2022年12月28日、中山競馬場でホープフルステークス(GⅠ/芝2000m)が行われる。2014年にオープン特別からGⅡに昇格し、2017年にGⅠ昇格。今年でGⅠになって6年目になる。GⅠになってからの勝ち馬ではコントレイルをはじめ、サートゥルナーリアやダノンザキッドなど、3歳以降でも活躍している馬が出ている。
昨年の勝ち馬キラーアビリティはクラシックでこそ活躍はできなかったが、先日の中日新聞杯(GⅢ)で久々の勝ち星をマーク。2着のジャスティンパレスは神戸新聞杯(GⅡ)を勝利し、GⅠの菊花賞でも3着に入った。2歳馬にとって中山芝2000mという条件は想像以上に厳しく、レベルが高いレースになりやすいのだろう。
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今回はホープフルステークスが行われるコースの特徴、レースラップの特徴、さらに過去の好走血統について分析していく。
■予想・分析①:コースの特徴
コーナー4つのコース。1コーナーまでの距離は405mと、十分な距離がある。スタートしてすぐに中山名物である直線の急坂を上り、さらに1コーナー後半まで上り続ける。2コーナー中盤から下り始め、向こう正面後半から平坦となる。4コーナー後半から下り、293mの直線を迎え、再び急坂を上ってゴールとなる。
急坂を上るので急坂への対応力も重要。さらに急坂を2度超えるので、距離以上のスタミナとタフさが必要となるだろう。
■予想・分析②:レースラップの特徴
過去8年の前半1000mと後半1000mの平均は、前半1000mが61秒1、後半1000mが60秒5とやや後傾ラップになりやすい。先行争いが激しくなる最初の2ハロン目が11秒台前半、速い年は10秒台後半になることもあるが、それ以外は12秒台で推移。勝負どころでも12秒台のラップを刻むことが多い。
勝負どころでも12秒台で推移しやすいため、瞬発力優位とは言えない。持続力に長けた馬の相性が良いだろう。完成度と総合力の高さも求められる。
■予想・分析③:好走血統、不振な血統
路盤改修が行われた2017年以降は、馬券に入った馬すべてにサンデーサイレンスの血が含まれていた。まずは、サンデーサイレンスの血は必須であるといえそうだ。また馬券に絡んだ多くの馬には、父か母父にノーザンダンサーの血が含まれていた。
一方でキングマンボ系を含め、ミスタープロスペクター系の相性が良くない。人気薄で絡んだのは母父がキングカメハメハのステイフーリッシュ(父ステイゴールド/2017年3着)。人気薄でミスタープロスペクター系内包馬は軽視しても良さそうだ。
■まとめ
今回の分析をまとめると……
- 急坂を2度超えるコース(急坂への対応力とタフさが必要)
- 勝負どころでも12秒台のラップで推移しやすい(総合力が必要だが、中でも完成度と持続力が必要)
- サンデーサイレンスの血は必須(ノーザンダンサーの血があるとなお良い)
オープン特別の頃は、後の活躍馬をそれほど輩出していなかった。以前は年末に阪神競馬場で設けられていたラジオNIKKEI杯2歳ステークス(旧・ラジオたんぱ杯2歳ステークス)の役割がホープフルステークスに変わったことによって重賞に昇格してからは、活躍馬を多く輩出している。今年も未来の活躍馬を輩出するのだろうか。
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