい。
■過去の好走条件、すべてに該当する馬の成績は?
他にも「前走OP特別出走」といった好走率がぐんと下がる項目に該当している馬を除外。すると上記の好走条件にすべて合致する馬の成績は……
(7-7-8-23)
勝率15% 複勝率48%
単勝回収率105% 複勝回収率124%
優秀な成績となっている。
今年もこれらの項目に該当する馬は要注意。軸馬、穴馬として一考の余地がありそうだ。すべて該当していなくとも、複数該当していれば注目してみてみるのがいいかもしれない。