【マイルチャンピオンシップ2022】予想・分析。ソダシは得意距離で真価発揮なるか

Sporting News Japan Staff

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2022年11月20日、阪神競馬場でマイルチャンピオンシップ(GⅠ/芝1600m)が行われる。有力馬の1頭で人気を集めることが予想されるのが、ソダシだ。

白毛のアイドルホースの2022年は、ダートGⅠのフェブラリーステークス3着で始まった。二刀流の可能性を示したのち、再び芝に戻りヴィクトリアマイルで勝利した。次走は芝1800mの府中牝馬ステークス(GⅡ)。好位追走から直線で抜け出したが、最後に差されて2着に敗れている。当初から秋の目標に定めていたマイルCSに、満を持して臨む。

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■予想・分析①:血統面

父クロフネは芝ダート問わず好成績を収めており、芝のマイル戦ではNHKマイルカップでGⅠ制覇。ダートマイル戦ではGⅢの武蔵野ステークスを圧倒的なレコードタイムで勝利した。スピード能力に長けており、産駒は牝馬の成績が圧倒的に良い。

母ブチコは芝でデビューしたものの勝ち上がれず、ダートに変わってから連勝。合計で4勝を挙げた。先行力と直線の粘りを武器にしており、ソダシは両親の良い能力を受け継いでいる。

懸念材料はクロフネ産駒とこのレースの相性。(0-0-0-3)と出走頭数は少ないが、3頭とも馬券に絡んでいない。2番人気に支持されたアエロリットが12着に敗れるなど、データ的にやや不安である。

ただソダシの阪神競馬場での成績は(2-0-0-1)。2勝はともにマイルGⅠでのもの。コース相性は抜群であり、血統面の不安を能力と相性でカバーできるか。

■予想・分析②:ローテーション

府中牝馬Sではややゲートの中では煩さを見せたが、五分のスタートから道中中団前目のラチ沿いを追走。直線は馬群の内を選択し残り200mで先頭に立ったものの、ゴール直前にイズジョーノキセキに差されて2着となった。

3歳時には斤量差も生かして2000mの札幌記念を勝利したが、古馬になった今はマイルがベストの距離と推察される。府中牝馬SからマイルCSに出走した馬の成績は、過去10年で(0-0-1-6)。2012年のドナウブルーの3着が最高だ。相性が良いローテーションではないが、同距離の前哨戦となる富士ステークス(GⅡ)よりも1週前に行われるレースなので、レース間隔の余裕はある。

■予想・分析③:状態面

1週前追い切りでは、前週のGⅠ・エリザベス女王杯に出走したルビーカサブランカとCWで併せ馬。追走のソダシは外目を走って、9ハロン(F)での全体時計131.9、6F通過が79.5、ラスト1Fが11.3。ルビーカサブランカに先着した。

元々調教は動く方だが、全体時計自体は今年に入ってから一番速いタイム。ラスト2Fも11.3-11.3と末脚も十分で、前走よりも状態が上がっている。この馬の最終追い切りは坂路で追われることが多いが、その時の状態やタイムにも注目したい。

■まとめ

血統面やローテーションそのものでは不安があるものの、阪神マイルとの相性の良さやレース間隔は、その不安を相殺できるのではないだろうか。能力も十分で調教も動けており、出来も上々。白毛のアイドルが再び阪神競馬場の舞台を席巻するだろうか。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。