【マイルチャンピオンシップ2022】予想・分析! コースやレースラップ、好走血統の特徴は?

Sporting News Japan Staff

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2022年11月20日、阪神競馬場でマイルチャンピオンシップ(GⅠ/芝1600m)が行われる。今年のマイルCSにはソダシやシュネルマイスターなど、GⅠ勝ち馬4頭が出走登録。勢いのある馬もおり、好メンバーが揃った。

阪神開催の近2年は、グランアレグリアがともに単勝1倍台の支持に応え連覇。上位も人気馬での決着となった。今年はグランアレグリアのような絶対的軸馬となりそうな存在はいないものの、上位伯仲といえそうな様相。近2年のような人気決着になるのだろうか。

今回はマイルCSが行われるコースの特徴、レースラップの特徴、さらに過去の好走血統について分析していく。

■予想・分析①:コースの特徴

阪神芝外回りを使用する、ワンターンのコースだ。向こう正面前半からスタートし、3コーナーまでの距離は444m。3コーナー手前で若干の上り坂があるが、4コーナーまではほとんど平坦といえるだろう。また、3~4コーナーは682mあり、非常に大きなコーナーである。

大きなコーナーを回ると、473.6mの最後の直線となる。残り200mから待ち受ける急坂を乗り越えると、ゴールが待っているというコースだ。

最初のコーナーまでの距離が長く平坦ということもあり、序盤はそこまでペースが速くならない。最後の直線での追い比べが重要で、瞬発力が必要だろう。

■予想・分析②:レースラップの特徴

前後半のラップを800mで区切り、阪神開催の近2年を見てみると、昨年は47.6-45.0。2020年は46.9-45.1と、ともに後半の方が速い後傾ラップとなっている。後傾ラップの場合、前半がゆっくりということで、普通は先行馬有利となりやすい。ただ、コースの特徴でも挙げたように最後の直線も長く、直線に急坂があることで差し馬も台頭しやすい。

昨年は馬場が荒れ差し馬有利の馬場状態になっていたが、2020年も前目で粘ったのは3着のアドマイヤマーズのみ。上位2頭は中団前目からの差し切りだった。

最後の2ハロン目、3ハロン目は両年で11秒台前半になっている。最後の1ハロンは急坂の影響もあり、11秒台後半。瞬発力も必要だが、最後の急坂を超えるパワーも必要といえるだろう。

■予想・分析③:好走血統、不振な血統

サンデーサイレンス系以外で馬券圏内に入ったのは、昨年2着のシュネルマイスター(父Kingman)のみ。基本的にはサンデーサイレンス系の天下といえるレースだ。瞬発力が必要なレースではあるが、ダイワメジャー産駒やステイゴールド産駒といったパワー型サンデー系種牡馬が馬券に絡んでいる傾向にある。最後に急坂のある阪神競馬場なので、急坂を攻略するパワーも必要なのだろう。

阪神開催の近2年でグランアレグリアが連覇したが、他のディープインパクト産駒は馬券圏外に沈んでおり、そこまで良いとは言えない。

キングカメハメハ系は1頭も馬券に絡んでいないが、人気馬出走数が少なく、参考にしづらい。ただし京都開催も含めて成績が良いわけではなく、過去10年のキングカメハメハ系の成績は(1-1-0-13)。マイルCSは得意なレースではないようだ。

■まとめ

今回の分析をまとめると……

  • 前半がゆっくりで、後半勝負になりやすい(瞬発力が必要)
  • 直線後半に急坂(急坂を超えるパワーが必要)
  • サンデーサイレンス系の成績が良い(ディープインパクト産駒に加え、パワー型サンデーの相性も良い)

来年春から京都競馬場がリニューアルオープン。阪神競馬場で代替開催されていたGⅠレースは、このマイルCSが最後となる。阪神で行われる秋のマイル王決定戦、しかと見届けたい。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。