2022年11月20日、阪神競馬場でマイルチャンピオンシップ(GⅠ/芝1600m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。
昨年の2着馬シュネルマイスターを筆頭に、前走・毎日王冠(GⅡ)を完勝し勢いそのままに久々のGⅠ勝利を目論むサリオス、マイル戦は4戦4勝と未だに底を見せていない白毛のアイドルホース・ソダシ、マイル戦では重賞3勝と得意の距離でGⅠ勝利を目指すセリフォス、今年のNHKマイルカップ(GⅠ)を勝利したダノンスコーピオンらが出走を予定。各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。
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馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの一つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。
■最終追い切り動画
▼【シュネルマイスター】 手塚貴久厩舎
11月16日 美浦・南ウッドチップコース 稍重
6F85秒0 - 5F68秒0 - 4F52秒7 - 3F37秒7 - 1F11秒5
評価:A
併せ馬。嶋田純次騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
追われてからの反応が素晴らしく絶好調だ。前走からの上積みも大きくまさにメイチの仕上げ。舞台適正も申し分なく、久しぶりのGⅠ制覇へ視界良好だ。
▼【サリオス】 堀宣行厩舎
11月16日 美浦・南ウッドチップコース 稍重
5F63秒0 - 4F49秒1 - 3F36秒0 - 1F11秒8
評価:B
併せ馬。R.ムーア騎手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。追われてからの反応が鋭く、状態は良さそう。前走からの上積みは感じられないが、前走同様の仕上がりにありそうだ。
課題は手前替えか。最終追い切りでは手前替えに手間取る様子が見られた。久々の騎乗となるR.ムーア騎手とレース本番で上手にコンタクトを取れるかどうかが大きく着順が左右するだろう。
▼【ソダシ】 須貝尚介厩舎
11月16日 栗東・坂路コース 良
4F52秒3 - 3F37秒6 - 2F23秒7 - 1F11秒9
評価:C
併せ馬。吉田隼人騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
この馬らしい力強くパワフルな走りを披露した。ただ足取りが重く素軽さに欠ける走りで前、走時と比較してもやや劣る印象だ。阪神マイルはGⅠ2勝の得意舞台ではあるが、思わぬ凡走も考えられそうだ。
▼【セリフォス】 中内田充正厩舎
11月16日 栗東・Cウッドチップコース 良
7F99秒3 - 6F82秒4 - 5F67秒4 - 4F52秒3 - 3F36秒6 - 1F11秒3
評価:B
併せ馬。D.レーン騎手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。
追われてからの反応鋭く状態は良さそう。ただ前走が非常に良い仕上がりだっただけに、その時と比較すると1枚劣る印象。メンバーレベルが一気に上がるが現状の仕上がりでどこまでやれるか注目だ。
▼【ダノンスコーピオン】 安田隆行厩舎
11月16日 栗東・坂路コース 良
4F52秒0 - 3F37秒7 - 2F24秒3 - 1F12秒0
評価:B+
単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
素軽い走りで楽に好時計を記録し状態は良さそうだ。前走時からの上積みもあり仕上がりも順調そのもの。トビが大きく綺麗な走りをする馬だけに、馬場が渋ると割引が必要か。良馬場なら評価を上げたい。
■まとめ
今年のマイルチャンピオンシップはマイル界の1流馬が集結し非常に豪華なメンバー構成となった。
昨年・一昨年に同レースを連覇したグランアレグリアは引退したため今年はチャンピオン不在。実力も拮抗したメンバー構成であり、どの馬にもチャンスがあると言ってもいいだろう。
このレースを制しマイル界の王座を掴むのはどの馬か。今後のマイル界を占うようなレースとなりそうだ。
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