2023年2月19日、東京競馬場でフェブラリーステークス（GⅠ／ダート1600m）が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。
前走・根岸ステークス（GⅢ）を勝利したレモンポップを筆頭に、成長著しい4歳馬ドライスタウト、ダート重賞での実績はメンバー随一のメイショウハリオ、3年連続の出走となるレッドルゼル、昨年の同レース2着馬テイエムサウスダンらが出走を予定しているが、各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。
馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクター。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。
■最終追い切り動画
▼【レモンポップ】 田中博康厩舎
2月16日 美浦・南ウッドチップコース 良
6F84秒3 - 5F67秒7 - 4F52秒7 - 3F38秒5 - 1F11秒9
評価:B＋
併せ馬。坂井瑠星騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
素軽い走りを披露し、状態良好。前走からの上積みは感じられないものの、好調をキープしているようだ。
今回は乗り替わりが課題となるが、最終追い切りでしっかりとコンタクトを取れたのは収穫。初のGⅠ制覇に向け期待がかかる。
▼【ドライスタウト】 牧浦充徳厩舎
2月15日 栗東・坂路コース 不良
4F54秒1 - 3F39秒8 - 2F25秒4 - 1F12秒8
評価:B
併せ馬。戸崎圭太騎手が騎乗し馬なりのみの追い切りとなった。
馬なりのみの軽めの追い切りとなったものの、素軽い走りで状態は良好。前走からの上積みは感じないものの、あらかた態勢は整っているようだ。
今回が初のGⅠ出走となるが、得意の東京コースでどこまでやれるか注目だ。
▼【メイショウハリオ】 岡田稲男厩舎
2月15日 栗東・坂路コース 不良
4F53秒5 - 3F39秒0 - 2F25秒5 - 1F12秒5
評価:C
単走。菱田裕二騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
追われてからの反応鈍く良化途上か。好調時と比較しても数枚見劣る仕上がりだ。
コース適正にも不安を抱えており、人気よりも信頼しづらい印象。メンバーレベルがGⅠにしては低く好走する可能性もあるが、思わぬ凡走も十分考えられそうな仕上がりだ。
▼【レッドルゼル】 安田隆行厩舎
2月15日 栗東・Cウッドチップコース 不良
5F70秒4 - 4F54秒1 - 3F37秒9 - 1F11秒4
評価:B＋
単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
前進気勢が強く、気合いは乗り良好。追われてからの反応も鋭く、状態は良さそうだ。
マイルでの馬券内経験が無く距離不安は否めないものの、状態面の良さから好走する可能性はありそう。3年連続3度目となるフェブラリーS出走となる今回は、過去2年と比較してもメンバーレベルが低く出番があってもおかしくない。
▼【テイエムサウスダン】 蛯名正義厩舎
2月15日 美浦・坂路コース 良
4F53秒1 - 3F38秒5 - 2F24秒8 - 1F12秒6
評価:B＋
3頭併せ馬。C.ルメール騎手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。
気合い乗り良く精神面良好。追われてからの伸びも良く、身体面も良さそうだ。
前走一叩きされた効果を感じられる上積みのある仕上がり。近走は精細を欠くレースが続いているが、昨年の同レースでは2着に好走しているだけに侮れない存在となりそうだ。
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■まとめ
今年もダート戦で実績のある有力各馬が集結したフェブラリーS。同レース2連覇中のカフェファラオが参戦しない今回は、混戦模様のメンバー構成となった。
現在、主役不在で混沌を極めるダート界。ダート界の新たなスター誕生となるか。今後のダート界を見据えた上でも非常に重要な一戦となりそうだ。
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