【マイルチャンピオンシップ2022】枠順と出走馬が確定!過去の傾向は?データから考察

Sporting News Japan Staff

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2022年11月20日、阪神競馬場でマイルチャンピオンシップ(GⅠ/芝1600m)が行われる。JRAは開催に先立ち、出走馬と枠順を発表。シュネルマイスター、ソダシ、サリオス、ダノンスコーピオン、セリフォスらの出走が確定した。

今回は発表された出走予定馬と枠順・馬番を確認していく。

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さらに過去10年の枠順データから、有利な枠、不利な枠の傾向を導き出していく。果たしていい枠を引いた馬は? 反対に枠順に恵まれなかった有力馬はいるのか?

■2022年:マイルCSの出走馬・枠順

※枠・馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 厩舎
1枠1番 マテンロウオリオン 牡3 ┃ 56kg 横山典弘 (栗)昆貢
1枠2番 ウインカーネリアン 牡5 ┃ 57kg 三浦皇成 (美)鹿戸雄一
2枠3番 ダノンザキッド 牡4 ┃ 57kg 北村友一 (栗)安田隆行
2枠4番 シュネルマイスター 牡4 ┃ 57kg C.ルメール (美)手塚貴久
3枠5番 サリオス 牡5 ┃ 57kg R.ムーア (美)堀宣行
3枠6番 ソダシ 牝4 ┃ 55kg 吉田隼人 (栗)須貝尚介
4枠7番 ジャスティンカフェ 牡4 ┃ 57kg 福永祐一 (栗)安田翔伍
4枠8番 ロータスランド 牝5 ┃ 55kg 岩田望来 (栗)辻野泰之
5枠9番 ピースオブエイト 牡3 ┃ 56kg C.デムーロ (栗)奥村豊
5枠10番 セリフォス 牡3 ┃ 56kg D.レーン (栗)中内田充正
6枠11番 ソウルラッシュ 牡4 ┃ 57kg 松山弘平 (栗)池江泰寿
6枠12番 ホウオウアマゾン 牡4 ┃ 57kg 坂井瑠星 (栗)矢作芳人
7枠13番 エアロロノア 牡5 ┃ 57kg 武豊 (栗)笹田和秀
7枠14番 ベステンダンク 牡10 ┃ 57kg 藤岡佑介 (栗)安達昭夫
8枠15番 ダノンスコーピオン 牡3 ┃ 56kg 川田将雅 (栗)安田隆行
8枠16番 ハッピーアワー 牡6 ┃ 57kg 川又賢治 (栗)杉山佳明
8枠17番 ファルコニア 牡5 ┃ 57kg 池添謙一 (栗)高野友和

■過去の枠順傾向は?

枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:0- 0- 0- 4/ 4|0.0% 0.0% 0.0%
2枠:1- 1- 0- 2/ 4|25.0% 50.0% 50.0%
3枠:0- 0- 0- 4/ 4|0.0% 0.0% 0.0%
4枠:0- 1- 1- 2/ 4|0.0% 25.0% 50.0%
5枠:0- 0- 0- 4/ 4|0.0% 0.0% 0.0%
6枠:1- 0- 0- 3/ 4|25.0% 25.0% 25.0%
7枠:0- 0- 1- 3/ 4|0.0% 0.0% 25.0%
8枠:0- 0- 0- 5/ 5|0.0% 0.0% 0.0%

マイルCSは京都競馬場改修工事に伴う開催日割の変更のため、今年も阪神競馬場で開催される。該当するデータは20~21年のみであり、データ派には厳しいレースだ。

ただ、2回の開催で3、5、8枠は馬券に絡んでおらず、枠順に有利不利の影響がある可能性がある。

阪神芝1600mでは2020年と2021年のマイルCSを含め、4つのGⅠが行われる。過去10年、阪神芝1600mGⅠの枠順別成績は以下の通りだ。

枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:6- 2- 3-48/59|10.2% 13.6% 18.6%
2枠:3- 1- 8-49/61|4.9% 6.6% 19.7%
3枠:3- 4- 1-54/62|4.8% 11.3% 12.9%
4枠:5- 7- 3-47/62|8.1% 19.4% 24.2%
5枠:5- 5- 7-45/62|8.1% 16.1% 27.4%
6枠:2- 5- 4-51/62|3.2% 11.3% 17.7%
7枠:3- 3- 5-73/84|3.6% 7.1% 13.1%
8枠:4- 4- 0-77/85|4.7% 9.4% 9.4%

過去10年で4、5枠の成績が優秀で、逆に大外枠の成績が奮わない。
また、京都競馬場の改修工事が始まった2020年秋以降に限定した、阪神芝1600mGⅠの枠順別成績は以下の通りだ。

枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:1- 0- 2-12/15 6.7% 6.7% 20.0%
2枠:2- 1- 0-13/16 12.5% 18.8% 18.8%
3枠:1- 2- 0-13/16 6.3% 18.8% 18.8%
4枠:1- 3- 3- 9/16 6.3% 25.0% 43.8%
5枠:2- 0- 0-14/16 12.5% 12.5% 12.5%
6枠:1- 1- 1-13/16 6.3% 12.5% 18.8%
7枠:0- 0- 2-18/20 0.0% 0.0% 10.0%
8枠:0- 1- 0-20/21 0.0% 4.8% 4.8%

このように開催数の多い近2年に限定すると、このコースでは外枠不利の傾向が目立っている。

また上記データを馬番別に見ると以下の通りだ。

馬番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1番:0- 0- 1- 7/ 8|0.0% 0.0% 12.5%
2番:1- 0- 1- 6/ 8|12.5% 12.5% 25.0%
3番:0- 1- 0- 7/ 8|0.0% 12.5% 12.5%
4番:2- 1- 0- 5/ 8|25.0% 37.5% 37.5%
5番:0- 0- 0- 8/ 8|0.0% 0.0% 0.0%
6番:1- 1- 0- 6/ 8|12.5% 25.0% 25.0%
7番:0- 2- 2- 4/ 8|0.0% 25.0% 50.0%
8番:1- 1- 1- 5/ 8|12.5% 25.0% 37.5%
9番:1- 0- 0- 7/ 8|12.5% 12.5% 12.5%
10番:1- 0- 0- 7/ 8|12.5% 12.5% 12.5%
11番:0- 1- 1- 6/ 8|0.0% 12.5% 25.0%
12番:1- 0- 0- 7/ 8|12.5% 12.5% 12.5%
13番:0- 0- 2- 6/ 8|0.0% 0.0% 25.0%
14番:0- 0- 0- 8/ 8|0.0% 0.0% 0.0%
15番:0- 0- 0- 8/ 8|0.0% 0.0% 0.0%
16番:0- 0- 0- 7/ 7|0.0% 0.0% 0.0%
17番:0- 0- 0- 5/ 5|0.0% 0.0% 0.0%
18番:0- 1- 0- 3/ 4|0.0% 25.0% 25.0%

馬番14番より外の馬が馬券に絡んだのは1頭のみで、この時の馬は1番人気に支持されていた。外は不利と考え、馬番14番以降の馬は基本的に割引が必要といえる。

優秀なのは4枠で、勝ち馬こそ1頭だが、安定して馬券に絡んでいる。改修工事に伴う特殊な状況下であれば、4枠は有利な枠と考えることもできる。

まとめると以下の傾向がある

  • 近2年では4枠が有利
  • 外枠不利の傾向が高い
  • 馬番14番より外は割引が必要

■2022年のレース展望、枠順考察

今回人気の中心となりそうなシュネルマイスターは2枠4番を引いた。

前走スプリンターズSは、距離短縮や道中不利の影響もあり初めて掲示板を外した。今回は巻き返しを図る形だ。国内のマイル戦では大きく崩れておらず、NHKマイルC以来のGⅠ制覇が期待される。昨年も2枠から2着に入っており、内枠は好材料。今年は枠順からも1番人気に支持される可能性が高そうだ。

こちらも人気となりそうなサリオスは3枠5番を引いた。

前走の毎日王冠(GⅡ)で約2年ぶりの勝利を飾った同馬。今回は朝日杯フューチュリティステークスで騎乗したR.ムーア騎手を、同レース以来の鞍上に迎える。シュネルマイスターと並び陣営の勝負気配も強い。先行脚質のため3枠は好枠。掲示板を外した昨年は+10㎏の体重増も影響していると考えてよいだろう。大型馬だけに当日の馬体重にも注目したい。

同じく人気を集めるであろうソダシは3枠6番を引いた。

前走は牝馬限定戦で2着に敗れたが、マイルではGⅠ3勝を含む4戦4勝と、一度も敗れていない安定感の高さが特徴だ。昨年引退したグランアレグリアに続き、マイルの女王としての活躍が期待されるが、極端な枠でない3枠6番は好枠といえる。

上位人気に支持される馬の中でダノンスコーピオンは8枠15番と、外枠を引く形となった。

末脚が武器のこの馬にとって外枠はむしろ好枠と考えることができるが、上述のデータを照らし合わせると外枠は若干の割引が必要か。ただ、重馬場で行われた先週のエリザベス女王杯は、外枠の馬が掲示板を独占した。当日の馬場次第では、外枠有利となる可能性がある。

枠順から人気薄の中で不気味なのが、6枠12番を引いたホウオウアマゾンだ。

昨年のこのレースでは、1枠1番から逃げて5着。マイルではGⅠでも通用する力を持っている。今年は中枠を引いたことで、強引に逃げる必要がない点は好材料だ。前走の大敗から今回は人気薄が予想される。大敗の原因を過去最高の馬体重に求めるのなら、馬体が絞れていれば穴で狙えるだろう。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。