【ホープフルS2022】枠順と出走馬が確定!過去の傾向は?データから考察

Sporting News Japan Staff

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2022年12月28日、中山競馬場でホープフルステークス(GⅠ/芝2000m)が行われる。JRAは開催に先立ち、出走馬と枠順を発表。ミッキーカプチーノ、ガストリック、ファントムシーフ、ハーツコンチェルト、セブンマジシャンらの出走が確定した。

今回は発表された出走予定馬と枠順・馬番を確認していく。

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さらに過去10年の枠順データから、有利な枠、不利な枠の傾向を導き出していく。果たしていい枠を引いた馬は?反対に枠順に恵まれなかった有力馬はいるのか。

■2022年:ホープフルSの出走馬・枠順

※枠・馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 厩舎
1枠1番 ファントムシーフ 牡2 ┃ 55kg 福永祐一 (栗)西村真幸
1枠2番 ハーツコンチェルト 牡2 ┃ 55kg 松山弘平 (美)武井亮
2枠3番 シーウィザード 牡2 ┃ 55kg 浜中俊 (美)鹿戸雄一
2枠4番 セレンディピティ 牡2 ┃ 55kg 武豊 (栗)音無秀孝
3枠5番 フェイト 牡2 ┃ 55kg 坂井瑠星 (栗)矢作芳人
3枠6番 グリューネグリーン 牡2 ┃ 55kg M.デムーロ (美)相沢郁
4枠7番 ボーンイングランデ 牡2 ┃ 55kg 斎藤新 (栗)吉田直弘
4枠8番 トップナイフ 牡2 ┃ 55kg 横山典弘 (栗)昆貢
5枠9番 セブンマジシャン 牡2 ┃ 55kg C.デムーロ (栗)高野友和
5枠10番 ガストリック 牡2 ┃ 55kg 三浦皇成 (美)上原博之
6枠11番 ドゥラエレーデ 牡2 ┃ 55kg B.ムルザバエフ (栗)池添学
6枠12番 モンドプリューム 牡2 ┃ 55kg 横山和生 (美)水野貴広
7枠13番 ヴェルテンベルク 牡2 ┃ 55kg 横山武史 (栗)宮本博
7枠14番 ジェイパームス 牡2 ┃ 55kg D.イーガン (美)堀宣行
7枠15番 キングズレイン 牡2 ┃ 55kg C.ルメール (美)手塚貴久
8枠16番 スカパラダイス 牡2 ┃ 55kg 今村聖奈 (栗)寺島良
8枠17番 ジュンツバメガエシ 牡2 ┃ 55kg 石川裕紀人 (栗)友道康夫
8枠18番 ミッキーカプチーノ 牡2 ┃ 55kg 戸崎圭太 (栗)矢作芳人

■過去の枠順傾向は?

枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:0- 1- 1- 4/ 6|0.0% 16.7% 33.3%
2枠:1- 0- 2- 5/ 8|12.5% 12.5% 37.5%
3枠:1- 0- 0- 7/ 8|12.5% 12.5% 12.5%
4枠:2- 1- 0- 7/10|20.0% 30.0% 30.0%
5枠:0- 1- 1- 8/10|0.0% 10.0% 20.0%
6枠:1- 1- 0- 8/10|10.0% 20.0% 20.0%
7枠:0- 0- 1- 9/10|0.0% 0.0% 10.0%
8枠:0- 1- 0-10/11|0.0% 9.1% 9.1%

ホープフルSがGⅠに昇格したのが2017年のため、データは過去5年分となる。そして、2014年以降のGⅡ時代の成績も含めると以下の通りだ。

枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:0- 1- 1- 8/10|0.0% 10.0% 20.0%
2枠:2- 0- 2- 8/12|16.7% 16.7% 33.3%
3枠:1- 1- 0-11/13|7.7% 15.4% 15.4%
4枠:2- 1- 2-11/16|12.5% 18.8% 31.3%
5枠:2- 1- 1-11/15|13.3% 20.0% 26.7%
6枠:1- 2- 1-12/16|6.3% 18.8% 25.0%
7枠:0- 1- 1-14/16|0.0% 6.3% 12.5%
8枠:0- 1- 0-17/18|0.0% 5.6% 5.6%

過去8年のデータを見ると、外枠が若干不利な成績となっていることがわかる。

中山芝2000mのGⅠといえば、3歳牡馬クラシック初戦の皐月賞が行われる。過去10年の皐月賞の枠順データは以下の通りだ。

枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:2- 0- 0-17/19|10.5% 10.5% 10.5%
2枠:1- 1- 2-16/20|5.0% 10.0% 20.0%
3枠:0- 1- 0-19/20|0.0% 5.0% 5.0%
4枠:3- 3- 1-13/20|15.0% 30.0% 35.0%
5枠:0- 0- 2-18/20|0.0% 0.0% 10.0%
6枠:2- 0- 3-15/20|10.0% 10.0% 25.0%
7枠:1- 3- 0-23/27|3.7% 14.8% 14.8%
8枠:1- 2- 2-22/27|3.7% 11.1% 18.5%

皐月賞の過去10年のデータを見る限り、外枠が不利という事はなく、基本的に全ての枠にチャンスがあると考えてよい。

ホープフルSや皐月賞で1枠から馬券に絡んだ馬は、過去10年で4頭いるが、いずれも3番人気以上に支持されていた。そのため、ホープフルSは、外枠よりも内枠の方が馬の実力が求められると考えてもよいかもしれない。

まとめると以下の傾向がある。

  • 全ての枠にチャンスがある
  • 1枠で馬券に絡んだ馬はいずれも上位人気

■2022年のレース展望、枠順考察

今回人気の中心は、ミッキーカプチーノ、ガストリック、ファントムシーフ、ハーツコンチェルトの4頭が、それぞれ人気を集めそうだ。

まずミッキーカプチーノは、8枠18番を引いた。

前走は今回と同じコースの葉牡丹賞(1勝クラス)を、今年の2歳馬の中で、最速となる1分59秒1の好時計で圧勝。関西馬ながら2戦はいずれも関東で、勝ち星を挙げている点も好材料だ。今回は大外枠だが、このコースではデータ上そこまで不利はない。前走と同じく圧勝も期待される。

同じく人気を集めそうなガストリックは5枠10番を引いた。

前走、東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅡ)で2勝目を挙げた同馬だが、今回の出走メンバー中、唯一の重賞馬となる。過去東京スポーツ杯2歳S勝ち馬は、本番で全て馬券対象になっていることから、臨戦課程でも人気を集めるだろう。臨機応変に立ち回りやすい10番枠も、この馬にとっては追い風だ。

続いて人気を集めそうなハーツコンチェルトは1枠2番に入った。

新馬戦を圧勝し臨んだ前走の東京スポーツ杯2歳Sでは1番人気に支持されたが、スタート出遅れ。直線では上がり最速の末脚で追い込んだが3着に敗れている。スタートが鍵となる同馬だが、今回は最内枠を引いたことで、脚質面からも確実なスタートを切ることが重要なポイントになるだろう。

人気を集めそうな最後の1頭、ファントムシーフは1枠1番からスタートする。

前走の野路菊Sでは番手につけながらも、直線で逃げ馬を捉えると上がり3ハロン最速の末脚。無傷の2連勝を飾った。同じ1枠のハーツコンチェルトと比較すると、脚質面から内枠はこの馬には追い風だ。輸送と多頭数の競馬に対応できるかが鍵だろう。

人気薄の中で不気味なのが、6枠11番を引いたドゥラエレーデだ。

1勝馬だが、前走スポーツ杯2歳Sでは逃げて4着。勝ち馬ガストリックとの差も僅か0秒2だ。今回は同レースの1、3着馬に注目が集まっており、人気の盲点になっている。鞍上のムルザバエフ騎手も、土曜の重賞阪神カップを含み(2-3-1-4)と、先週は大活躍だった。短期免許3週目で日本の競馬に徐々に慣れつつあり、人気薄だが不気味な存在といえる。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。